103 コモドドラゴン
ピンクビーチでランチをした後、浜辺から島の中へ入り、シカやサルを見かけたけれど、小さめで私達に気がつくと素早く逃げていった。
見えなくなったコハクが鳴いて呼ぶので、そちらに進んでいくと実がついている木があった。
「果物?凄い実の付き方ね」
茶色っぽい果実は木の幹全体にくっついていて、凄い見た目。
【名称】ケペル(食:可)
【レア度】高
【特徴】
ビタミンC、A、カロテン、目・皮膚の健康維持
フラボノイド、ポリフェノール、細胞の老化防止や炎症を抑える働き
ケルセチン、血管の健康をサポートし、利尿作用あり
体臭や吐息、排泄物がスミレのような良い香りになる
赤黒い実の方は大きなプラムにも見える。
【名称】マトア(食:可)
【レア度】高
【特徴】
鮮度が落ちやすい。
ビタミンC、E、食物繊維、ミネラルが豊富で美容と免疫力アップ
更に奥へ進み、木々を抜けると海が見えた、と同時に大きな生き物がいた。
アビー「ワニか?」
アイク「いや、デカいがトカゲに見える。初めて見たな」
「コモドドラゴン?たぶん、あれ毒持ちよ。鑑定。やっぱり毒があるしワニと違って食べられないわ」
アイク「捕獲する意味がないな。距離に余裕があるから戻ろう」
ピンクビーチまで戻り、空飛ぶ砂場でアイスとウインドが待つ浜辺まで戻り、夕飯はバーベキュー。
ピーコックシャコは蒸し焼きと素揚げ。
蒸し焼きはエビとカニを合わせたような濃厚な甘み、旨味が強く感じられる。
殻ごと揚げると海老特有の香ばしい匂いが身に移り、風味が格段に良くなった身にガーリックソルトで味付け。
アイク「全然違う味になるんだな。どっちも美味い」
アビー「ああ、蒸し焼きは日本酒、素揚げはビールによく合う。美味いな」
コハクは夢中で食べていてパールはそれぞれの味を1度味わうくらいで満足したらしく、すぐに他の肉料理を求めた。
アイスとウインドには塩だけの蒸し焼きを。
翌朝2人に起こされたけれど、まだ暗い時間帯だった。
「んん⋯⋯どうしたの?」
毛布に巻かれて抱っこされ、外に連れて行かれる。
アイク「あそこの山が光ってないか?」
「青い溶岩?」
アビー「近くに行って見てみるか」
夜明け前の空の散歩に出かけよう。
☆☆☆☆☆☆☆
『ケペル』
インドネシアのジャワ島原産の果実。
栄養価も高いが、最大の特徴は食べた後に体臭や吐息、排泄物までがスミレのような良い香りになると言われており、宮廷の女性たちが体臭を消して、良い香りを漂わせるために好んで食べたという話が残っていて、現在でも口臭を抑えるための伝統的な民間薬として知られている。
パパイヤ、メロン、マンゴーを合わせたような、南国らしい濃厚な甘みがあり
、ココナッツやキャラメルのような風味を感じる人も。
大きさは大人の握りこぶしほど、外皮は茶色くザラザラしていて、果肉は明るいオレンジ色をしており、クリーミーな食感。
木の幹に直接たくさんの実をつける珍しい果物で、種から育てて実がなるまでに8年~10年以上かかり、以前は王族以外の栽培が禁じられていた歴史があり、都市開発の影響で、現在は自生地でも非常に数が少なくなっていて、その希少性と不思議な特徴からかつては「王宮の果物」として大切にされ、「パフューム・フルーツ(香水の果物)」とも呼ばれている。
『マトア』
インドネシアのパプア州原産
1つの実でライチ・ランブータン・ロンガンを合わせたような、濃厚な甘みと華やかな香りが特徴。
見た目はブドウのようで皮は薄く硬め、中の果肉は弾力があり、ツルッとしている。
ビタミンEとCが豊富で、現地では美容や滋養強壮に良いとされているが、年に一度、10月~12月頃のみしか収穫できず痛みが早いため、産地のパプア以外では流通量が限られジャカルタなどの都市部でも高級スーパーや旬の時期の市場でしか出会えない希少フルーツ。
『コモドドラゴン』
正式名称:コモドオオトカゲ
野生のコモドドラゴンは、インドネシアの限られた島々にしか生息していない世界最大のトカゲで全長は最大で3メートル、体重は100キロ近くに達することもある。
精子との受精なしで、メスの卵子だけで子孫を残すことができる珍しい能力も持っていて単為生殖では必ずオスが生まれる。
鹿、イノシシ、水牛などの大型哺乳類を主に食べる肉食爬虫類で、生息地の頂点捕食者であり、野生では他の動物に捕食されない。
石のようにじっと気配を消し、獲物が近づいた瞬間に襲いかかり、強力な顎、のこぎり状の歯で獲物を仕留め、口内の強力な毒で噛みついた獲物の血圧を急低下させて弱らせ、骨ごと丸呑みにし、魚や他のコモドドラゴンを共食いすることもあり、非常に貪欲で一度に体重の約80%もの食事をする。




