幕間 2
凄く短いです。m(_ _)m
今回は趣向を変えて一人称視点です。
私は違和感を感じて、布団の中に手を這わせる。
そこには、私のずっと求めていてやっと手に入れた温もりがあるはず…。
いない。
いないないないないないないない。
ついさっきまでは居たはずなのに。
ついさっきまでその温もりを感じていたのに。
捨てられた。
そんな言葉が私の頭によぎる。
違う違う、と頭を振ってみても目の前には彼は、終夜はいない。
あんなに優しくしてくれたのに。
あんなにボロボロになってまで私を救ってくれたのに。
私は終夜にとってはいらない存在なの?
私は終夜にとって邪魔な存在なの?
だから、救ってくれたお礼がしたくて恥ずかしかったけど、背中を流してあげようとしたのも、全力で断ったの?
私が、嫌いだったから。
私の両目から雫が流れる。
私はそれを拭いもせず、終夜の枕を抱き寄せ、顔を押し付けた。
終夜の温もりがまだ残ってる。
終夜の匂いがまだ残ってる。
「うっ…ひぐっ、しゅうやぁ」
私は声をあげて泣き喚く。
私は終夜の温もりが大好きだ。
私は終夜の匂いが大好きだ。
そうか、私は…
終夜の事が大好きなんだ。
昨日の感じた家族愛ではなく、1人の男として。
それを理解したら、更に涙が溢れてきた。
お父さんとお母さんは私とのつながりを無理やり、『死』と言う形で切り裂かれたけど、終夜は終夜自身の手で私から離れていった。
そう考えたら更に、涙が溢れてくる。
とめどなく、流れ出てくる。
ねぇ、終夜、
私なんだってするから、
なんだってがんばるから、
あなたの思い通りに動くから、
「おねがいだから、帰ってきて、終夜」
「…一体何をしているんだ?結衣?」
私の中に雷が落ちた。
その雷はどこか暖かい感じがした。
先ほどは取り乱してしまってすいません。
終夜が私を捨てるなんて、よくよく考えたらありえないですよね。
だって、私達、愛し合っているんですから。
あと、申し遅れました。
終夜の未来のお嫁さんの結衣と申します。
以後お見知り置きを。
「結衣。誰に向かって話しているんだ?」
「え~っと、画面の前の…」
「分かったから。そういう感じの発言は控えてくれ。後、俺は結衣を嫁に貰った覚えない!!」
「結衣は嫁にはやらん!!」
「絶!?お前も起きてたのか!?」
私の目の前で終夜と絶がなにやら言い合ってます。
そんなに恥ずかしがらなくてもいいじゃない。
でも、私は嬉しいな。
もう気が付いた人がいるかもしれませんが、私の性格はこちらが素です。
終夜や周りのと喋る時は若干、猫被って、キャラ作りをしてます。
…えっ!?何故かって?
それは簡単です。
そっちの方が終夜に好きになってもらえそうじゃないですか。
でも、だんだん、そっちのキャラに引っ張られていっている気がする…
まあ、いいや。
私は1人頭の中でそう結論ずけると、私は終夜の入れてくれたコーヒーを一口すすり、トーストをかじる。
うん、昨日晩御飯から気付いているけど、終夜の料理はすごく美味しい。
それはもう、三つ星シェフが裸足で逃げ出してしまうくらいの美味しい。
まあ、終夜は自分の作る料理の凄さにきがついてないけどね。
このコーヒーだって、トーストだって、とっても大事に作っている。
「熱つ」
それが、とっても嬉しくて、私はついついドジを踏む。
猫舌なのについついホットコーヒーを口に含み過ぎてしまう。
私が舌を冷やそうと奮闘しているときに、私のコーヒーカップの横に水の入ったコップが置かれた。
「あまりにも熱かったらそれで冷やせよ」
そうぶっきらぼうに答え、部屋の中へ終夜は消えた。
…うん、やっぱり私、
終夜の事が大好き。
どこの誰よりも、
他の誰よりも、
ずっとずっと
ずーっと大好きだよ。
終夜。
一応まだまだ「幕間」は続きますのでよろしくです(`∇´ゞ
御意見、ご感想いつでもお待ちしてます。




