23日目
炎の剣、風神の盾、氷の冠、大地の鎧。
魔王を倒すための4つの武具のうち2つを手に入れることができました。
残りは氷の冠と大地の鎧です。
なかなか順調じゃないですか?
ここ数日で炎の剣と風神の盾をゲットできるなんて。
ほぼほぼアシュリーさんに対処してもらってますけど、いい感じで進んでる気がします。
そういえば最近、アシュリーさんも僕にモンスター退治を任せないようにしてるなぁ。
率先して倒しに行ってる感じ。
まあ、スライムすら倒せない雑魚ですからね自分(自虐)
経験値うんぬんはどうでもよくなったのかも。
にしても、改めて地図を見るとだいぶ歩きました。
日本にいたときでもこんなに歩くことないからだいぶ足がパンパンです。
今は永久凍土の町に向かっています。
この世界も日本と同じように北に行けば行くほど寒い地域になるそうです。
特に最北端は一日中雪に覆われた世界なんだとか。
南極みたいなものかな。
どうしよう、僕の軽装備で南極歩けって言われたら死ぬんですけど。
アシュリーさんに相談したら「そこは大丈夫」と言ってました。
何が大丈夫なのかわかりませんが、アシュリーさんが大丈夫というなら大丈夫なんでしょう。
「気合いでなんとかなる」って言われたら終わりですけど。
そういえば中学の頃、「お腹痛い」って言ってた生徒に「気合い入れればなんとかなる」って無茶苦茶なこと言ってた体育教師がいたなぁ……。
アシュリーさんもそういうタイプじゃないといいんだけど。
とりあえず永久凍土の町に着くのはまだまだだいぶ先とのことで、今日は早めに野宿の準備を始めました。
そうそう。
こういう時のために港町で買った食材を用意しました。
イノシーの干し肉と、ジャンバラペッパー。
これを今日は食べました。
イノシーとは猪みたいな獣で、その肉は筋肉異質のためかちょっと固くてクセのある風味ですけど、焼くと美味しいんです。それの干し肉を大量に買ってたので、せっかくだから焼いて食べてみようかと。
で、味付けはジャンバラペッパー。
これはブラックペッパーみたいなもので、ピリッとした辛みが特徴の香辛料。ハッキリ言ってブラックペッパーよりも好きです。
この世界に来てたぶん一番感動したのがこのジャンバラペッパーかも。何にかけても美味しいんだもの。万能の調味料だね。
焚き木を集めて炎の剣で火をつけて(もう炎の剣も何も言わなくなった)その周りにイノシーの干し肉を串に刺して配置。
火で炙られたところにジャンバラペッパーを振りまくと、めちゃくちゃ良い匂いが漂ってきました。
これこれ!
この焼き肉特有の美味しそうな匂い!
たまらん!
適度にあぶられた肉をアシュリーさんと二人で分け合って食べましたが、ほんと天にも昇るような絶品グルメでした。酒飲みはこれでビールでもあれば最高なんでしょうね。僕は飲めないからジュースが欲しかったけど。
アシュリーさんも「最高だな」と言いながら肉を頬張ってました。
僕が作った料理(料理?)で食べた人が美味しそうな顔をしているってステキですね。
もとの世界に帰ったら料理人になろうかしら(料理人なめんなってガチギレされそう……)
追伸:「こんなにうまいものは食べたことがない!」とアシュリーさんに言ってもらえただけで満足です。




