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21日目

 風の谷にやってきました。


 なんか風の谷っていうと、日本を代表するあのアニメ映画を想像しちゃいますよね。

 青い服を着た美少女がスライダーみたいな乗り物に乗って空飛んでるやつ。

 女の子が「ランラン」歌ってるやつ。


 でも実際はそんな感じじゃなくて、両サイドが切り立った崖になった幅の狭い通り道でした。幅の狭い通り道といっても、車2台が並んで通れるくらいの幅かな。広すぎず、狭すぎず。

 富山にある黒部アルペンルートみたいな感じと言ったほうがわかりやすいかも。(知らなかったらゴメンね)

 とにかく、そんな高い崖に囲まれた場所なもんだから、風がビュービュー吹いてました。

 天然の吹き抜けって感じ。


 いや、もうすんごくあおられました。

 さすが「風の谷」というだけあります。

 傘を差したらそのまま飛ばされるんじゃない? ってくらいの風圧。

 あまりに風が強いので、途中僕らに襲いかかろうとしてきた魔物たちも飛ばされてました。

 コウモリみたいなヤツとか、スズメみたいなヤツとか。


 アシュリーさん曰く、風の谷に昔から生息する魔物らしいのですが、飛ばされる環境でどうやって生きてるんだろうってちょっと思いました。

 飛ばされるくらいなら別の場所に行けばいいのにね。

「オレたち、風の谷に生息してる魔物なんだぜ!」って自慢したいのかな。


 とにかく、強風のおかげで魔物たちとの戦闘は発生せず、無事に風の谷を抜けられました。



 ……って、抜けちゃ困るんですよね。


 風神の盾って風の谷にあるのに。

 でもずっと一本道だったし、それらしきものはなかった気がします。


 あれ? どこかで見落とした?


 アシュリーさんに尋ねると、風の谷を歩いてる途中で崖に横穴が開いてるのを見かけたそうです。

 ちょっと気になったみたいですが、僕があまりにも一生懸命風に逆らって歩いてたから言えなかったんだって。アシュリーさんの優しさが裏目に出たケースだね。言ってくれてもよかったのに。

 でもそんなアシュリーさん、好き♡



 風の谷を抜けたはいいけど、日も暮れてきたので今日はこのまま野宿となりました。

 また明日再チャレンジということで。


 あ、ちなみに今日のキャンプファイヤーは炎の剣を使いました。


 たき木を拾って集め、山状に積み上げたらアシュリーさんに炎の剣を構えてもらって火をつけるというやり方。

 すごいんだよ、火力が強いのか一発で燃え上がりました。さすがは魔王を倒せる伝説の武器。たき火するのにめっちゃ便利。


 あとは携帯干し肉を炙ったり、刀身にコップを乗せてお湯を沸かしたりもできるんです。

 まさにキャンプ道具いらず!

 万能すぎる。

 メ○カリで売ったら高く売れそう。メル○リやったことないけど。


 興味本位でアシュリーさんに

「これ、売ったらいくらくらいしますかね」

 って尋ねたら

「売るのかよ!」

 ってツッコまれました。


 別に売る気はないけど、こんなに便利な炎の剣いったいいくらくらいの価値があるのか気になりますね。

 魔王倒したら売っちゃおうかなーなんて。



追伸:そうそう、炎の剣をたき火の火付け用に使ったら炎の剣がいじけてました。なんかちょっとかわいい。




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