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12/16

12日目

 ひゃっほーう!


 今日は四天王のひとりと戦いました。

 名前は忘れましたが、カニの頭をした変なヤツでした。

 四天王っていうのもアレなんで、仮に「カニオ」っていう名前にしておきます。カニだけに。ぷぷ。


 で、そのカニオ。

 僕らの前に意気揚々と現れたかと思えば

「我はゲイルのようにはいかんぞ」

 とかなんとか言ってました。


 ゲイルって誰だろう? と思って過去の記録を読み返したら最初にアシュリーさんが倒した四天王でした。


「まさか君も魔王四天王のひとりなの?」って聞いたら「いかにも」と答えました。


「我は魔王四天王の一人、カニオ(仮名)だ!」って名乗ってました。

 すいません、名前覚えてなかったのでカニオ(仮名)にしてます。



 で、そのカニオ。

 強かったのかと言われればそうでもなく。

 アシュリーさんに瞬殺されてました。

 弱っ! と思いました。

 まあ、僕よりも強いのでしょうけど。

 でもアシュリーさんとけっこう良い勝負してたゲイルってヤツの方が強かった気がします。

 ゲイルって本当に最弱だったのかなぁ。


 そのカニオなんですが、アシュリーさんにやられて事切れる前に有益な情報をくれました。


「お前たちでは魔王様は倒せやしない……。なんせ魔王様を倒すには4つの武具が必要なのだからな!」って言ってました。


 なんとカニオによれば魔王を倒すには4つの武具が必要だと言うのです。


「4つの武具ってなんですか?」って聞いたら教えてくれました。


「4つの武具とは炎の剣、風神の盾、氷の冠、大地の鎧のことだ。これらを身につけた勇者でないと魔王様は倒せないのだ。残念だったな! あーっはっはっはっは!」って笑ってました。

 すごいよね、完全に主君の弱点をバラしてるよね。


「どこに行けば手に入るんですか?」って聞いたら教えてくれました。


「炎の剣はラプラス火山、風神の盾は風の谷、氷の冠は永久凍土の町、大地の鎧は地底だ。お前たちでは決して手に入れられまいがな。あーっはっはっはっは!」って笑ってました。

 すごいよね、場所まで教えてくれたよ。


「どこにあるのか地図に描いて教えてくれます?」って聞いたら描いてくれました。


 すごいよね、死ぬ間際に地図まで描いてくれるなんて。

 しかも描いてくれた地図は先日のチェリー村の村人が描いたものとは比べものにならないくらい丁寧ですごく精密でした。

 しかも4つの武具の場所も丸印をつけてくれる親切さ。


 カニオは僕らに地図を渡した後、

「貴様らには決してたどり着けんだろうがな! あーはっはっはっは!」

 ってめっちゃ笑ってました。

 つられて僕も笑っちゃいました。


 四天王ってけっこう気さく。


 カニオ(仮名)は一通り笑ったあと、「地獄で待ってるぞ……ぐふっ」って言って倒れました。


 ありがとう、カニオ。

 必要な情報をくれた上に、最期の最期に四天王らしいセリフを言ってくれて。


「アシュリーさん、これで目的地がハッキリしましたね」

「そうだな、この地図をたよりに4つの武具を集めるか」


 ということで、一番近い炎の剣を手に入れることになりました。



 待ってろよ、魔王。

 僕たちの戦いはこれからだ!



追伸:思わず「完」って言いそうになったけど、まだまだ続きます。全然関係ないけど、ドラゴ○ボールでいつも終わりそうになると亀仙○様が出てきて「もうちっとだけ続くんじゃ」って言ってるのを思い出しました。ほんと全然関係ないけどね!



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