11話
特に何も
11話
ユウシの一撃で吹き飛んだ炎狼は、数メートル先に倒れている。ユウシのHPは、本の少し、ギリギリ、見えるまでしか残っていない。
「やっべ、もう無理」
「ポーションなら、まだある!」
「いや、【疲労/大】と【麻痺/3】だ」
ユウシはステータスを表示して、状態異常を確認する。心理状態異常は、小中大などで表される。物理状態異常は数字で表される。だがいずれも極小と微小はある。この2つは圧倒的に不利だ。耐性スキルが無い今のユウシがこれ程大きな状態異常を喰らえば、何も出来ない。
「うっひぇえ」
「高い」
和とルミが少しビックリする。しかし、その中で、まだ、光ってるユウシとその仲間に、不利な状況が続く。クラが言う。
「こいつ、まだ生きてる!」
と、
「まじか」
「えええ」
「やばいね〜」
「て言うか全然削れて無いじゃん!」
「「「…」」」
「ルミ姉の方がちょっと強い」
言われて見つめるが、確かに、ルミ姉の攻撃の方が強いと、計算する。
「ルミ姉、状態異常のポーションある?」
「うん、ある…はい」
状態異常回復用のポーションを飲む。ステータスを確認すると1まで下がってた。体も動かせる。
「もう1本」
もう1本貰い、完全に回復する。
「ポーション」
ポーションを渡して来る。しかも、初期所持ポーションのDランクじゃなく、Bランクのポーションを8本。ユウシのステータスだから9割程回復する。
俺はふと、思った。
「なあ、モンスターって飼える?」
「スキルがいる、けどランクモンスターは出来ないと思うよ?」
「そうか」
少しガッカリした気持ちで、炎狼へと進む。しかし、諦めきれなかったユウシであった。
「なあ、俺の仲間になるか?」
そう、問いた瞬間、体の輝きが大きくなり、眩しくなった。
「うおっ」
「なんだ?」
「何?」
順に俺、和、クラが不意の光に目を眩ます。しかしルミだけが、警戒態勢に入る。
光が収まると、小さな毛玉がいた。いや、正確には、白くなりついでに小さくなった炎狼が横たわっていた。黒い皮膚に赤黒い炎は、無くなる。白い炎?に白い皮膚に変身していた。
「うおおお、変身出来るのか!?」
ユウシの少年の心をくすぐり、目をキラキラさせながら、炎狼を見つめた。この場合なんて呼べば良いのだろうか?
「仲間になってくれるんだな!?」
そして、本人は気付かないが、圧力のかかった断りにくい事を聞く。だが、どうやら満更でも無いようで、炎狼はユウシに近づき、体を丸める。
「寝るのか……うーん」
また寝るのかと少し寂しがるが、直ぐに何か悩み事を抱える。
「聖炎狼…イヤダメだ…ファイアウルフ…イヤ…」
名前を考えているがどれも駄目、足りないと思ってしまう。
「白狼…これだ!」
そして、決めた名前が白狼である。厨二病臭いが、ゲームの世界なので良いではないか?
「お前は白狼だ、だからハク!」
「ガウ」
「ユウちゃんは呑気だねえ」
「ユウシ、お前呑気過ぎる」
「ランクモンスターをテイムなんて普通ありえないと思われてるんだから」
「まあ、良いじゃねえか」
「ってかまじかよ、努力が無駄になったし金が大量に無くなったぞ」
少し駄弁っていると、かずが文句言いだした。
「て言うか、俺ら何も儲かってないんだけど」
「あっ、そう言えば…」
そして、和とクラの背景が歪み始める。
「俺らのもんはどうすんだ〜?」
「そうね〜、私らの分ほしいね」
「いや、そうでも無いよ…ほら」
ルミが助け船を出して来る。
「ん?俺も確認する」
「私も」
インベントリに何か、入っていた様だ。
「…白狼の…」
「…爪…」
「ユウシが名前付けたせいでネイムドアイテムだけどレア度は高い、因みに私は毛皮」
「牙...だ」
「ちょっと!レア度AAだよ!?」
「すげえ」
「武器強化しようかな?」
モンスターから、得られる素材で武器を強化出来る。【鍛冶】か、NPCを頼らなければ、出来ない。もちろん、【鍛冶】所持者に頼む事も可。
取り敢えず、自分も確認する。新しく項目に追加されていたアイテム?の名前は「白狼の信頼」と書かれている。
「それに、熟練度も上がってる」
ルミの一言に吊られ、皆んなもステータスを確認する。
ーーーーーーーステータスーーーーーーーー
ユウシ
猫人lv4
短剣士lv10
HP: 409/416
MP: 2/267
VIT: 70
STR: 73
INT: 78
DEX: 80
AGI: 154
MID: 62
スキル-14
【短剣】
【拳】
【魔力操作】
【身体強化】
【受け流し】
【解体】
【生産】
【掃除】
【料理】
【鍛冶】
称号:
知られざる英雄-
ステータスを全値120%上昇する。
挑みし者-
ステータス上昇値と、スキル熟練値の獲得量が25%上昇する。
英雄譚-
英雄を知る、パーテイーメンバーの英雄譚保持者のステータスを50%底上げする。
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ステータスが上がり、更に新しい称号が現れた。ついでに、後回しにしていた挑みし者も見る。
ーー称号ーーーーーーーーーーーーーーーー
英雄譚-
仲間と共に築く英雄のお伽話
獲得条件:英雄の称号を知る仲間と共に、試練を突破する。
効果:パーテイーメンバーの英雄譚保持者のステータスを50%底上げする。
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ーー称号ーーーーーーーーーーーーーーーー
挑みし者-
何かに全力で挑み続ける者
獲得条件:困難極まれる何かに全力で挑戦する。
効果:ステータス上昇値とスキル熟練値の獲得量が25%上昇する。
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「なあ、お前ら称号獲得してねえか?」
「ん、ちょい待ち…英雄譚?」
「私も」
「私も」
どうやら、全員英雄譚を獲得してるらしい。ならば、皆んなのステータスは上昇してる。
取り敢えず、今日は一度解散としようと皆んなで相談して、ログアウトした。
俺はログアウトして、風呂に入って、ベッドに潜り込んだ。
(人型とか居たけど、何も感じなかったな)
殺し、に何も感じなかったなと思い、睡魔に引きずられた。
(姉ちゃんが俺の所為で無駄に魔力消費しなかったら、もっと安全に戦えた)
ルミが、器用にポーションを風魔法で当てていた事から、多大なmpを使用した筈。ならその原因を作った大元のユウシがパーテイーをピンチに追いやっていた。その反省を心に眠りに入る。
いやRRMAOに評価とか要らないです。女になった方のやつにくれると嬉しいです。




