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子を成すというのは(緋桐目線)

翌朝……目を覚ますとまだすやすやと眠っている桔梗が目に入る。……これは、ヤバいな……めちゃくちゃ……気持ちよかった!!3回も続けてしたの400年以上生きてどころか、生まれて初めてだったんだけど……。そこまで考えて体を起こして昨日のことを思い返す。そういやあの後桔梗が疲れ果ててすぐ眠ったし俺もその後に寝たから、今なんも身につけてないんだよな。俺も桔梗も生まれたままの姿だ。


「……ん」


そんなことを考えてると桔梗が目を覚ました。まだ頭がぼんやりしているのか、まだとろんとした瞳で見てくる。その顔今すぐやめてくれ……また理性がはち切れそうになる。


「お、おはよう、桔梗……体が平気か?」


「……はい……」


どうやら体は痛めてないようでほっとする。昨日3回も続けちまったからな……。


「昨日、汗かいたろ?先風呂入ってこいよ、目覚ましにもなるだろ」


「そう……します」


昨日脱がした寝間着を羽織らせて桔梗を見送る。桔梗意外と寝起き悪いのな。そんなところも可愛いけど。

それにしても今思い起こしてみると、かなり独占欲剥き出しの言葉を口にしてたな俺。「俺のものだ」「一生離さない」「俺だけを見ろ」「他の奴を見るなんて許さない」と……。我ながら独占欲と支配欲丸出しにして……。引かれてないか心配になる……。昨日の言ったことなどを悶々と思い返していると、桔梗が帰ってきた。ちなみにこの間(かん)、昨日の桔梗の顔は一切思い出してない。何故かというとまたムラムラしそうだからだ。そもそも理性吹っ飛ばしたのはあいつだぞ。


「あの緋桐様……お風呂空きましたが……」


風呂に入ったついでに着替えも済ませたのか普通の着物を着た桔梗がひょこっと顔を出す。


「あ、あぁ」


そう返事を返して俺も風呂に入る。俺は風呂に入って自分の尾を見る。行為の間は怖がらせたくないからずっと尾は触れない様にしていた。蛇は獲物を捕らえるとき締め付けて息の根を止めたり、毒を使うものも存在する。そんなことを思い出させて怖がらせたくはなかった。昔は人間喰らってたしな俺は。そう思いつつ、風呂を済ませて風呂から帰ると桔梗が机に突っ伏していた。やっぱり昨日無理させすぎたか!?


「桔梗!どうした!?具合でも悪いのか!?」


俺は慌てて桔梗に近寄ろうとしたが、桔梗がバッと顔を背けて言葉で俺を制止する。


「今近くに来ないでください!!」


そう言われて俺は止まる。やっぱ独占欲と支配欲丸出しにして引かれたか……?それとも疲れさせたからか?心当たりがありすぎる!


「あー……やっぱ引いたか……?」


「え?引くって……何に……」


きょとんとした顔で桔梗は問いかけてくる。いや……何にって俺にはそれくらいのことしか心当たりはないんだけど……?


「あ、じゃあやっぱ体痛いとか……怖いとか、それとも疲れさせすぎたとか?」


「い、いえ!そういうことではなくて……!」


「じゃあなんで……」


引かれてもないし体痛いとかでも、怖くも疲れさせたことでもないとするとなんだ……?問いかけるとかぁっと桔梗は顔を赤くして小さく言う。


「その……昨日のことが恥ずかしくて……」


こいつ……可愛すぎかっ!!キュンどころの話じゃねぇわ。ズキュン!!て俺の中ではそんな音が聴こえた。心臓を鷲掴みにされたくらいの衝撃。


「あ、あと緋桐様にひとつお聞きしたいのですがっ……」


ん?なんかあったかな……。なんか話さなきゃいけないこと……。


「その……妖と人間の間に子は成せるのでしょうか……?」


あ……そういえばそのこと言い忘れてたわ。そうだよな、大事なことだし話していた方がいいよな。


「いや、それはない、妖と人間はそもそも体の作りが違うからな、妖同士ならまだしも妖と人間の間には子供は出来ない」


「そう……ですか……」


少し悲しんでる様な顔。もしかしたら俺との子供を望んでたりするのか……?それなら方法がないことも……いや、今はそんなこと話せない。妖と人間の間に子を産む方法は2つある。1つ目はとある秘薬を使うことだ。秘薬に俺の血を混ぜて飲むと俺の子を孕むことが出来る。妖の子供だから妊娠の期間は長くなるか短くなるかのどっちかだった。もうひとつは、「契り」を結ぶこと。契りを結んでしまえば桔梗は永遠に俺から逃れられはしない。これはいわば魂の契約と言っても構わない。俺と同じ時を共に生き、死ぬ時も一緒だ。生まれ変わってもどんな形でも惹かれ合って出逢う。それがずっと続く……そんな呪いみたいな本物の永遠に俺から逃れられなくなる。でもそんなこと言ったら絶対怖がらせてしまう……。


「あ、あの……緋桐様……?どうかしましたか?大丈夫ですか……?」


その声にハッとして俺は桔梗の方を振り向くと心配そうに俺を見ていた。こいつを離したくないとは思うけど、縛りっぱなしにもしたくない。


「大丈夫だ、ごめんな……心配かけて」


俺はそっと桔梗を抱きしめる。もしも、もしも永遠に俺に縛られてもいい……そんな言葉を聞くまでは……このことは心の中に秘めておこう……。


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