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最後に大風呂敷を広げてみる

 200文字小説、書いてみると案外奥が深いものです。

 書いて、推敲して、削る。その三作業を一時間弱で出来てしまう。これが大きいと思います。だって、長編でこれをやろうと思ったら数か月、下手したら数年かかっちゃいますよ。短編を書くにしろ、小説作りというのは相当の時間を必要とするものです。しかし、200文字小説は違う。

 なんというか、200文字小説って「インスタント文芸」とでも呼びうるものなのではないかと。

 旅先で小説を書こうと思っても、パソコンがないとなかなか厳しいですよね(ここでは、ポメラで一日一万文字も書けちゃうような小説ジャンキーのことは度外視してます)。でも、200文字小説なら手帳の一頁で描けてしまう。まるで絵描きさんのスケッチのようにさらさらっと。

 創作っていうのは、どうしても生みの苦しみを有するものです。でも、200文字ならば、あるいは。

 ――というわけで、皆様のお越しをお待ちしています。

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