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いよいよ決戦のとき。

色々考えた結果、学園での魔術教育は最終学年の五年生の一年間とした。

ある程度の基礎学力がある上で学ばせたいからだ。


その代わり、卒業後二年間学べる魔術学校を新設することになった。

魔術学校の定員は30人。

入学時の魔術の力量は当面の間は問わないが、研究に必要な知識や技術は求めていこうと思う。


こういった方針を学長と一緒に考え、教科書等の準備も整ったところで、いよいよ厄介者を片付けることにした。


まずは学長が魔術師ギルドに通達を出した。

魔術学校を新設する。

とても優秀な魔術師を招いたので、魔術師ギルドは介入してくるな。

以上のことを丁寧に認めた文書だ。


勿論僕からも挨拶状は出したさ。


「親愛なる魔術師ギルドの皆様。魔法陣をお絵描きするだけで財産を残せるお手軽なお仕事お疲れ様です。魔術もロクに使えないのに魔術師を騙り、魔法陣を人質に国家に対する脅迫行為をしている程度の小悪党には、更生のチャンスを与えて上げないといけないと思います。魔術師ごっこはその辺にして、我が校で学んで見てはいかがでしょう?ご自身が無能であると全く気付けない程頭の悪い皆様には、我が校の講義についてくることなどまず不可能でしょうが、運が良ければ、我が校の雑巾掛け程度はさせて上げられるかもしれませんよ」


ちゃんと丁寧に自分の名前も入れたぞ。

ザイルベルグ魔術学校校長という肩書も込みで。

あ、勿論帝国侯爵なんて余分な事は書いてないけどね。

この世界じゃ「知らなかった」は免罪符にならないようだから。


そう、学校を新設することになった結果、僕の肩書は当面「校長」

なんかさ、校長先生っておじいちゃんのイメージでしょ?

まだ18歳なんだけどな。


学園の生徒を含めた一般への発表は、学園祭の時に大々的に発表するということに決めた。


まず、間違い無くこの場所に魔術師ギルド一同が乗り込んで来るだろう。



全校生徒の前で学長が宣言した。

「新年度から、五年生において魔術の講義が始まる。今までの魔術の常識を大きく覆す講義となる。卒業後も二年間魔術を学べる魔術学校も併せて設立する。すべての責任者はこちらのタイカイ・ナミナミ殿だ」


会場が騒つく。

当たり前だ。

自分らと大して年齢の変わらない男が魔術を教えるというのだから。


「只今紹介に預かったタイカイ・ナミナミだ。お前らにわかりやすく言ってやる。現時点では間違い無く僕がこの世界で最高の魔術師だ。身体でわかりたい奴はいつでもかかって来るといい」


なんかチンピラ全開の挨拶になっちまってないか?

軌道修正だ。


「魔術は魔法陣を使う?新しい魔術は作れない?魔道具も古代の文明の遺産しかない?」


一同が僕を見ている。

今気づいたがこっそり三国の王が来てるよ。

魔術師ギルドとの喧嘩をギャラリーしに来たな。


「そんなものは嘘だ。君達は、僕に学べば一日で魔法陣は要らなくなる。新しい魔術を作れる人も現れるだろう」


今度はちょっと控えめなざわつき。

やっぱりデモンストレーションが必要なんだなあ。

役者さん達そろそろだろうに。


正面のドアが開いた。

小汚い黒のローブの連中が次々と入って来る。

40人は軽く居るだろう。

ロイター情報では総員60人強らしいので、もしかしたら全員かもしれない。


「なんだ、随分偉そうな口を聞くから見てみれば小僧じゃないか」


お待ちかねやられ役の皆さん。

たっぷり活躍してもらいますよ。

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