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研究、修業、僕たちは人外に近づく

結局、ミレーネさんは毎日全く違うテイストの衣装を楽しむようになったようだ。

時には男装。

またある時は冒険者風。

毎日楽しみながら鏡を見るようになって、転移や時間停止の失敗も無くなっていったそうだ。


これをきっかけにミレーネさんは、時々僕らのところに出入りするようになった。

僕らと一緒に研究をすると言うほどではないが、お手伝いくらいならという感じで顔を出してくれている。

エリちゃんも同級生が度々遊びに来てくれるのは嬉しいようだ。


現在、僕らは学長の計らいでザイルベルグに研究室を開いている。

魔術の研究には古代の文書を調べることは欠かせない。

そういう意味ではザイルベルグという学園都市は最高の場所なのだが、一方で魔術の研究には実戦という名の検証も必要になってくる。

その検証には、このザイルベルグは著しく不向きなのでカラバルドやリーグの近辺で検証することが多かった。

姉ちゃんの領地なら色々融通も効くからね。


毎日のように新たな発見があったり、誰かが魔術を改良したり、新作したり。

それを試したくて実戦で検証する。


ずっと皆のテンションが上がったまま、オーバーワーク気味に働きまくった。

楽しさと言うのは麻薬のようなものなのだね。


おかげで、兼業冒険者なのに僕と柑奈と源太は半年でAランクに、エリちゃんもBランクだがAランクも時間の問題だろう。

ここに来てから冒険者登録した明らかに学究肌のロイターでさえ先日Cランク昇格を果たしたほどだ。


レベルはロイター以外が全員50を越えた。

ロイターも44まであがっている。

MPに至っては僕以外の全員も1000をオーバーしてしまっている。

僕?

20000を少し超えたところ。


そう。

MP多過ぎる問題は、秘薬によってある程度心配の無いものになった。


魔術を研究していくと、どうしても他の分野の研究もせざるを得ない。

例えば、魔法陣の研究には調合をはじめとする錬金術の知識が必要になる。

魔道具の作成も鍛治や裁縫の知識や技術、魔石やそれを生み出す魔物の知識も必要だ。


そんな様々な研究の中で、多過ぎるMPの問題をどう解決していくか考えた末、HPの上限を上げる薬の開発に成功したのだ。


鑑定、分析のスキルを駆使して、魔物の持っている特性を考慮に入れつつ、様々な薬草と魔物の内臓や血を調合して、なんとか納得のいくものが出来た。


おかげでみんな心置き無く修業に励めたよ。


鑑定スキルについても触れなくてはいけない。

研究していく過程で、当然様々な文献を参照する。

古代の魔術書は勿論、錬金術や魔物生物学や、植物、鉱石等に関するありとあらゆる文献を読む必要があった。


必然的にエリちゃんもロイターも鑑定スキルを取得した。


逆に言えば、普通に研究者なら鑑定スキルくらい持ってなきゃおかしいって話だ。


魔術師ギルド殲滅のための準備はほぼ完全に整った。

欲を言えば源太とロイターの煽りスキルをもう少し上げたかったが、ここは僕がなんとかしよう。


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