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エリちゃんの不安

「え、聞いていた話と違う!柔らかい!美味しい!」


だよね。

ワイルドウルフの肉は美味しいんだよ。


「唐揚げとかも美味しいかもしれないね。源太は揚げ物得意?」

「唐揚げくらいなら普通に作るけど。でも、柑奈も料理くらいしろよ」

「だって、面倒じゃん」


別に柑奈も料理出来ないことは無いんだよな。

実際、向こうではたまにやってたし。


「……あんまりのんびりと食事ってわけにはいかないようだぜ」


最初に源太が気付いた。


「三人はゆっくり座って食べててね」


僕一人でいいかな。


ゴブリンの群れが遠くに見える。

数が凄いな。

後ろの方に大きな個体も何匹か見える。


森の中であまり大きな火属性の魔術は使いたくない。

石槍をぶつけるような魔術はどうかな?

イメージは槍が一直線に飛んでいく魔術。


取り敢えず石槍を30本、同時展開。

一斉にゴブリンに発射した。


大きいのが3匹。小さいのが10匹残ったね。

大きいのも直撃すれば一発で死ぬみたいだ。


それならもう危険は無いね。

今度は13発、しっかり狙って仕留めよう。


「ちょっと待て。いくらなんでも一人占めは良く無い!」

「全くだ」


あら、二人とも駆け出して剣で切り刻みに行っちゃった。

デカいゴブリンも多少強いようだが、所詮ゴブリンなのでたかが知れてる。

柑奈も冷静に攻撃をかわして、一撃で首を刎ねていく。


源太は少し狙い所が違うようだ。

胸を一突きだったり、ワザと膝を蹴ってみたり、何かを試しているような感じに見える。


当然ゴブリン相手に怪我するわけも無いので、エリちゃんの回復魔術の出番はない。


「回復魔術以外を色々覚えないと、私の出番が無くなりそうで怖いです」


エリちゃんは心配してるけど、普通に魔術全般できそうな気がするよ。

剣も仕込まれてはいるみたいだし、出番が無くなるなんてことは無いはず。


「タイカイさんは勿論、ゲンタさんもカンナさんも既に上級者並みの実力ですよね……」


どうかなあ。

上級者ってのがどのくらいの強さかわからないしな……。

でも、姉ちゃんに一発も入れれないのに上級者なわけもないと思うんだよな。


「正直、3人ともまだまだ全然だと思うな。エリちゃんと大して変わらないと思うよ。剣だって僕らはまだまだだし」


「でも、私よりだいぶ先に行ってますよ」


「姉ちゃんの特訓が待ってるじゃないか。死にかけるけど、確実に力はつくよ」


「そうすれば私が足を引っ張る事も……」


気にしてるのか?

モニカ殿下みたいにわかりやすく自信が無いわけじゃないけど、どこかでエリちゃんも自信を持ちきれない部分もあるのかな。


「固いこと考えなくていいんだよ。楽しく冒険者やって行こうよ。まだ、始まったばかりだろ?」


「固いことばっか考えてる大海が言うのもおかしいけどな」


源太が正しいツッコミを入れたおかげで、エリちゃんも少し笑顔が戻った。


「終わったみたいだから、魔石回収しちゃおうか」


「はい!」


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