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そんなに僕は腹黒くはない

「さて、邪魔をしてしまったね。まだ依頼は完了じゃないんだろ?」


「はい。収納力が莫大になったので、受託した依頼に関わらず魔物を狩っていきますよ」


「ベティも、迷惑掛けないようにな」


「……迷惑なんか掛けてませんから」


「二人も、邪魔して悪かったね」


「あ、いえ」

「重大な事ですし」


「ではまた」


アントニオ殿下は、また突然消えてしまった。


「……怖かったあ」

「俺たちの出る幕なんか無かったな」


緊張感はあったな、確かに。


「とりあえずこれで時空魔術も隠さなくて良いわけですね?」

「そうだね」

「そもそも隠せない気もしてきました」

「エリちゃんは素直過ぎるから、言葉や態度から色々わかってしまうから気をつけてね」

「……そうなんですか?」

「うん「そんな事ないよ」」


柑奈が否定する。


「大海くらい性格が悪くて頭のいい奴はそう居ないから。こんな奴に会ったら誰でも色々探られちゃって当たり前だから」

「でも、エリちゃんが相手をするのはそういう連中ばかりだと思うよ」


貴族なんてそんなもんだろ?

僕はその証拠とばかりにある事実を告げた。


「エリちゃん、収納の容量については誰に聞いたの?」

「兄上、アントニオ兄様ですよ」

「レベルに比例して容量が大きくなる、って言った?」

「はい、確か容量という言葉を使った筈です」

「嘘だよ、それ」

「え!兄様が嘘を!」

「正しくは『一辺の長さ』だね」


エリちゃんはしばらく考えた。


「魔力上げたらとてつもない容量になりません?」

「おそらく殿下は御自身の寝室以上の容量だね」

「道理でいつも手ぶらなわけだ」


柑奈も納得。


「という事で、僕も収納を覚えましたので運ぶ心配をせず効率よく狩りが出来るようになりました」


ぶっちゃけ殿下よりさらに容量はあるからな。


「とは言っても、食事はどうするの?」

「魔物狩って焼く。塩、胡椒、マヨネーズは持ってきてるから」

「なら、何とかなるかな?」

「そうだね」


今日のこれからの方針。

食べられそうな魔物を狩る。

エリちゃんのレベル上げ。

出来れば使い勝手のいい魔術を作りたい。

帰りに薬草採取。


そんな感じでいいかな。


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