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監視か、それは予想外だ

「ねえ、これって最後4人でファイアーボールとかしなくても、大海の魔術、あの爆発するやつでまとめて片付けられたよね?」


柑奈の疑問も当然だ。


「そうすると僕だけレベルが大きく上がるよね。正直、急にレベル上がるのは避けたいし、何より回復術師はレベル上げにくいでしょ?エリちゃんがレベル上げやすい時にエリちゃんのレベルを上げるのは大事だよ」


「そっか、回復してるだけだとレベルあがらないか」

「ほんのわずかだけ上がるみたいですよ。でも、倒した方が上がるのでさっきみたいにしてくれるのはありがたいです」


お、エリちゃんレベルアップしてるじゃないか。

魔力もだいぶ使ったね。


「ねえ、エリちゃん。魔力って上がったら嬉しい?」

「勿論ですよ!」

「普通の魔術師ならね、魔力の残量と相談しながら魔術を使うよね?」

「はい、でもタイカイさんが魔力を回復してくれるなら沢山使えます!」

「その結果、普通より早く魔力量が上がるはずだ」

「ホントですか?」

「でも、その分魔力循環は大変になるよ」

「……モニカみたいにですか?」

「そう言うこと。だからその分体力つけないといけないし、魔力循環もサボれない」

「いいことばっかりじゃないんですね」


本当にそうだよ。

僕もさっきまで安易に魔力を上げたこと死ぬ程後悔してたよ。


「その上で聞くけど、それでも魔力は上げたい?」

「上げたいです!」

「大変だけど頑張ってね」

「はい」


僕はエリちゃんの魔力が一杯になるまで渡してあげた。

それでも、まだ嫌になる程ある。


「あ、まだ源太、毒持ったままじゃないか?」


僕は急いでキュアとヒールを掛けた。

上手くいったね。


「エリちゃん、ヒールはともかくキュアは忘れたらかわいそうだよ」


「え、なんで、タイカイさん回復魔術使えるんですか?」

「だって見せてもらったもの」

「あ、魔力見えるから、見れば出来ちゃうんだ……」

「わざわざ教えてもらうのも悪いしね」

「でも、言ってくれればいくらでもお見せしますよ」

「とりあえずエリアヒールは当分要らないだろうし、覚えたいと思った魔術は覚えたから」


うん、収納の魔術覚えたよ。

予想以上だ。

むしろ、怖いくらいだ。

でも、これ話が違うじゃないか。


収納のスペースは縦、横、高さが等しい立方体のようだ。

エリちゃんは容量が魔力量に比例する、と言っていたが、これはおそらく一辺の長さが比例している。

つまり、魔力が倍になったら容量は8倍だ。


そりゃ、隠したくなる魔術だよ。

この輸送力は、軍事的にもかなり強力なものだろうから。


「エリちゃんには、謝っておく。僕、収納も覚えたよ」

「えっ……」


「やはりタイカイ殿でしたか、もう驚きはしませんけどね……。言ってなかったかもしれませんが、時空魔術だけは監視しているのですよ」


いきなり現れるのは、本当良くないですよ。

誰か?

いつものあの方、アントニオ殿下ですよ。


にしても、監視してたか。

まあ、だから僕らの召喚の時もすぐ対応してきたんだろうな。


「一応、報告です。条件はすぐにわかってしまったので覚えちゃいました」

「1つだけ確認します。タイカイ殿は魔術で何をしたいのですか?」

なかなか重い質問が来たね。




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