攻撃を受けたいのです。
ポイズンビーはかなり大きな群れを作るらしい。一個の群れで50匹は当たり前とも言う。
ビーと言うからには蜂なのだが、大きさはスズメより少し大きいほどらしい。
毒は持っているが、攻撃力自体は高く無いそうだ。
今回、僕は魔術ではなく剣でポイズンビーと戦おうと思っている。
攻撃力が低いなら、攻撃を受けたいところだ。
エリちゃんの魔術を盗み取るのは勿論だが、そもそも戦いの中で回復魔術を使う練習をさせて上げないといけないだろう。
本来は毒なんか喰らいたくはないから、魔術で適当に片付けたいところだけどね。
と言うことで、三人に方針を伝える。
「えー、毒は嫌だなあ」
「殿下のためでもあるんだから」
「ゲンタさんはいつになったらエリちゃんと呼んでくださるんですか?」
エリちゃん、今は冒険者としてのお仕事に集中してね。
そのうち、きっとエリちゃんって呼んでくれるから。
「今後の連携を考えると、毒程度で済む今回は絶好の練習機会だろう?」
そもそも余程強い相手じゃないと攻撃を喰らわないからな。
今、受けられる依頼で僕らに攻撃を当てることのできる魔物って、数を頼りにしてくるポイズンビーくらいのものだろう。
「エリちゃんも、今回はしっかり三人を見て、毒を受けたり、攻撃を受けたりしたら回復を頼むね」
「でも、私も攻撃を受けちゃいますよね……」
「完全物理障壁かけてあげるから大丈夫だよ」
魔力を壁状にエリちゃんの前に出してあげるだけだ。
簡単なものさ。
「だったら私も!」
「完全物理障壁の中からは攻撃できないから、おとなしく柑奈は刺されなさい」
「大海、エリちゃんに甘くない?」
そりゃ、僕に新たな魔術をくれる神様ですから。
「おっぱいか?おっぱいなのか?」
落ち着けよ柑奈。
君も小さいわけじゃないだろ?
多分推定Dはあるだろ?
「何を言う。ちっぱいこそ至高だ」
微乳は美乳だ。
デカけりゃいいってもんじゃない。
この件に関しては源太とは意見が合わないんだがな。
「とりあえず落ち着こう、柑奈も大海も」
僕は落ち着いてるぞ。
このムッツリおっぱい星人め。
「運良く毒耐性とかつくかもしれないじゃないか」
ポイズンビーくらいでつくとは思わないがな。
さて、今のうちにバードアイを展開しておこうかな。
ありとあらゆる方向からエリちゃんを監視だ。




