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実験動物ワイルドウルフ

僕はすぐに柑奈と源太に実験の概要を説明し理解を求めた。


「発想がだんだん人外の域に達してるよ……」


そうかな?

でも、なんかできそうな気がするよ。


「大海、その魔術って、考え方自体からしてかなり危険で、知られたらまずくないか?」


「言うほどかな?」


「だって相手の魔力で相手にダメージ与えるんだろ?いくらでもその魔術使い放題じゃないか……」


そうか。

浮遊機雷の仕組みも教えてなかったもんな。


「でもな、これ二人のためでもあるんだよ。僕が他の人の魔力を操れるってことは、二人に魔力循環を覚えさせることが出来るだろうからね」


「ん?大海が強制的に私らの魔力を循環させるの?」


「それも出来るだろう、って考えなんだけど」


二人はなんとなくわかったような、わからないような、って感じなのかな。


「何はともあれ、ワイルドウルフをモルモットにして、試してみるんでよろしくね」


「手出し無用?」


僕は黙って頷いた。



現れたワイルドウルフをカウボーイで捕獲。

ぐるぐる巻きにして、慎重に引っ張る。

引き摺ってダメージ与えたら嫌だし、毛皮を傷つけたくない。


さて、実験その1。

手で直接触れて、魔力を流し込んで僕の魔力で押すように循環させる。


確かに循環しだした。

魔力を流すのをやめても循環したままだ。

ただ、ワイルドウルフは苦しそうに暴れている。

MPというのが自分の体内で保持できる魔力の限界値とすれば、この反応もわからないでもない。


「……私たちも、こんな感じで苦しむの?」


さすがにこのままこれをやるのは、マズいかな。


実験その2。

過剰魔力を吸い出してあげよう。

とりあえず半分ほど貰ってしまおうかな。

僕自身も過剰な魔力を流したらどうなるか試したいし。


ああ、これはキツいわ。

過剰な魔力が息苦しく感じる。

ただ、僕の場合MPの最大量がかなり増えたので割合にしたら1%程度だけど、ワイルドウルフにしたら過剰率100%くらいだったから、苦しかったろうな。


吸い出したおかげで、ワイルドウルフは暴れなくなった。

やはり過剰な魔力が苦しかったんだな。


魔力の循環を強制的にする場合、最初に魔力を少し吸い出してあげないといけないらしいな。


実験その3

直接触れてファイヤーボールを体内で爆発させてみよう。


通常、ファイヤーボールを食らってもワイルドウルフは死なない。それどころか毛皮を傷つけることさえできない。


ワイルドウルフの体内で循環している魔力を集めファイヤーボールにしてそのまま爆発させる。


実に簡単に出来る。

この程度の魔力の操作ならワイルドウルフに直接触れなくても、自分の魔力と大気中の魔素を介在させて遠隔操作も出来るだろう。


あっけなくワイルドウルフは息絶えた。

鑑定スキルによっても、はっきり死亡が確認できた。


丁寧に解体していて気づいたのは、まず毛皮はノーダメージだということ。そして、肉や臓器はしっかり火が入っている事。


魔力を閉じ込める形になったからか、効率よく体内にダメージを与えることが出来たようだ。


「せっかく、肉が焼けたんだから食べてみようか?」


柑奈さんが言う。

いや、満遍なく火が通ってそうだけど、もう少し焼いた方がいいだろう。

というか、毛皮もまだ剥いで無い魔物の食べる相談は早すぎるだろ。


文句を言う間も無く、柑奈は火を起こし始めた。

流石にもう少し焼きたいようだ。


僕と源太は協力して解体することにした。


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