毛皮で一山もありかもしれない
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ワイルドウルフは街の外ですぐ見つかった。
確かにスピードはある。
だが、直線的に突進してくるだけなので対処は簡単だ。
右足を引いて、突っ込んでくるワイルドウルフをかわす。
そのまま剣の柄頭でワイルドウルフの後頭部を払うように殴打する。
毛皮に傷をつけないことを優先するなら、これが一番楽な倒し方だろう。
柑奈も源太もあっさりとこのやり方でワイルドウルフを倒して見せた。
「楽勝だね〜」
一対一なら全く問題ない魔物だ。
かつ、ワイルドウルフはあまり群れないという。
せいぜい番いで行動する時期があるくらいのものらしい。
さて、このまま丸ごとの死体を運ぶのは少々骨が折れる。
やはり、皮を剥ぐべきだろう。
こういうのも慣れなのかもしれないが、なかなか難しいし、時間もかかるものだ。
ただ、丁寧にやったので買い取り価格が低くなることは無いだろう。
やはり、冒険者という商売はイメージとは違って丁寧な仕事をしていかないと稼げないようだ。
冒険者は確かに治安維持の為という側面も大きい。だが、もっと大きいのは生産者としての意味合いかもしれない。
ワイルドウルフの駆除は一匹銅貨8枚だ。
これはゴブリンよりも安い。
だが、ワイルドウルフの毛皮は最高の状態なら銀貨7枚となる。
つまりは、魔物は倒してからが本番だということだ。
簡単に倒せる魔物だとわかったところで、試してみたいことがあった。
ワイルドウルフの毛皮がなぜありがたがられるのか。
それは毛皮自体が魔力に対する抵抗力を僅かながら持っているからである。
ワイルドウルフは魔術が効きにくい魔物として知られている。
勿論、元々が大した魔物じゃないので強力な魔術で倒すことも可能だが、魔術で倒そうとするのはコストパフォーマンス的によろしくはないとされている。
これがワイルドウルフ自体に魔力に対する抵抗力があるのか、それとも魔力に対する抵抗力がある毛皮に守られているからに過ぎないのか。
それを確かめたくなったのだ。
どうやって確かめるか。
今、自分は自分の魔力が見えていて、それを操ることが出来る。
大気中の魔素も見えていて、それを操ることができる。
そして、自分以外の人間や魔物の魔力も見えている。
だったら操れる気がしないか?
ワイルドウルフの体内で勝手にワイルドウルフの魔力でファイヤーボールを作って爆発させる。
できそうじゃないか。
そして、そのダメージ量でワイルドウルフ本体が魔力に対する抵抗力を持つかどうかわかるじゃないか。




