所変われば、ってほどでも無い。
源太の両親の店と家は一応決まった。
姉ちゃんは、この後男爵としての業務があるようだ。
僕らがそれに付き合う謂れもないので、各自自由行動となった。
源太の両親とうちの両親は、商店街で色々見るらしい。
多分、うちの両親は護衛だな。
ばあちゃんは昼間から酒場だそうだ。
僕らはこの街の冒険者ギルドに顔を出すことにした。
今後世話になるかもしれないしね。
「やっぱり街ごとにギルドの雰囲気も違うのかな?」
「街自体が雰囲気全然違うからね」
どことなく異国風だし。
確か姉ちゃんが言うには、この辺は王都に比べて魔物が若干強いらしいけど、リーグほどじゃないとのことだった。
「じゃあ、やっぱりお決まりのイベントがあるのかな?俺、ちょっとワクワクしてる」
あのベテラン冒険者に絡まれる、ってやつ?
「そん時は、例のロープでやっちゃってね」
柑奈さん、気軽に言いますね。
◇
で、入ったらもうビックリするほど肩透かしでした。
「あんたが、あのメルガルドを手玉に取ったって言う、領主様の弟かい?」
「やっぱりナミナミ家って凄えんだな」
「しかも、ミナミ様とは違ってかなり頭が切れるらしいぞ」
何、この21世紀の日本並みの情報スピード。
あと、領主様怒ると思うよ、それは。
つまりは、大歓迎なわけで。
ギルドマスターこそ居なかったが(姉ちゃんに挨拶に行ったらしい)副ギルドマスターがわざわざ挨拶してくれた。
実は姉ちゃんのゴリ押しで今回、僕たち三人に護衛を指名依頼の形になっていたらしい。
一応盗賊も倒したの僕だし、そういうことならゴリ押しとまで言えないかもだけど。
この依頼を達成したということで、僕らのランクはFに昇格したらしい。
このギルドの依頼のレベルは結構バランス良さそうだ。
王都より多少高ランク帯の依頼が多い気がする程度だ。
「どうする?なんか受けてみる?」
手頃で2、3時間で終わりそうな依頼があればいいのだが。
「これなんかどう?」
「ワイルドウルフの駆除か……」
どんな魔物かわからないけど、ランクフリーの依頼だ。
そこまで危険は無いだろう。
受付嬢の話では、スピードが多少あるくらいで魔物と言うより野生動物に近いくらいだと。
魔石の大きさはゴブリンと変わらないくらいだと。
ただ、毛皮が比較的高いので、毛皮を上手く捌けないならそのまま死体を丸ごと持ち込んで欲しいとのことだった。
ゴブリンも常時依頼であるので、僕らはその二つの依頼を受けた。




