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牽制のつもりが大打撃

「命だけは助けてやる。金目のものは全部置いていきな!」


わらわらと20人ほど出てきたな。

まあ、どう見ても冒険者崩れ。

鑑定しても首領以外は雑魚もいいとこだ。


首領にしてもスピードとパワーが多少僕より上くらいだから、真正面からやり合わなきゃどうとでもなる。


姉ちゃんは馬車から顔を出して観戦。

多分、姉ちゃんが名乗るだけで逃げていくと思うんだけど。

まあ、僕の教育も兼ねてるんだろうね。


まずは12乗浮遊機雷Aと12乗浮遊機雷Bを9個

ずつ同時展開。

もうね、あっという間に多重魔術カンストしちゃったのよ。

Lvmaxで無制限に同時展開できるようになりました。


しかも、どれもちょっと動くだけで爆発するように設置した。


目論見通り、阿鼻叫喚の地獄絵図だ。

爆発。

男の汚い叫び声。

逃げようとする。

また爆発。


この混乱に乗じてカウボーイ発動。

首領をぐるぐる巻いて、そのまま引きずって手繰り寄せる。


既に手下は二人ほど吹き飛んでいる。

他の連中も爆発でかなりケガしているようだ。

思ったより威力はあったようだ。


「まだまだ爆発するからな、死にたけりゃ少し動いて見たらいいさ」


念の為12乗をAB5個追加した。


で、引きずってきた首領の頭を鷲掴みにした。

「それで、何だっけ?確か、金目の物を置いてけばいいんだよね?」


首領、必死に首を振る。


「あのさ、貴族の馬車なのは見当はついてたよね?」


「……ああ」


「護衛が居ないとでも思ったか?」


「偵察に出した奴から、護衛らしき奴が居ないって聞いてたからな」


「必要無いんだよ」


「ああ、あんたみたいな凄腕の魔術師がいるんだもんな」


「違うんだよ、僕じゃ無いんだ」


「?」


「あの顔出してる女が『鮮血の激流』な。馬車の中にはナミナミ家勢揃いだ」


「……先に言ってくれ。もしかしてアンタもか?」


「弟だ。まだLv1のひよっこだけどな」


首領はがっくりと肩を落とした。


「ツイてねえな、久し振りの上客かと思ったら、ナミナミ家とは……」


気の毒だとは思わない。

知恵を絞り出せば、こんな生き方をしなくて済んだはずだ。


さて、こいつを姉ちゃんはどうする気だろう。

言っては何だがたかが盗賊だ。

別に取り調べの必要もないだろうに。


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