お仕事の報酬はそれなりにあった
「随分早いですけど、まさかもう終わったのですか?」
パメラさんが驚いている。
「カラミズ草って、確かにどこにでも生えてますけど他の草と見分けはつきにくいですよね」
「一応、確認しながら採取してきましたから大丈夫だとは思いますけど。確か300本でしたよね」
事前に分けておいた350本をカウンターに提出する。
残りも300本くらいはある。
「念のため350本取ってきましたけど、確認お願いします」
パメラさんは手早く確認していく。
「問題無いです。全てカラミズ草で間違いありません。で、余分な50本と、根の部分は買い取りで良いですか?」
買い取り価格は知れてるだろうけど、それで構わないな。
「そうしてください」
「ついでにゴブリンの魔石も持ってきたなら、一緒に出してくださればまとめて計算しますよ」
全部で18個。
これもパメラさんが想定したより多かったらしい。
「……状態も良いですね。さすが新人と言えど『超越者の宴』のメンバーですね」
結果、本日の成果は
採取の報酬は銀貨5枚。
ゴブリンの魔石は一つ銀貨1枚。
常時依頼の上乗せ分が魔石一つにつき銅貨3枚。
状態の良さで上乗せ分が魔石一つにつき銅貨1枚。
余剰分のカラミズ草の買い取りが10本で銅貨3枚。
根は50本で銅貨8枚。
合計で金貨3枚と銀貨7枚と銅貨3枚だ。
姉ちゃんに事前に聞いていたレートから考えると、日本円換算で37300円だ。
半日も仕事をしていないのに、これならかなり優秀なんじゃないかな。
おそらく普通の駆け出し冒険者なら、こうはいかないだろう。
鑑定の使えない者が、これだけのカラミズ草を集めるのは一日仕事だと思う。
それを考えて、姉ちゃんが『日雇い派遣』に例えたのがよくわかった。
一日雑用をして、日本円で5000円+α。
安い宿に泊まってそれで終わりだろう。
何日かに一度は野宿でもしないと、食べることすら覚束ないだろう。
だからこそゴブリンくらいは楽に倒せないと冒険者としては駆け出しにすらなれないのだろう。
まだ今日は時間があるとはいえ、次の依頼のために準備したり、反省会をしたり、ポーション作ってみたり、色々やることはあるので、今日はこれで帰るとする。
「明日はちょっと野暮用がありますので、また明後日お世話になります」
「タイカイ君は礼儀正しいのね。同じご両親から産まれたのにどうしてこうも違うのかしら」
パメラさんもそろそろ姉ちゃんの失言を忘れてあげてください……。




