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人外魔境

人外魔境って本、実は僕の一番好きな本だったりします。

これ以上ない超強力な保護者付きで僕らは冒険者ギルドを訪れたわけだ。


姉ちゃんがギルドの扉を開けた瞬間、中にいた男達の声はピタリと止んだ。


「おーい、みんな聞いてくれ」


何、姉ちゃん叫んでるんだ。


「こいつら、うちの若い衆だから、宜しく頼むな」


「「「「「「かしこまりました!」」」」」」


若い衆、って僕たちはヤのつく稼業の人なのかな?


姉ちゃんは俺たちを順に紹介していった。


「まさか『超越者の宴』に新人が入るとは思いませんでしたよ。超一流じゃないと入れてもらえないものだと思ってましたから」


女性冒険者が声を掛けてきた。

美人だ。


「あら、ジェニファーじゃない。うちのクランは別に一流じゃないと入れないなんてことはないのよ。ただ、怖がって誰も入ろうと思わないだけじゃないかな」


まあAランクSランクしかいないクランなんか、普通に考えたらちょっと入りたいとは言いにくいわな。


「じゃあ、わたしも」

「既存のクランに所属してる人を引き抜く気はないわ、流石に」


「そっか、残念。今のクランを追い出されたら宜しくお願いしますね」


そう言うとジェニファーさんは残念そうな顔を作って去っていった。


「ミナミ様、その子たち新規登録で良いんですよね?」


痺れを切らしたのか、受付嬢がカウンターの中から声を掛けてきた。

歳の頃は30手前くらいかな。

おそらくは窓口ではベテランの域にいるだろう。

ちょっと気の強そうな美人だ。


「あ、ごめんね。宜しく頼むよ」


登録自体は簡単なものだ。

渡された申し込み用紙に名前と職業と所属パーティと所属クランを書く。


本当に便利だと思うのは、一度でも異世界に渡った人間は「異言語理解」というチートスキルが標準装備されてしまうことだ。


「異世界言語」ではなく「異言語」だ。

つまり僕たちは、仮に向こうに戻っても全ての言語を理解できるのだ。


というわけで、僕たちは申し込み用紙に何の苦もなく必要事項を書いた。


職業は、一応皆剣士で。

後で変えるのも可能みたいだしね。

パーティ名は決まってなかったけど

「人外魔境」にした。


名前負けしてるよ。

わかってる。

むしろ姉ちゃんたちに相応しいよね。

でも、こっちに来る前に読んでた本のタイトルがそれだったんだよ。

パッと頭に浮かんだのがこの名前だったんだ。


おまけにクラン名が「超越者の宴」だろ。

もうさ、肩書きだけでドラゴン倒せそうだよね……。


注意事項的なことを簡単に言われたけど、人として当たり前の事を除くと


「依頼は期限を守る限り、複数受注可能」

「依頼にはそれぞれポイントが定められていて、そのポイントの累計でランクアップする」

「素材の買取は隣のカウンターで受け付けている」

「基本的に依頼は全て掲示板に張り出してある。ただし、Bランク以上の依頼と指名依頼に関しては職員が直接冒険者に依頼の存在を伝える」


くらいかな。


じゃ、僕たち初心者でもできそうな依頼を探すとするか。


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