表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

20/34

20.舞踏会のおしらせ




 あれから俺は、しばらくネロ先生を監視していた。


 授業中の様子、移動、他の教師との会話。




 それに、例の岩場や、怪しそうな場所を影の鳥で偵察してみたが……。




 結論から言おう。




 何も怪しい所はなかった。




 いや、見た目は多少怪しいが、それは今に始まったことではない。


 行動としては、ただの「ちょっと無口で優秀な教師」だ。




 まあ、この辺は俺の予想通りだ。




 今までの行動からして、犯人はかなり慎重なヤツだ。


 それに、武闘会での襲撃も失敗している。




 しばらくは、大きな動きはないと見て良いだろう。




 ……で。




 それはそれとして。


 もっと急を要する問題がある。




 舞踏会だ。


 なんでも、毎年行われる、学園の恒例行事らしい。




 なんか……武闘会(ぶとうかい)の後に舞踏会(ぶとうかい)って……。




 っと思っていたが。


 一つ重要なことがある。




 どうやら、舞踏会には、生徒同士でペアを組んで参加する必要があるらしい。


 そして……。




 ペアがいない者は、ウェイターなどの雑用役に回されるとのことだ。




 ……いや待て。


 それ、普通に罰ゲームじゃないか?




 とはいえ、最初はそこまで気にしていなかった。




 俺は、顔はそこまで悪くない(はず)だ。


 それに、武闘会でも決勝までいった。


 知名度は結構あると思っている。




 誰か一人くらいは、誘ってくれるだろう。







 だが……。




 現実は非情だった。


 誰も来ない。




 いや、正確には。


 来ないどころか……避けられている気がする。




 理由は、まあ……わかっている。




 ダンジョン実習ではドラゴン。


 武闘会では謎の襲撃。




 どう考えても、俺の周りでロクでもないことが起きている。


 そりゃあ、「関わらない方がいいやつ」認定もされるか。




 ……いやいや。


 おかしいだろ。




 俺は被害者側だぞ?


 ダンジョン実習だって、武闘会だって、好きで巻き込まれたわけじゃない。




 そもそも、ダンジョンの上位班に入ったのは、闇魔法の成績が良かったからだ。




「授業で本気出さなきゃよかったじゃん」


 って思うだろ?




 俺だって、最初はそうするつもりだった。




 でも、その後でエレノアに注意された。


 だから、仕方なく真面目にやることにしたんだ。




 まあ……授業で注目されるのが気持ちよかったのもあるが……。




 それに武闘会のだって、犯人を炙り出すために頑張った結果だ。




 まあ……全校生徒の前でいい所を見せたかったのもあるが……。




 そんなことを言っても仕方がない。


 このままだと俺は、給仕係として皿を運ぶ未来が確定する。




 ……それはさすがに嫌だな。




 さて。


 どうしたものか……。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ