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1485_宅配、檸檬。

 画集の上に乗った檸檬を丁寧に仕掛けてくれるような配達員でありましょうか、玄関の前にそっとそのようなものが置いていたならば、ちょっと驚くとともに、なるほど、外出が制限している中ではこのような形になるのであろうかなとか、貧乏な青年であると出歩けないで、只で観察できない現状は実は文化的に致命傷を与えかねないのであろうかなとか、ぼんやりと想像しつつ始まる今日のゴブリンでございます。


 お気に入りの絵本というものは確かにあるようでございますが、それらを積み上げて、遊ぶものではないような気がいたしますな。今日も元気可愛いですな。


 綺麗なものを、感情を揺さぶられるものを、安価に、ありていに言えば只で鑑賞することができるという環境は、感性を育てることに適しているのではなかろうかなとか、予想できるわけでございまして、であるならば、客寄せの広告のようなものであっても、何か大切な刺激になっていたのではなかろうかなとか、ふと連想するわけでございます。


 商業主義で現金な、儲け第一の発想であったとしても、そこから芸術につなげる流れは否定されるものではなく、むしろ欲望に忠実な、それを刺激するような、感性に訴えかけるような配置は、純粋に感情を刺激することになり、むしろ高尚なものを感じさせるものになっていったのではなかろうかなとか想像するわけでございます。


 欲望そのものを揺さぶるような映像は、それは芸術と言えるのではなかろうかなとか、それが俗なものであるかどうかは別として、一つの到達点であるのではなかろうかなとかぼんやり想像するわけでございます。特売の文字は心が躍るとかでありましょうか、食料品の値段付けもまた、優れた感性がなせる技の一つになっている、可能生があるということでございましょうか。


 他人の存在もまた、その売り場の芸術性を高めている可能性が高いのではなかろうかなとか、群衆が作り出す光と影や、息遣い、視界の端に入るぶれた挙動、それらを一息に感じるような瞬間を切り取った一場面を捉えた作品とか、別に説明はいらないのかもしれませんが、日常にそれを求めることは、それほど不思議ではないような気がいたします。


 誰かが批評する、誰かの目に止まることを前提にした作品であるならば、そもそも第三者を芸術に閉じ込めることが前提であるはずであるわけでございまして、最初から孤独たりえないという矛盾もありそうでございます、その題材が独立しているように見えたとしても、作り出した瞬間にそうではありえなくなるような感覚でありましょうか。


 感情を揺さぶるのであるならば、なんでもありなのでありましょう、と定義が広くなりつつあるのではなかろうかなとか、そもそも全てがそうであるならば、日常と非日常の違いはどこにあるのであろうかとか、分ける必要があるのであろうかとか、全てはつながっており、断絶はなく、ふとしたきっかけて、違って見える、価値を見出してしまう、心を揺さぶってしまう、だけなのではなかろうかなとか予想するわけでございます。


 そこにわざわざこれはこうであると、形を切り抜いて、見せるようなことをする意味があるのであろうかなとか、そうではなく、それは全くの逆で、見せているのではなく、それは勝手に感じているだけであるのではなかろうかなとか、受動的なものではなく、能動的に感じに行っていると見た方が正確なのではなかろうかなとか。


 ただそれならば、作り手としての役割はどこにあるのであろうかなとか、いやそれもそうであるようにあれとどこからかの影響で、能動的ではなく受動的に、作らされてしまっているだけであり、どうにも回避できなかった創造の被害者である可能性もあるのではなかろうかなとか、それはそれで、幸せであるのであろうかな、などと、思考を発散させて、おしまいです。


「必要ではなく必然であった、とか言い切ることがコツです」

「意図したようには伝わらないと知ることが始まりなのでしょう」

「幻想に巻き込む手法が一般的なのでありましょうな”旦那様”

 受け取る方の解釈に幅を持たせるやり口もありますな”奥様”」

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