表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライムの日常  作者: るるん
18/19

スライムの正体

ボロボロのツリーハウスの中は、意外と綺麗な作りだった。



「おじゃまします・・・」


プルーは、知覚をぐるっと広げながら落ち着きなく震える。


「そんな緊張しないでもいいのに〜」


そう言いながらプルーの向かいに座る鱗の女の子は、お茶をプルーの前に置いた。


いつのまに!・・・プルーが戦慄していると


「じゃあ、どこから話そうかなぁ・・スライムくんは何か質問ある?」


プルーはしばらく不規則に震えた後


「えっと、じゃあお姉さんは一体何者なんですか?」


直球で聞いてみた。


「ほっほぉー、いい質問だね!」


鱗の女の子は、ドヤ顔になりながらプルーを撫でる。


「そうだねぇー、それを話すには私の生い立ちから話さないとだねぇー」


長くなるけど聞く?そう言って鱗の女の子はプルーを見つめる。


「は、はいお願いします。」


「うむ、よろしい!」


鱗の女の子は頬にある鱗に触れた後、目を少し細め遠くを見つめだした。


「私は龍と人との間に生まれたハーフ・・・そして、この世界の厄災の一人なの・・・」


「厄災・・?」


「そう、世界を滅ぼすと言われる六つの厄災の一人なんだぁー」


そう軽い感じで鱗の女の子は言った。


「おっと、なんかまた大物に遭遇したようだ」


魔王の次は厄災ときた。


「ん?また?」


「・・いえ、こっちの話です。」


「そっか、それでねー君には私を殺して欲しいの」


ルゥーくん?を戻してあげるかわりに、どう?


「?!ど、どうと言われましても・・・」


「大丈夫、私が君を鍛えてサクッと、ね?」


鱗の女の子はウィンクをしながら、そう言う。


「サクッとって・・」


「大丈夫!なんてたって、君も世界の厄災の一人だもん!!」


「はいぃ?!」


衝撃の事実、俺は世界の厄災だった!・・なんでやねん?!


「いやぁー、わたしもびっくりしたよぉ〜すっごーーく弱いけど同類さんの気配がしたからさぁ〜」


「気配って・・まじっすか・・・」


「まじもまじ、超まじだよ!」


まじってのは、何か知らないけどね!そう最後にボソッとつぶやいてカラカラ笑っている。


「百歩譲って俺が厄災だとしても、お姉さんを倒せる気がしませんよ!」


俺より長く厄災と生きてきた存在が、ぽっとでの厄災に殺せるとは思えない。


「それに、お姉さんを殺したくないですよ」


可愛いですし・・ん?なんだろ、この気持ち。


「大丈夫、大丈夫!たぶん、いけると思うよ!」


わたしの予測が正しければ、君は侵食の厄災・・だと思うから!


「侵食の厄災・・?」


また新しい単語だ・・


「そうそう!侵食の厄災!あ、ちなみにわたしは破滅の厄災だよ!」


破滅って、なんかヤバそうなんだけど・・侵食もヤバそうだけど・・


「じゃあ、交渉成立でいいかな?!いいよね?!」


鱗のお姉さんは、ぐいぐい俺のスライムボディに顔を擦り付ける。


「や、やわらけぇ、じゃなくて!殺すとかは、わかりませんけど!鍛えてもらえるのはありがたいです!」


殺すなんて、無理だししたくはないけど強さは必要だ。選ぶには強さが必要だ。


「うーーん、まぁ最初はそんな感じでいいよー」


しかたないなぁーなんて言って、お姉さんは頬を膨らませた。


「よ、宜しくお願いしますお姉さん。」


「お姉さんじゃなくて、エメルダだよ!あれっ?なのんなかったっけ?」


「名乗ってないですよ・・・ちなみに俺はプルーです」


「プルーくんね!初めまして!わたしを殺してね!!」


お姉さんは、すごく笑顔でそう言った。


どこのヤンデレだよ・・ヤンデレよりこえーよ。


「殺すつもりはありませんが、宜しくお願いしますお姉さん」


「えぇー、そこは、はい!サクッと殺してあげます!でしょー?!まぁ、よろしくねー」



とまぁ、そんなこんなで俺は、鍛えてもらえることになった。



ルウーが、心配そうに震えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ