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第2章 スペシャルマッチ



『さぁさぁ始まりましたぁ!!毎年恒例イベント!!スペシャルマッチでございまぁす!!』


例年通りの盛り上がりを見せる観客席とは裏腹に、緊張した面持ちで舞台上に立つ3人の生徒。


高台に現れたノイドが優勝した3人の健闘を褒め称え、進行通り最後に六星が登場する。


バサンッ


フードを付けて現れた六星がノイドの周りに現れ、同時にフードを勢いよく外した。


カイトが聞いたところによると、実は闘技大会のこの瞬間に観客の全員が今年の六星を知る事になっている。


「ジュランの奴、一丁前に髪なんか切って、、大物気取りかよ、ちっ」


「心の声が漏れてるよカイト、、」


ノイドの横で涼しそうな顔をしているジュランをよく思わないあまり心の声が漏れるカイト。


『それでは1年優勝者、剣術科シエル選手。対戦相手をお選びください、勿論戦わないという選択肢もありますが、どういたしましょう?』


「え、えーとジュランさんで」


『シエル選手が指名したのは六星ジュラン!!』


指名され壇上から降りるジュラン。


「よろしくなっ!良い戦いをしようぜ!」


『続きまして、2年優勝者、槍術科ラゼッタ選手。対戦相手をお選びください』


「エイナ・ロータス!出てきなさい!」


声高らかに叫ぶラゼッタに壇上から跳躍し、真っ直ぐラゼッタに直下し、踵落としを打ち込むも、両腕でガードし片足を掴み放り投げる。


スタッ


投げられたエイナは空中でひらりと回転し、華麗に着地する。


「あたしの方が年上なんだから降りて下さいでしょ?猿女?」


「今日こそボコボコにしてやるから覚悟しなさい、このゴリラ」


ビキッ


「あんたなんか今この場でねじ伏せてやるわよ!」


「えー!上等よ!」


グゥンッ!


「うっ!」


「くっ」


エイナとラゼッタに協力な重力魔法がかけられ、その場から動けなくなる両者。


「ふんぬっ!」


「っしゃあい!」


しかし次の瞬間、力技で魔枢を破壊し、再び走り出す両者。


『アブソリュートゼロ』

ピキンッ


「全く、、血の気が多いのは好きだけど、場を弁えなさい」


魔術科顧問、アンジェが2人を頭どころか全身を冷やし、そのまま氷漬けにし、動きを止める。


「アッハハ!いきなり喧嘩って、、何かあんのかなあの2人」


「エイナさんって人もそういえば竜に関係した体術を習得してるから、あるとしたらそれじゃない?」


『ご、ごほん、申し訳ありません続きに参りたいと思います!3年優勝者槍術科、マルゴス選手。対戦相手をお選びください』


「ミレイで」


『マルゴス選手が指名したのはミレイ選手!』


「うふふ、、マルゴス」


「今日も一段と綺麗だねミレイ」


マルゴスの目の前にひらりと滑空をしながら舞い降り、指でマルゴスの頬を撫でる。


その様子は誰が見ても友達以上の関係という事うかがえる。


『それでは早速1年優勝者である剣術科シエル選手vs六星ジュランの試合に移りたいと思いまぁす!!』


残りの六星が専用の控室に戻り、挑戦者は舞台袖にあるベンチに向かい、舞台上にはシエルとジュランのみとなった。


『スペシャル第1試合、、始めぇ!!』


『一ノ劔・凛』


鞘に入った剣に手を置いてただ立っているジュランの剣を操ろうと操剣術で操る。


ググググッ


しかし鞘から剣は抜けず、ジュランが涼しい顔をしながら片手で抑えていると理解したシエル。


「だったら、、」


腕を伸ばし振り上げる。


グッ


シエルが試したのは剣を操り、所有者の体ごと浮かせる技だったが、抑えられる。


「人の物を取ったらダメだろ?」


『千灼』


シエルには捉えきれない程早い速度でジュランが剣を抜き、横に振り払うと蒼い炎が扇状に広がりシエルに襲いかかった。


『五ノ劔・冨顎』


5本の剣がシエルの背後にある空間から飛翔し、上から3本、下から2本の剣が同時に斬り上げと下げを繰り出し、まるで大きな魔物の顎を連想させるような操剣技は、目の前まで迫った炎を食すように飲み込んだ。


『蒼燈』


蒼炎を掻き消した直後、目の前に現れたジュランの斬り上げを紙一重で避けるも、おくれて地面から噴き上がる4本の火柱が四方から襲いかかる。


『一ノ劔・風凪』


風の魔力を持っていた剣に纏わせ、自身の周りを高速で一回転する剣が、4本の火柱を斬り裂き、そのままジュランの首を狙う。


「魔法操剣を操剣術に応用してる、凄い」


シエルの応用に驚きを隠せないセニカ。


『蒼壁』


ジュランが剣を斬り払うと、蒼い炎が壁となって、シエルの剣の勢いを消す。


『骸蜂・水』


ザスッ!


ジュランの背後に浮いていた4本の剣に、遠隔で水の魔力を纏わせ、背後から突き刺さす。


ジュランを背後から突き刺したのち、体が四散したのを見て嫌な予感を感じたシエル。その予感から行動に移るまでの時間を与えない様にジュランが追い討ちをかける。


ボコッ


『八斬夜蠎』


地面が小さく隆起し、直後に地面から8体の蛇を形作った闇の魔力とジュランが現れた。


『二ノ劔・繚乱』


咄嗟の判断で一番自身に近い2本の剣を操り、全ての蛇を一瞬にして斬り裂いたが、ジュランの本体がその隙に緋剣イグニを取り出し、袈裟斬りを放つ。


グワンッ


「ん?」


剣が体に当たる寸前で止めようとしたジュランだが、止めるまでの距離が近づく前に剣が勝手に右に曲がった。


「俺が握ってるのは剣の形だが魂だぜおじょうちゃん」


「え?」


「なんだ?自分でも何が起こったか気付いてない様だな、だが!」


ピタッ


戸惑うシエルに、更に加速した速度でジュランが斬りかかり、再び剣が逸れようとした動きを感じたが、軌道を力づくで戻し、寸止めでジュランの勝利となった。


『勝者!!六星ジュラン!!』


「惜しかったな〜!」


「見た?さっきのジュランの攻撃?」


「なんか急に曲がったよな、操剣術で何かやったんじゃないのか?」


「そう?だって試合の序盤で鞘にしまってた剣ですら抜かせられなかったのよ?」


「ラゼッタの試合終わったら聞きに行ってみる?」


「うん」


操剣術に関しての知識は、1つでも多く取り入れたいと考えているセニカに付き合うカイト。


『さぁさぁ引き続きスペシャル第2試合に移りたいと思いまぁす』


舞台上へと上がるラゼッタとエイナ。


『それでは2年槍術科ラゼッタvs六星エイナ、、始めぇ!!』


ダッ!

ダッ!


両者共に走り出し、拳を全力で前に打ち出した。


ドォォォォォォン!!!


2つの拳がぶつかり合い、凄まじい爆風が舞い上がる。


拳が届かなければ脚を。しかし両者考えていることは同じで、またも脚が今度は頭上の高さでぶつかり合い、再び爆風が舞い上がる。


ガシッ!


「ふんぐっ、、真似すんじゃないわよ、、金髪猿」


「分家の癖に生意気言ってんじゃないわよっ、、このチビゴリラ」


ビキッ


「ふんぬっ!」

「んがぁっ!」


ゴンッ!!


今度は両手を掴み合い、これまた仲がいいと言っていいのか、今度は同じタイミング頭突きを繰り出す。


スッ!


ジャキン!!


頭突きで互いに吹き飛び、ラゼッタは槍を、エイナは腰に付けていた籠手に手をかざすと、手に吸い付く様に籠手が装備された。


『スレイニル流・虚突』


『竜炎爪』


逆手持ちをした槍を渾身の力で、エイナに突き刺しに行くも、燃え盛る爪を模した指で槍の下から払い上げ、軌道をずらす。


フゥンッ!!


しかしエイナの捉えた槍はラゼッタの見せた幻術。六星すらも騙せた直接脳を錯乱させるリリーのデルーションに勝機を見出すラゼッタ。


バキンッ


しかしエイナの速度が早送りの様な動きで更に加速し、本命の一撃を払う。


「ちょこまか戦う様になったね!あたしに勝てないからって!」


ガシッ


払った槍を掴み、力一杯引っ張りラゼッタを強制的に引き寄せ、拳を構える。


「出直しなさい、バカ猿!」


『竜炎拳』


ブォォォォォォンッ!!!


エイナの拳を直接顔に受け、炎が会場の半分を包み込んだ。


ブゥンッ!!


「最初からあんた相手にまともに戦うわけないでしょ?こちとらあんたを倒す為だけに数年修行したんだから!」


エイナの背後から10体のラゼッタの分身が現れ、一斉に襲いかかる。


「そんなこけおどし」


『竜炎拳』


振り向きざまに拳を払い、炎で全ての分身を焼き焦がす。


ブゥンッ!!


今度は頭上に4体、左右それぞれに3体現れる。


「スゥゥゥゥ」


その場から動かないエイナは、ゆっくりと目を閉じて、息を吸う。


「ハァッ!!!」


それは何の技でもなく、ただ純粋に魔力を四方にぶち撒けるだけの攻撃だった。


しかしただのそれがラゼッタにとっては嫌な一撃であった。


「ぐっ!!!」


いくら幻影を相手に見せたからと言って、相手の攻撃が通らないという事はない。


エイナの攻撃一つ一つは現実であり、それらに当たらない様に気をつけ本命をしっかり当てる為の戦略も、範囲攻撃、それもただの魔力を放ったただの力技に、本体も吹き飛ばさる。


「見つけたっ!」


幻術が解けたのを感じたエイナが、魔力波で吹き飛ばされて倒れているラゼッタに一っ飛びで近づき、拳を振りかぶる。


『竜炎拳』


ドォンッ!!!


ズズズズッ!!!


倒れたラゼッタに拳が触れた途端、エイナの攻撃で発生した爆発と共に、ラゼッタの体が紫色の液体と化し、エイナの体に四散した後、絡み付き動きを封じた。


『ドラゴンストライク』


ドォンッ!!


エイナが魔力を解き放った瞬間から、風竜紋で風の魔力を使い滞空していたラゼッタが、真下にいるエイナに槍を投げつける。


衝撃波がエイナを襲うも、直前に今度は魔力を軽く解き放ち、魔力波で紫色の液体を体から無理やり剥がし、即座に右足を地面に突き刺し、衝撃波で体が吹き飛ぶのを防ぐエイナ。


『竜炎の息吹』


障害物も何もない空中で滞空しているラゼッタに対し、口から扇状に炎を吐く。


そして試合の行方は衝撃な結末で幕を閉じる。


ズズッ

スッ

ピタッ


上空に向かって炎を吐くエイナの影から現れたラゼッタが、槍をエイナの首元に当てた。


『勝者ぁああああ!!!ラゼッタ選手!!!』


「え!?」


「うそっ!?」


炎で全く見えなかった観客席に衝撃のアナウンスが響き渡り、その驚きのあまり席を立つセニカとカイト。


すぐに炎が収まり、石像の様にピタリと止まった2人を見て、観客席が湧き上がる。


「「「「おぉおおおおお!!!」」」」


「はぁ、、はぁ、、」


「あー、うざ。最初からまともに戦う気なんて無くて、用意周到にこの瞬間の為だけの作戦だったわけね」


「にひっ、、言ったでしょあんたはゴリラで単細胞だから、その気にさせるくらい簡単なのよ」


食えない様子でラゼッタを見下ろすエイナに、ラゼッタが続けて話す。


「最初からあんたに勝てるなんて思ってないわ、悔しいけど今の実力で正面から戦えばまだ足元にも及ばない、だから用意周到に行かせてもらったわ」


「同年代と戦っているあんたは正々堂々、正面からねじ伏せる感じなのにね」


「ははっ、、分かってないわねエイナ、あたし達は竜狩りの一族なのよ、竜を狩るには用意周到こそ当たり前、してきたからこそ今の位置にあたし達家族がいるのよ、家を捨てたあんたなんかには分かりっこないけどね」


「つまりあんたにあたしは狩る対象として捉えられてたって事、、やっぱうざいわね」


「丁度竜を真似るからイメージもしやすいしね」

バタン


実力では勝てない相手に、どう勝ち筋を見出すか、竜を殺す事を生業とした家系では、常に実力差が大きい相手と戦う事を強いられ、その都度スレイニル家が勝ててきたのはその用意の周到さであった。


実力が強い者との差があればある程、強いのがスレイニル家。勿論それは竜に対してだけで無く、人間に対して、いや敵対する全ての存在に対してそう言える。


エイナの敗因はその用意を怠った事。格下相手の実力を見誤った事。1番の原因は彼女が元々自分がいたスレイニル家だと言う事を大した要因として捉えなかった事。


格下のスレイニル家こそ最も注意すべき相手。今更そんな事が頭に浮かぶも、深くは考えない。


「はぁ、、面子潰されたなー、どうせこんな気持ちにさせたかったんでしょうね、フンッ」


一杯食わされたものの、何故か悔しい気持ちにはなれないエイナ。自身の実力が超えられたわけではないないからなのか。それともしっかりと警戒をすれば勝てたからか。そんな言い訳を考えていても仕方がない。


ただ格下相手に負かされた事実だけを認識し、静かに灰のように散っていた闘志を燃やす。


「けっ、、だっせー」


同じ六星の金髪頭のバランに控室に戻るなり、浴びせられた屈辱的な一言。


「、、知ってると思うけど、今年の夏に復活した六星闘技、そこであたしはあんた達全員ぶっ倒して一番星を頂くわ、これは宣誓じゃ無くて決定事項だから」


ビキビキビキィッ!!!!


魔力を放ち、あからさまに他の六星全員に宣戦布告をする。


勿論ジュランを除いた他の六星も受けて立つと言ったような眼差しで見返す。


「おっかないね〜、こりゃあ」



ーー場面は変わり診療所前


カイトとセニカが診療所の扉の前まで歩いたところで、扉が開き中からシエルが出てきた。


「お、もう大丈夫なのか?」


「はい、お二人はどうしてここに?」


「ちょっとシエルちゃんに聞きたい事あってね、大丈夫?落ち込んでない?」


「大丈夫ですよ、初めから勝てるとは思っていませんでしたし、それより質問って言うのは?」


「さっきジュランの剣を曲げたのって操剣術?なんか驚いた様子だったからさ」


「あぁ、、それがわたしにも分からないんです。そもそもジュランさんのあの武器は剣の形をした魂って言ってましたし、操る事自体出来ないのです」


「じゃあ何だろ?あるとしたら操剣術の操れる装備の範囲が増えたとか?今までは剣だけだったのが武器になったりして」


「もの考えるより試す方が速いでしょ?訓練所に飛べる?カイト?」


「あいよ〜」

シュンッ


テレポートで訓練所まで飛び、シエルを立たせる。


1回この剣で斬りかかるから、剣筋をずらそうとしてみて。


「はい」


そう言ってセニカは剣を取り出し、シエルを頭上から斬りかかった。


グググッ


「成る程、、次は剣以外の物で」


そう言ってセニカは氷魔法で棍棒を生成し、シエルに向かって振りかぶる。


「んっ!」


グワンッ


「あっ!」


棍棒がシエルの顔を捉える前に頭上に逸らされる。


「おぉ〜!実験成功か?操剣術で操作できる武器の幅が増えたか?」


傍で見ているカイトが嬉しそうに見てるも、何故か浮かない表情をしているセニカとシエル。


「なんか操剣術でそらされた時の感覚とちょっと違うかも」


「それにもし操れたとしたら今宙に浮かせてるんですけど、操れません」


「ちょっと俺も試して見ていいか?」


そう言ってカイトが手をシエルの方に伸ばし、ボウリング玉サイズの岩を生成し、シエルに放つ。


グワンッ


ガァン!


「魔法も逸らすことが出来るってなると、何だ?」


「逸らした時は何を考えているの?」


「ただ逸れてって思ってます。そういえばあの時ジュランさんに攻撃された時も、そう思ってました」


「逸れろっておもった攻撃が逸れて、操剣術でないとして、魔力も使ってるわけじゃないんだろ?」


「はい」


「だったら答えは1つ、それは異能なんじゃないのか?」


「異能ですって?でもシエルはもうすでに1つあるんじゃ?」


「異能が1つしか持てないってそんなルールあったっけ?」


「ないけど、今までそんな人居なかったから、自然とそういう考えに、、」


「もう1つ試していいか?」


「はい」


ダッ!


瞬時に加速し、シエルに向かって拳を放つカイト。


グワンッ


すると攻撃が当たる寸前、拳が横に大きくズレる。


コツン


そして背後から飛ばされた小さな石が後頭部に命中した。


「つまり見えている攻撃に対しては攻撃を逸らすことが出来るが、見えていないもしくは意識外からの攻撃は当たると」


「はぁ、、」


「つまり結論から申し上げようシエル君!」


突然大きな声で叫びだすカイト。


「結論は異能じゃないの?」


「それ、ズルくね!」


両手に肩を乗せ、真顔で目を見て叫ぶカイト。


「なぁセニカもそう思うだろ?意識してれば攻撃が逸れるなんて、何それ?チート?って思うよな」


「ちーとがなにか分からないけど、もの凄い異能なのは確かだね」


「ちょっと怖いですカイトさん」


「俺、今年14、異能ゼロ、、、だからさぁ、2つ持ってんなら1個ぐらい分けてくれてもいいんじゃねーのか?ん?シエルちゃん?」


ゴンッ!


棍棒で後頭部を叩かれ、悶えるカイト。


「今度ファミル先生に詳しく見てもらいましょ」


「はい、、あの、カイトさんは、、」


「大丈夫だよ、2分くらいすれば治ってるから、シエルを脅やかす者は私が成敗してあげるからね!」


「いや、、俺彼氏なんだけど、脅やかす訳ないじゃん」


「ん?」


これ見よがしに棍棒を担ぐセニカ。


「これ以上口を開けば死にますね、はい、すいませんでした」


「それじゃあ今年の目玉を見に行きましょカイト?」


「はい」


シュンッ


再び闘技大会の会場内にテレポートし、シエルと別れた後、観客席に戻るカイト達。


「試合終わってんなー、どうなったんだ?」


「タリカ〜、試合どうなったの?」


「ん?見てなかったの?六星の勝ちだったよ、それも圧倒的にね」


「そっか、、まぁそんな簡単に負けたら六星の名も廃るだろうな」


『お待たせ致しましたぁああ!!!いよいよ今大会の大目玉!!六星闘技を開始したいと思いまぁす!!』


「「「わあああああああああ!!!!!」」」

「「「うぉおおおおおおお!!」」」


「うわ〜、、すげぇ盛り上がり」


「なんて?歓声が大きすぎて全然聞こえなーい!」


カイトの喋った声すらかき消すほどの歓声に包まれた中、実況席の合図で六星の全員が舞台上に現れた。


ルールは6人での三つ巴戦、組んで戦うもよし、1人で全員を相手するも良しの完全バトルロワイヤル。


最高強度の結界を観客席の壁に張り、試合開始の合図が出される。



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