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【Ai執筆ifストーリー】最強スキルを授かったのに追放された俺、気づけば世界を救っていた【if】  作者: あぁ
第1章『追放と邂逅』

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間話囚われていた少女の名は


【間話】囚われていた少女の名は


 目が覚めるたびに、ここがどこなのかを忘れていた。

 何度も、何度も同じ夢を見たから。

 誰かに歌を聞かせて、褒められて、そして――拒絶される夢だ。


 私はただ、歌いたかっただけ。

 それなのに、みんな怖がった。

 「お前の声は呪いだ」

 「そんな声、聞いていたら気が狂う」

 「神の領域に踏み込むな」


 わたしの声は、いつからか『災厄』と呼ばれるようになった。


 家族はいなくなった。

 友達はいなくなった。

 私が歌えば、誰かが消える。

 気づけば、「歌って」と言ってくれる人はいなかった。


 やがて、黒衣の人たちがやってきた。

 「君は特別だ。世界を変えられる」

 ――そう言って連れてこられたのが、あの暗い森の奥だった。


 最初は、希望だった。

 ようやく、私を必要としてくれる人たちが現れたと思った。

 でも、それは違った。


 彼らは私の声を“封じ”、私の存在を“鎖”でつないだ。

 彼らにとって、私は「神へと通じる装置」に過ぎなかった。


 意識が朦朧とするなかで、私は何度も心の中で叫んだ。

 「助けて」

 「もう、歌いたくない」

 「でも……誰かに聞いてほしい」


 そうしているうちに、どこか遠くから――似た声が聞こえた。

 泣いている声だった。

 私と、同じように……孤独で、痛くて、悲しんでいる声。


 わからない。

 でも、あのときだけは確かに、誰かが私の声を拾ってくれた気がした。


 ――そして、光が来た。

 炎が闇を焼き払い、鎖が外れた瞬間。

 私は、ほんの少しだけ泣いた。


 もう一度、名前を思い出した。

 ルカ。私は、ルカ。

 ……ただ、それだけの、小さな少女。

16話の「囚われの少女」と繋がっています。その別視点だと思ってくれれば

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