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【Ai執筆ifストーリー】最強スキルを授かったのに追放された俺、気づけば世界を救っていた【if】  作者: あぁ
第1章『追放と邂逅』

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第16話囚われの少女


第16話:囚われの少女


 黒い手が地面から溢れ、無数の指が蠢く。それはまるで生きているかのように、主人公たちに向かって伸びてきた。


「下がれ!」

 クロウがすぐに叫び、剣を振るって黒い手を断ち切る。しかし、切られた手は霧のように消え、再び地面から湧き上がった。


「……こいつら、本体じゃないってこと?」

 エリスが眉をひそめ、詠唱を始める。


 セレスは震える手で主人公の袖を掴んだ。

「この声……さっきより……はっきり聞こえる……」


「声?」

 主人公は彼女を見つめる。


 セレスは怯えながらも、かすかに唇を震わせた。

「……"助けて"って……泣いてる声が、いっぱい……」


 その瞬間、少女の鎖が音を立てて引き絞られた。


「やめて……!」

 少女は悲鳴を上げた。


「エリス!」

 主人公が叫ぶ。


「やるわ! 《聖なる炎よ、穢れを焼き尽くせ――フレア・パージ!》」


 黄金の炎が渦を巻きながら黒い手を包み込んだ。燃え盛る光が闇を押し返し、悲鳴のような音が森中に響き渡る。


 その瞬間、少女の身体から黒い霧が抜け、彼女は崩れ落ちるように膝をついた。


 静寂が訪れた。


 主人公はゆっくりと彼女に近づく。


「大丈夫か?」


 少女は微かに顔を上げた。彼女の瞳は、どこか悲しげだった。


「……あなたたちは……?」


 その問いかけに、主人公は答える。


「俺たちは……ただの旅人だ」


 少女の唇がわずかに震えた。


「旅人……なのに、助けてくれたの?」


「そうだ」


 少女はしばらく主人公の顔を見つめていたが、やがて目を伏せ、静かに呟いた。


「……ありがとう」


 その一言が、森に溶けていく――。




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