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子爵令嬢から王子妃になりました!でも王族を抜ける予定です!多分?  作者: 朱井笑美


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「とうとう、ここまで来たわね!ここからはライバル登場よ。あなたの夫はかなりのイケメンよ。これから強敵がたんまり出て来るわよ〜さあっ心していきましょう!」


 ん?何だか現実的な問題か?


「他の女の影が見えるわよ〜っ!疑って〜ウラを取ってぇ」

 ウラを取るって言ってましたか?


「さあ女がいたわよっ!嫉妬よ嫉妬っ!私の方が良い女なのに悔しいわ!地団駄を踏んでぇっ!」

 おぉ忙しい。


 でも女いた…えっ?女いたのぉっ?

 そこ悔しがらずに夫をシバくとこじゃない?!


「ちょっと!先にシバいたわね?」

「だって腹立つじゃないですかぁ!」

「女がいたからって、直ぐに夫を懲らしめるのは違うわよ」

「裏を取ったのでは?」

「そうよ。でもやはり女と会ってても浮気と断定してないわ。浮気かそうじゃないか判明する前に嫉妬するのよ。そして私という者がありながら〜って悔しがるの!」


 それ…無駄じゃない?

 いっいやそうじゃない!

「分かりました!」


「そうよっ!悔しがるのよぉぉぉ〜そのままクライマックスよ!あなたが好きぃ〜」

 好きぃ〜!


「はい!良くできました。そこまで一連の踊りをスムーズに踊れるようになったら感情を盛り付けていきましょう。じゃあ今日はここまで」

「あっありがとうございましたぁ」

 私はこの時、肩で息をしていたと思う。


 後半、すでに感情モリモリだったと思ったんだけど、まだ足りないのね。

 それに途中、自分の考えを優先させるところだったわ!

 そうじゃない。競技の為の踊りなのだから決められた踊りを踊るべきだ。

 リリベルはお昼ご飯まで、一連の踊りを復習していった。


◇◆◇◆


「爺様…また変なの連れて来たな?」

「ベルモント!北の王子殿下よ」

「マキシマ…マキシミ?…マックスだがや」

「…分かったマックス王子殿下。それで…北から逃げて来たのか?」


「あなた、お夕飯を先にしましょう。マックス殿下もご一緒にどうぞ」

「わっまたエメラルドグリーンの(まなぐ)だ!もしかすて、こごさ子爵領か?」

「知らないで来たのか?」

「まあ夕飯食べながらでいいだろ、ベルモント」

「そうよ。お疲れでしょう?大したおもてなしはできませんが、どうぞ王子殿下」


「感謝するす。あのっコレっ!えがったらどうぞっ」

「まあ、ビーバーちゃん?」

「それはビーバーちゃんじゃねぐで、リリちゃんだ」

「リリちゃん?」

「んだ。リリちゃん人形だびょん」


「‥‥‥」

「違いがよく分からん」

「瞳の石がエメラルドだ!あど、ちょっと…ちょっと…」

「ちょっと?」

「…何でもね」


「ちょっと抱き心地が良いわ。ビーバーちゃんよりフカフカしてる気がするわ」

「太らせたのか?正解だなリリはよく食べる」

「ちょっと!ベルモント!ここに居なくても王子妃様なのよ!」

「最近まで二人の新婚旅行さ道案内兼ねで同行してただ」

「は?あ〜そう言えばサオリとセノビックが来てたなぁ」

「二人は今、どこに?」

 その夜、マックス殿下は子爵家で皆の質問攻めにあった。



「ようマックス殿下おはよう。鍛錬か?早いな」

「子爵、よぐ見だら東の神様さ似でら」

「もう少し若かったらだろ?」

「爺様もわの爺っちゃに似でる。でも爺っちゃは、もっと爺っちゃだ」


「ふ〜ん。わっ!何だそれ?剣の柄から光が出てる」

「光の剣だ」

「え〜光で剣が出せるの?そうか!聖騎士の光の刃の剣バージョンか?凄いな!」

「やってみるが?」

「え?いいの?よっしゃ!」

 ベルモントは柄を握って魔法を込める。


「おっ!見て見て!あ〜もう消えた。ダメだ3秒くらいが限界だなぁ」

「あだ達、しったげ似てんな」

 マキシミリオンは笑いが込み上げてきた。

「神様じゃなくてか?」

「んだ。リリちゃんは、あだにそっくりだ」

「それは…あいつが気の毒だな。きっとリリも嫌がるだろうしな」


「なあ子爵家の肖像画見せてけねべが?」

「ああ良いよ。これから婆様の礼拝に行って来るから帰ったらな」

「どうも。あっ爺っちゃ!じゃねがった爺様か、これから農作業か?手伝うが?」

 突然、現れた北の国の王子は爺様と畑に消えて行った。


 何だかすでに馴染んでるな。

 王子なのに畑仕事?

 それに初めて会ったのに、そんな気がしないのも不思議だなとベルモントは思った。

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