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子爵令嬢から王子妃になりました!でも王族を抜ける予定です!多分?  作者: 朱井笑美


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 リリベルが朝食を終える頃、伝令鳥が「王女殿下に出産おめでとうと伝えてくれ。近々祝いを贈るからと」と王太子殿下から返って来たので、その足で再び王女殿下の元を訪れた。


 王女殿下の部屋の前まで来ると、中から王女殿下の叫び声が聞こえてきた。

「痛い痛いって!いたぁーいぃ」

 何かを痛がっている?

 部屋をノックすると、侍女が扉を開けてくれたので「どうされたんですか?」と聞くと「王太子妃様の侍女殿がお越しになっておりまして、王女殿下の母乳の出を良くする為のマッサージをされているのですけど…」


「キャー!いたぁーいぃ」

「あらリリベル妃、おはよう。アイザックは昨晩はかなり飲まされたようね?」

「王太子妃様、おはようございます」

「リリちゃ〜ん助けてぇ」

「耐えるのよ。このマッサージで私も母乳が出るようになったんだから!」

「ギャー」


 なるほど…乳腺を開く為のマッサージか。

 乳母がいても、初乳は飲ませた方が良いと言うから頑張ってるんだな。

 確かにうちの領の産婆さんも出産日が近付いたらマッサージを始めると良いと言っていた。

 でも凄い痛がっているけど大丈夫なの?


「このマッサージで第二王子妃も乳母要らずなぐらい母乳が出たのよ。男の子は特に飲むから」

 おぉ男の子のママさんが言うと説得力がある!

 ドラゴン様のお子様なら、余計に飲みそうだ。

 そして王太子妃様の侍女はマリアンヌ嬢の姉君だが、これまたマレシアナ様に姿も中身も似たお方なので一切、手加減無しなのが伺える。


「さあこれで大丈夫ですよ。よく耐えましたね。王女殿下」

「うぅ耐えたんじゃないぃ。逃げれなかったの」

「そうそう皆、逃げれないのよね。まあでも、これから逆に母乳が出過ぎて痛くなる事もあるのよ。胸が張ってね」

「大丈夫です。その時もまたマッサージを致しますから」

「イヤーまた地獄〜!」


 王女殿下の乳母が赤ちゃんを連れて来る。

「ほらママのおっぱいですよ」

 乳母に抱き方を教わって赤ちゃんに乳房を咥えさせる。

「わぁ飲んでる!」

「良かった!出てるみたいね」

「多少、出なくても咥えさせる事が大事ですわ」

 うん。なかなか貴重な現場を拝見させてもらった。


「王女殿下の体調は変わりないですか?」

「うん。おっぱいが痛いくらい」

「反対も吸わせて下さいね!」

 厳しい突っ込みが入る。

「赤ちゃんのお名前は決まったのですか?」

「今、会議中なのよ。男性陣がねぇ」


「男性が決めるんですか?」

「そういう訳じゃないんだけど、やっぱり王族だから何回か検討されるの。もちろん親の希望が尊重されるけど」

「私、プテラノドンが良いって言ったのに!」

「プテラノドンですか?なんか強そうですけど南の名前っぽくないですね?」

「それ本気で言ってたの?」

「本気本気!マジで本気。プテラノドン!」


 だが残念ながらお名前はプテラノドンにはならなかった。

 理由は「長いだろ!」って仰ってたけど、龍ザエモンや龍ザウルスも普通に長いと思うけど。

 でも王女殿下は負けずに息子を“プテラノドン”って呼んでいた。

 呼び名…それでいいの?


 お昼にはザック殿下も復活したようで、一緒に昼食をとった後、サオリ達を見に行くと、王太子殿下もお昼休憩でスネイプニルを見にいらしていた。

「やあアイザック、復活したか?」

「もうしばらく飲みませんから!」

「ハハハッ悪かったな。めでたい事が重なったからだ。許せ」


 サオリ達はザック殿下を見つけると走り寄ってきた。

 やっぱり南は暑いから水浴びしたいんだな。まだ真夏ではないが日中は25℃くらいはある。

 ザック殿下が馬場に入って2頭に水魔法で水浴びさせていると「いいなぁ。私も水を出せるぞ」と王太子殿下が横で呟く。


「龍康もスネイプニルに乗りたいと語っていましたね」

「ああ…昨晩は妹が君に余計なことを言ったようだな」

「ザウルス様からはそれしか死因は無いし、むしろ長生きするだろうから逆に気にするなって言われましたよ」

「死因はそれだけ…そうとも言うか」

 と言いつつ王太子殿下は難しい顔をされた。


「ザウルスの家が田中だ」

「サオリの親戚?」

「前任の龍憑きは国王の養女となって王女になったが、その息子が田中に戻った。ザウルスの父だ」

 通りで彼はサオリや龍康の事に詳しいはずだ。


「サオリの能力は予知能力だった」

「そんな事、聞いてしまっていいのですか?」

「もういない人だしな」

 だからって!

「それで自分の子が“龍憑き”になるのを知った。いつのタイミングで知ったのかは分からないがな」

「龍康はその事は…」


「サオリが康夫と結婚する前、男性遍歴を重ねたのは誰が自分を殺す事になるのか判明させない為だったのだと思うが、サオリは妊娠できなかった。サオリが半分、諦めた時に現れたのが康夫だ。康夫はサオリに選ばれて“龍康”になり彼女を妊娠させて夫となった。ああ…また君に余計な事を語っちゃったな。どうも皆、君には口が軽くなるようだ。まあ気にすんな」


 気にすんなって無理だろー!!

康夫→名前に龍をもらって龍康→田中サオリと結婚し婿に入りあだ名がマスオ。

(南の冒険家で自身の冒険記を多数残したノンフィクション作家でもある)

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