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転移大学生のダンジョン記~拳一つでフルボッコだドン~  作者: 如月 燐夜
三章 挑みし者と立ちはだかる者
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ロリババアドラゴンの自分語り~主との出会い~

チトセの回想です!36話参照です。

次回からかっ飛ばしていくのでと言ったな。あれはウホだ。

わらわは大陸を覇する五大龍が一体地龍王の一人娘じゃった。パパ上は優しく時に厳しくわらわを育てた。わらわがイタズラをするとわらわのお尻を何度も叩き折檻する。


ママ上はそんなパパ上を叱って深夜の塒で泣かせていたのじゃ。


内緒にしていたようじゃがわらわは勘づいてるのじゃぞ?


わらわが1000才になった節目の年、ママ上が男の子を出産した。


パパ上とママ上は大層エンディミオンと名付けられた弟を可愛がりわらわの事なぞほったらかしで付き添っていたのじゃ。


心の中にもやもやとした気持ちが渦巻きわらわは何も告げず塒を飛び出した。出鱈目に飛び回った挙げ句、行き着いた先がダンジョン都市クロッセアだった。


人の子がわらわらとそこら中を駆け回り喧しい声が響き渡る。昔ママ上に話してもらった話と同じだった。


人化の術は1000才になったら教わる事になっていたのじゃが弟エンディミオンが生まれてしまい教わり損ねてしまったので尻尾と翼を残したままの不完全な姿だったが特に人の子らは気にせんかったからそのまま吸い込まれる様にダンジョンへと立ち入った。


剣と鎧を装備した兵士に止められたが翼を一振りしたら飛んで行ってしまったのでそのままダンジョンの階段を奥へ奥へと進んで行った。


ダンジョン内は魔素に満ち溢れ快適な空間だ。やがて47階層に辿り着くとわらわの同族、劣化種じゃが地竜を見付けた。


養殖物じゃが本能でわらわが地を統べる龍と判断したのか恭順を示したので飼うことにした。


毎日食料と水を運ばれてはそれを口にし、たまに冒険者とかいう人の子を灰塵に帰したり、雑魚ワイバーンが歯向かってきてはそれを叩き潰す様な日々を送って七年。


奴は突然現れた。


「ギュオォォン!グルグルル!ギェエアー(姉御!厄介な奴が現れやした!魔族みたいな奴なんですが恐ろしく強…ギェエアー!)」


「おいどうしたのじゃ?」


わらわは配下の地竜に問うた。すると地竜がこちらへと近付く寸前に脇から青い悪魔が現れたのだ。その脇には犬耳を生やした魔族、白い魔族、人の子がおった。


「おおっ!おっきい地竜でござるな。いや地龍か?気に入った!お主の名前は今日からちーちゃんでござる。拙者の主に仕えるがよい!」


「ブルース、頭良い!オレ尊敬する!連れてこう!」


開口一番そう言ってのけたのは粘魔らしき魔族だった。その言葉に同意を示した犬耳が耳をピコピコさせながら頷く。白いのと人の子はいやいやと止めに入るが青い悪魔は聞く耳持たなかった。


いきなりそんなこと言われてはいそうですか。と誓える訳がないのじゃ。わらわにはパパ上とママ上に授かったグラネリアという高貴な名前があるのじゃ!


だからわらわは抵抗した。しかしその考えがわらわの苦労の始まりじゃった。



案の定ボコボコにやられたわらわは青い悪魔とその供連れを背に乗せ悪魔の言う主殿の元へと向かった。


まるでわらわに恭順を誓った地竜の如く今度はわらわが地に頭を付ける番となったのじゃ。


あちこち痛いが移動中にブルースと名乗った青い悪魔が回復魔法を掛けてくれたらしく段々傷の疼きはとんと成りを潜めた。


「あーるじどのー!」


青い悪魔ことブルースは地面を揺らす様な大声で主を呼ぶとわらわにちーちゃん、急ぐでござる!と言うとわらわを急がせたのじゃ。


そこでは数百の竜種を相手に人の子が数人で相手取っていた。黒い髪をした人の子の前で止まると青い悪魔は頭を垂れる。


「主殿、助太刀に参ったでござる!この子は地龍・・・のちーちゃん!歯向かってきたからぼこぼこにしたら拙者に従順になったでござる!」


などと青い悪魔が言ってのけた。わらわの中に怒りが込み上げるがそこはグッと我慢したのじゃ。これ以上抵抗するとわらわの命が危ないのじゃ。



黒い人の子は呆けた面で

「・・・ん?地竜・・・だろ?とにかく助かった!応援頼む!」


などと言って戦闘の指揮をし始めた。


はっきり言って怖かった。


青い悪魔なんて非にもならないほど強く猛々しかったのじゃ。


氷魔法で拳を覆って雑魚ワイバーンを4~5体吹き飛ばしたかと思ったら今度は数メートル離れた所に居る20体単位の赤尻尾蜥蜴を地面から氷柱を生やし串刺しにしていた。


わらわは口をあんぐりと開けたままただ呆然とするしかなかったのじゃ。正直少しちびってしまったのは内緒…バレておらんよな?!



戦闘が終わるとわらわのことを黒い人の子がまじまじと見つめてステータスを見せろと要求してきた。わらわは怖すぎてただただ頷き従うだけだった。


ステータスを眺めながら右手でわらわに触れると魔力の流れを感じた。


段々心地好くなっていきこの者を主だと認めろと本能が騒ぎ立てる。


それに身を委ねると男はこう言った。


「お前の名前は今から【チトセ】だ!」


その瞬間光がわらわを包み、わらわの所得している人化の術よりも高度な人化の姿となったのじゃ。


羽も尻尾も引っ込んだが少し短くなった角だけはそのままだった。


言葉もすらすらと口を出るようになり気づけば黒い人の子を見上げていた。


わらわは驚きと恐怖の中悪態をついてやろうと思った。


「貴様が我が主か。ふん、貧弱なオスよのう…わらわは偉大なる地龍の王が娘、グラネリアであるぞ!」


勇気を出して名前のことだけは言ってやった。だが黒いオスは


「いや、お前の名前はチトセだ。それ以上でもそれ以下でもない。」


などと凄んできたのだ。そして気味の悪い顔を浮かべるとわらわの裸体をじろじろと睨みつけてくるではないか…はっ!まさか…



「ま、まさか!このわらわに盛っているのか…?グッ…下等生物めが…!」



「おいおい、俺はロリコンじゃねえぞ?」


などと申しておるが信じられん。威圧を込めて睨み付けるが青い悪魔が割り込みわらわを叱り付ける。


「ちーちゃん、めっ!でござる」



お股が少し濡れてしまったが誰も見ておらんじゃろうな?


地を統べる覇龍の血を引くわらわはこうして理不尽の権化の従魔となった。何故…何故じゃ…!パパ上、ママ上、助けて~なのじゃ!

少し短めです。

あと一話チトセの話を挟んでソラト救出作戦の続きを書きます。

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