第五章 ヴェリディオンの命令
使者が到着したのは、夜がすでにブレイデンを包み込んでからだった。
ラッパも旗も、それらしい威厳を示すものは何一つ伴っていなかった。
彼は一人きりだった。道と旅の間じゅう喧嘩でもして、負けてきたかのような栗毛の馬に乗っていた。外套は埃まみれで、鞍の留め具の一つは外れかけ、馬の轡には乾いた泡がこびりついていた。
それでも、彼が広場を横切ると、人々の会話はたちまち小さくなった。
ブレイデンに旅人が訪れることは珍しくない。半月ごとの市には、商人や荷車引き、旅芸人、そして一晩では語り尽くせないほどの話を持つ人々がやって来る。だが、旅人たちが求めるのはたいてい食べ物や宿、あるいは商品を買ってくれる相手だった。あの男が探していたのは、村の責任者だった。
「村の責任者はどこにいる?」
近づいてきた最初の住民に、彼は尋ねた。
男はポリニオロの家を指さした。
「あっちだ。ベランダが傾いている家だよ」
「どの家も傾いているが」
「じゃあ、その中で一番大きな家だ」
使者は笑みも浮かべずに礼を言い、そのまま歩いていった。
彼が玄関にたどり着く前に、知らせは広まっていた。最初は、物干し竿から洗濯物を取り込んでいた二人の女性。次に、店を閉めようとしていた若者。最後には、役人が来たと叫びながら広場まで駆けていく少年がいた。
後になってわかったことだが、彼は正確には役人ではなかった。王国の使者であり、封印された書類と、地元の責任者たちの前で読み上げなければならない命令を携えていた。
ポリニオロは、まだ仕事着のまま彼を迎えた。手にはインクの染みがあり、こんな時間に家から呼び出されたことへの不満が顔に表れていた。
「重要な用件だといいのだが」と言いながら、彼は男を家の中へ案内した。
「王命による召集です。あなたと、村の若者たちの登録を担当する方々にお話しする必要があります」
ポリニオロは扉を閉めた。
外では、人々の好奇心が膨らんでいった。
エリアスが使者の到着を知ったのは、ちょうど自室へ上がろうとしていたときだった。
「使者?」と母親を見て尋ねた。
ミラは夕食の最後の皿を片づけていた。テオはまだ工房から戻っていなかった。
「そう聞いたわ」
「何の用だろう?」
「鍋を売りに来たのなら、昼間に来ていたでしょうね」
エリアスはその答えを考えた。
「すごく大事な鍋なのかもしれないよ」
ミラは彼に視線を向けた。
「もう寝なさい」
「何か手がかりを見つけようとしていただけだよ」
「寝て手伝いなさい」
彼は二階へ上がったが、すぐには横になれなかった。通りの会話は壁越しにくぐもって聞こえていた。人々の話し方には、いつもと違う何かがあった。思いがけない客が来たときの興奮でも、市が立ったときの騒がしさでもない。説明などなくとも広がっていく、不安のようなものだった。
テオが帰宅したのは、使者が到着してからかなり時間が経った頃だった。
エリアスには、父親が手を洗い、ミラと短く言葉を交わし、食べ物が残っているか尋ねるのが聞こえた。その後は、静かになった。
翌朝、ブレイデンは答えよりも多くの疑問を抱えて目を覚ました。
使者はまだ出発していなかった。ポリニオロは午前半ばに集会を開くと告げており、すでに何人かの住民が広場へ向かっていた。何が発表されるのか、正確に知る者はいなかったが、誰もが何かしらの予感を抱いているようだった。
エリアスは泉の近くでタレンを見つけた。
「何が起きてるのか知ってる?」と尋ねた。
「父さんは軍隊のことだと言っていた」
「戦争?」
「わからない」
ライレンがパンを一切れ持って現れた。
「戦争なら、せめてまともな剣を配ってほしいな」
すぐ後ろから来たエリンが彼を見た。
「あなた、剣を握ったこともないでしょう」
「だからこそだよ。偏見がないんだ」
「本で読んだ物語以外のものには、何にでも偏見があるくせに」
「君は物語そのものに偏見があるだろ」
「朝食前にあなたがしゃべることに偏見があるの」
カエルが笑った。ハーレンは何も言わなかったが、皆と一緒に広場まで歩いていった。
エリアスも笑ったものの、その会話で不安が消えたわけではなかった。
ポリニオロの家の前では、使者が二人の年配の男と話をしていた。外套はきれいにされ、馬は日陰につながれていた。書類は、腰に留めた革の書類入れの中に収められていた。
ポリニオロは、村の集会で使う小さな壇の三段の階段を上った。
「皆さん、おはようございます」
会話は少しずつ静まっていった。
「ヴェリディオンから通達が届いた。王国北部の共同体と、その統治下にある村々に向けた命令だ。使者が書類を届け、手続きについて説明するために来ている」
彼は使者に近づくよう手で促した。
使者は書類入れを取り出し、留め具を外して、中から折り畳まれた羊皮紙を取り出した。封蝋にはヴェリディオンの紋章が刻まれていた。
「王国軍司令部の決定により」と、彼は読み始めた。「兵役に適した若者を対象に、新たな徴集を実施する。召集の対象となるのは、すでに十六歳に達している男子および女子、または司令部が定める出頭期間までに十六歳を迎える者である」
広場にざわめきが広がった。
「全員か?」と誰かが尋ねた。
「定められた条件に該当する者は全員です。適性の評価は軍の担当者が行います」
「行きたくない者はどうなる?」と別の者が尋ねた。
使者は書類から目を上げた。
「今回の召集は志願制ではありません」
その答えは、男がこれまで訪れたほかの村でも何度となく口にしてきたのだろう。広場に重く落ちた。
ある女性は息子の腕を強く握りしめた。老人が地面に唾を吐いた。若者たちはそのまま戦争へ送られるのかと尋ねる者もいた。
「それについては断言できません」と使者は答えた。「徴集には適性評価、登録、そして配属先への移送が含まれます。選ばれた若者たちは、それぞれの地域に指定された軍事学院へ送られることになります」
「このあたりの者たちは、どこへ行く?」とポリニオロが尋ねた。
使者は別の書類を確認した。
「通常の経路では、この地域の徴集者はヴルヴェへ向かいます。現地の軍事学院で受け入れられることになっています」
エリアスはタレンを見た。
ヴルヴェ。その名は彼にとってほとんど馴染みがなかった。だが、大人たちの反応を見る限り、地図に記された距離よりもずっと遠い場所に思えた。
「いつ頃になる?」とポリニオロが尋ねた。
「徴集部隊は数日のうちに各共同体を回ります。到着した際に、若者たちの身元が確認でき、すぐに応じられるようにしておいてください」
「村を離れている者がいたら?」
「登録の責任は、引き続き共同体にあります」
ポリニオロはゆっくりとうなずいた。
「わかった」
使者は書類を折り畳んだ。
「もう一つあります。家族の事情や個人的な状況により、すぐに隊列へ加わることができない者には、王都へ出頭するための紹介状が発行される場合があります。これは地元の責任者ではなく、担当する士官が判断します」
「では、全員が同じ日に出発する必要はないのか?」と一人の男が尋ねた。
「そうではありません。ただし、召集された者は全員、この命令に応じなければなりません」
使者は書類をしまった。
集会は、拍手も演説もなく、誰かを安心させるような結論もないまま終わった。人々は小さな集団に分かれて散っていった。大きな声で話す者もいれば、黙ったまま家路につく者もいた。
エリアスは泉のそばに残っていた。
「ヴルヴェか」とライレンは、その名を試すように口にした。「聞いたこともないな」
「黄金街道沿いにある」とハーレンが言った。「父さんが一度、そこを通ったことがある」
「どんなところ?」とカエルが尋ねた。
「大きい」
「それじゃ何もわからないよ」
「軍事学院がある」
ライレンは、場にそぐわないようにも見える笑みを浮かべた。
「じゃあ、そんなに悪いところでもないかもしれないな」
エリンは彼をにらんだ。
「若者たちが家から連れていかれるって聞いたばかりでしょう」
「聞いたよ」
「それでも剣のことを考えているの?」
「自分だけが何をすればいいのかわからないまま取り残されるんじゃないかってことも考えてる」
その答えで、彼の浮かれた様子は少し薄れた。
エリアスは再びポリニオロの家を見た。使者は今、タレンの父親を含む年配の男たちと話していた。テオの姿はなかった。
「家に帰るよ」とエリアスは言った。
「もう?」とタレンが尋ねた。
「父さんがどう考えているのか知りたいんだ」
母親の考えも知りたいとは言わなかった。そちらの答えのほうが、おそらく予想しやすかったからだ。
その日の午後、ブレイデンはいつもより小さく感じられた。
家々の位置が変わったわけでも、通りが空っぽになったわけでもない。何かが一斉に皆のそばまで近づき、扉と扉の間の空間を押し縮めているような感覚だった。
工房では、テオが黙々と仕事をしていた。
金槌が振り下ろされる。熱した鉄に確かな打撃が加わり、向きを変えられ、再び打たれる。エリアスは子供の頃から、そのリズムを知っていた。父親が集中しているとき、疲れているとき、あるいは質問に答える前に数分の時間が必要なとき、その違いも聞き分けられた。
だが、その日はどれに当てはまるのか判断できなかった。
「父さん?」
テオは顔を上げなかった。
「ん?」
「もう知ってたの?」
金槌が止まった。
「何をだ?」
「軍がこうするってこと」
テオは鉄を金床の上に置き、しばらく眺めた。
「中に入れ」
エリアスは工房に入った。
「今回の命令は、まったく予想外というわけじゃない」とテオは言った。「徴集が拡大されるという噂は、前からあった。使者がそれを確かなものにしただけだ」
「全員連れていかれるの?」
「条件に該当する者は全員、評価を受けることになる」
「ヴルヴェへ」
「通常の経路で配属されるならな」
父親は細かい事情にも驚いていないようだった。むしろ、それを説明しなければならないことに苛立っているように見えた。
「そこへ行った人を知ってる?」
「そこを通った人間なら知っている。戻ってきた者もいれば、軍人としての道を歩んだ者もいる。運に恵まれなかった者もいた」
「じゃあ、危険なんだね」
テオは火ばさみを手に取り、鉄を炉の最も熱い場所から遠ざけた。
「何をすればいいかわからない場所なら、どこだって危険になり得る」
「それじゃ答えになってないよ」
「それが俺にできる答えだ」
エリアスは作業台の縁に両手を置いた。
「僕も召集されると思う?」
テオは初めて彼を見た。
「十六歳を過ぎているか?」
「うん」
「なら、名前は登録されるだろう」
「それから?」
「その後どうなるかは、その後になればわかる」
エリアスは眉をひそめた。
「それだけ?」
「今のところはな」
父親は仕事に戻った。
エリアスは、何か付け加えてくれるのを期待して、もう数秒そこに立っていた。だが、何もなかった。
工房を出ると、台所にミラがいた。彼女は野菜を切っていた。その手つきは、腹立たしいほど正確だった。
「お父さんとは話した?」と彼女が尋ねた。
「話したよ」
「それで?」
「僕の名前を登録するって」
包丁が止まった。
ミラは顔を上げなかった。
「お父さんがそう言ったの?」
「うん」
「なら、そうなるのでしょうね」
彼女は再び野菜を切り始めた。エリアスはしばらくその様子を眺めていた。
「驚いてないんだね」
「召集そのものには驚いていないわ。話したところで何かが変わると思っている人が、こんなに大勢いることには驚いているけれど」
「母さん……」
「今はだめよ、エリアス」
彼はそれ以上追及しなかった。
だが、その夜、家の中が静まり返っていく頃、両親が寝室で話しているのが聞こえた。言葉までは聞き取れなかった。ただ、その調子だけが伝わってきた。テオの低い声、ミラの少し早い返事、長い沈黙、そして椅子を引く音。
エリアスは目を閉じた。
使者が来て以来、初めて真剣に、自分が旅立つことになったらどうなるのかを考えた。
遠い冒険へ出るのでも、地図に載っている街へ向かうのでもない。自分が何者なのか、誰にも知られていない場所へ行くのだ。テオの工房も、ミラのパンも、タレンの冗談も、リリアが髪にリボンを結ぶ仕草も、誰も知らない場所へ。
その考えは、以前想像していたほど魅力的ではなかった。
その後の二日間、召集はほとんどすべての会話の話題になった。
ポリニオロは命令に該当する若者たちの名前を集め始めた。親たちは使者に情報を求めた。出頭を延期する方法がないか探る者もいれば、子供たちが配属先の軍事学院を選べるのか知りたがる者もいた。
返ってくる答えはいつも似たようなものだった。手続きは、この地域に到着する士官たちが決めるという。
エリアスは、タレンが通りで父親と言い争っているのを見かけた。ライレンは、いつも以上に軍事学院の話をするようになった。エリンは、少女たちも登録されるのかポリニオロに尋ね、命令は男女を区別しないという答えを受け取った。
それまで冗談ばかり言っていたカエルは、妙に口数が少なくなった。
ハーレンは、以前より早い時間から父親の畑仕事を手伝うようになった。
村の営みが止まったわけではない。水車は回り続け、鍛冶場では仕事が続き、週の小さな市にもわずかながら商人がやって来た。だが、日常のあらゆることに、エリアスには説明できない種類の切迫感が宿っていた。
そんな頃、彼はレメト川の近くでリリアに会った。
彼女は低い石に腰かけ、足が水面に届きそうなところで、薬草の葉を仕分けることに集中していた。隣には小さな籠が置かれていた。
「隠れてるの?」とエリアスが尋ねた。
「仕事をしているのよ」
「ずいぶん変わった仕事の仕方だね」
「隠れているのかと尋ねるほうが、ずいぶん変わった質問だわ」
彼は彼女の隣に座った。
しばらくの間、二人は川の音に耳を傾けていた。
「召集のこと、聞いた?」とリリアが尋ねた。
「村中が知ってるよ」
「父は心配しているわ」
「うちの父さんもだよ」
彼女は籠から黒ずんだ葉を一枚取り出し、脇に置いた。
「あなたは行くの?」
エリアスは水面を見つめた。
「まだわからない」
「でも、考えているのね」
彼は答えなかった。
リリアは籠を地面に置いた。
「エリアス、私のためにここに残らなきゃいけないなんて思ってほしくないの」
「そんなことじゃないよ」
「じゃあ、どういうこと?」
彼は答えるまでに時間をかけた。
「わからない。外の世界を知りたいと思う自分もいる。でも、何も起きなければずっと楽だったのにと思う自分もいるんだ」
リリアはうなずいた。
「私も、何も起きなければよかったと思うわ」
「心配しなくていいよ。そもそも、僕が選ばれないかもしれない」
「それで私が安心すると思う?」
「少しは?」
彼女はあまりにも真剣な表情で彼を見つめたので、エリアスは笑みを引っ込めた。
「あなたを失いたくない」と彼女は言った。「でも、もし旅立っていたら何をしていただろうと、一生考え続けることになるような理由にもなりたくないの」
その言葉は、二人の間に残った。
「もう決めたみたいに話すね」
「何も決めていないわ。ただ、あなたに嘘をついてほしくないだけ」
エリアスは小石を拾い、川へ投げた。石は水面を跳ねることなく沈んでいった。
「ここが好きなんだ」と彼は言った。「君も、家族も好きだ。でも、ときどき思うんだ。この村で一生を過ごしたら、街道の石を一つ残らず覚えてしまっても、山の向こうに何があるのか知らないままなんじゃないかって」
「なら、確かめる必要があるのかもしれないわね」
「見つけたものが気に入らなかったら?」
リリアは微笑んだが、その仕草には悲しみがあった。
「戻ってきて文句を言えばいいわ。あなた、それはとても得意でしょう」
エリアスは小さく笑った。
彼女は肩を彼の肩に寄せた。
二人は、光が変わり始めるまでそこにいた。
三日目、エリアスは決断した。
それは演説の最中でも、言い争いの後でもなかった。突然何かに気づいたわけでも、勇気が一度に湧き上がったわけでもない。仕事や、途中で終わる会話、そして誰もが自分に何かを選ぶことを期待しているという感覚の中で、少しずつ形になっていった決断だった。
広場に着くと、ポリニオロが登録の準備をしていた。
「エリアス」と村の責任者が呼んだ。「年齢と両親の名前を確認したい」
「わかっています」
ポリニオロは顔を上げた。
「わかっている?」
「志願します」
男は一瞬、動きを止めた。
「本当にいいのか?」
「はい」
「お父さんとは話したか?」
エリアスはためらった。
「まだです」
ポリニオロはペンを机に置いた。
「なら、まずは話してきなさい」
「でも、命令が……」
「父親と一時間話したところで、命令が消えてなくなるわけじゃない」
エリアスは答えなかった。
ポリニオロは少し近づき、声を落とした。
「いいか、若者よ。君が選ぼうとしているのは、市で職業を決めることでも、技術を学ぶために仕事を引き受けることでもない。家から遠く離れた場所へ連れていかれるかもしれない手続きに入るということだ。それを理解しているのか、確かめる必要がある」
「理解しています」
「いや。君が行きたいと思っていることは理解している。だが、それとこれは別の話だ」
エリアスの顔が熱くなった。
「じゃあ、どうすればいいんですか?」
「まず家族と話すことだ。それでも決心が変わらないなら、またここへ来なさい」
ポリニオロは再びペンを手に取った。
「それから、急ぐような真似はするな。紙に一番乗りで名前を書いたからといって、誰かが褒めてくれるわけじゃない」
エリアスは登録されないまま広場を後にした。
その夜、テオはまだ工房で仕事をしていた。
炉の火が父親の顔を照らし、目の周りの皺を際立たせていた。エリアスはしばらく入口に立っていた。
「父さん?」
テオは仕事を続けた。
「入れ」
エリアスは中に入った。
「僕、徴集に志願したいんだ」
金槌がもう一度振り下ろされた。それから、止まった。
テオは道具を作業台に置いた。
「母さんは知っているのか?」
「まだだよ」
「なら、三人で話そう」
「先に父さんと話したかったんだ」
テオは彼を見た。怒っているようには見えなかった。それが、かえってエリアスを落ち着かなくさせた。
「どうしてだ?」
「父さんならわかってくれると思ったから」
父親は黙っていた。
「わかるかどうかはわからない」と、やがて彼は言った。「だが、話は聞こう」
エリアスは深く息を吸った。
「この村だけで何も知らないまま一生を終えたくないんだ。ブレイデンが嫌いだから出ていきたいわけじゃない。ここは好きだよ。父さんも母さんも好きだ。でも、村の外に何があるのか知りたい。自分自身の力で何かを成し遂げたいんだ」
テオは炉を見つめた。鉄はまだ赤く輝いていたが、少しずつ色を失い始めていた。
「軍隊がお前にそれを与えてくれると思うのか?」
「わからない」
「なら、どこへ続くのかも知らない道を選ぶということだ」
「出発点から一歩も動かないままでいるよりはいいよ」
テオは鼻から息を吐いた。
「まるで俺たちが、お前を縛りつけようと生きてきたみたいな言い方だな」
「そんなつもりじゃなかった」
「わかっている」
父親は火ばさみを手に取り、鉄を炉から取り出した。金床の上に置いたが、再び金槌を振るうことはなかった。
「デリクと俺とポリニオロ、それにお前の叔父のエリクたちで、ある取り決めをしていた」と彼は言った。「お前たちがヴェレデンのあの騒ぎに巻き込まれないようにするためだ。陰謀なんかじゃない。大げさなものでもない。ただ、十分なものを見てきた男たちが、ほかの家の子供たちにまで同じ目に遭ってほしくないと思っただけだ」
エリアスは胃が締めつけられるのを感じた。
「僕たちに黙って、そんなことを決めたの?」
「ああ」
「どうして?」
「お前たちの中には、自分にもできると証明するためだけに、旅立とうとする者がいるとわかっていたからだ」
「僕は何かを証明するために行くんじゃない」
「そうであることを願うよ」
テオはようやく息子のほうを向いた。
「お前は俺の息子だ。行ってほしくないと言うことはできる。だが、お前の人生を俺が決められるふりをするつもりはない」
エリアスは目を伏せた。
「母さんは?」
「それはお前自身が話す必要がある」
「怒るだろうね」
「おそらくな」
「父さんも?」
テオは金床の上の鉄を見た。
「それを考えているところだ」
エリアスには、何と答えればいいのかわからなかった。
テオは布を手に取り、手を拭いた。
「夕食に来なさい。母さんも、大事な話があることは知っている」
その日の夕食は、エリアスが覚えているどの食事よりも静かだった。
ミラはシチューをよそい、パンを食卓に置いてから、息子の向かいに座った。テオはいつもの席についた。数分間、誰も召集について話さなかった。
やがてテオがスプーンを置いた。
「エリアスは徴集に志願したいそうだ」
ミラは目を閉じた。
それは長い仕草ではなかった。ただ、その知らせが可能性の一つではなく、現実のものになるまでに必要な時間だった。
「本当にそうしたいの?」と彼女は尋ねた。
「うん」
「どうして?」
エリアスは父親に話したことを繰り返した。ほかの土地を知りたいこと、山々の向こうに何があるのか想像するだけの人生を送りたくないこと。そして、ブレイデンも、この家も、家族も嫌いではないということを話した。
ミラは口を挟まずに聞いていた。
彼が話し終えると、彼女は尋ねた。
「リリアは?」
エリアスは母親を見た。
「リリアがどうかしたの?」
「わかっているでしょう」
彼は少し間を置いた。
「彼女のことは好きだよ」
「それは答えになっていないわ」
「わかってる」
ミラは食卓に両手を置いた。
「あなたがいなくなれば、あの子があなたを待つかもしれないとわかっている? あなたが戻ってくるのかもわからないまま、ここに残るかもしれない。あなたが遠くにいる間も、家族はここで暮らし続けるのよ」
「わかってる」
「それでも行きたいの?」
エリアスはうなずいた。
ミラは目をそらした。一瞬、壁や窓、あるいは自分の記憶の中に何かを探しているように見えた。
「ここに残ってほしいとは言わないわ」と彼女は言った。「いつか、私のせいで自分の人生を失ったと思うようにはなってほしくないから」
エリアスは喉が詰まるのを感じた。
「母さん……」
「でも、決める前に私たちと話してくれなかったことには失望しているわ」
彼はうつむいた。
「わかってる」
「それに、怖いのよ」
最後の言葉は、それまでよりも小さな声だった。
テオは食卓越しに手を伸ばし、彼女の手に触れた。ミラは夫を見なかったが、その手をそのままにしておいた。
エリアスはそのとき、どんな答えを出したところで、物事を簡単にはできないのだと悟った。
翌朝、ポリニオロは再びエリアスを迎えた。
今度は、青年は両親を伴っていた。
村の責任者は記録を確認し、いくつか質問をしてから、帳簿に名前を書き込んだ。誓いも、式典も、剣の授与もなかった。ただ、濃いインクで書かれた書類の一行にすぎなかった。
「これで終わりだ」とポリニオロが言った。
エリアスは書類を見つめた。
そこに書かれた自分の名前は、それが意味するすべてに比べて、あまりにも小さく見えた。
「それで、次は?」
「士官たちを待つ」
「どれくらい?」
「わからない。数日かもしれないし、もっと早いかもしれない」
ポリニオロは帳簿を閉じた。
「それから、エリアス……」
「はい?」
「志願したからといって、自分が何をしているのかわかっていると思い込むな」
エリアスは、あまり確信の持てない笑みを浮かべた。
「どうやら、みんな僕に同じことを言いたいみたいですね」
「まだ理解していないからだろう」
村の責任者は仕事に戻った。
エリアスは両親と一緒に外へ出た。
通りでは、ミラが少し前を歩いていた。テオは息子の隣を歩いていた。
「荷物をまとめておかないとな」と父親が言った。
「そんなに持ち物はないよ」
「それは、これからわかる」
「道具を持っていってもいい?」
「いくつかならな。工房全部はだめだ」
「ファグリェイロは?」
テオは彼を見た。
「何だ?」
「何でもない」
父親は首を振った。
「俺の釘を盗む動物を連れていくわけにはいかん」
「盗んでるんじゃないよ。拾ってるんだ」
「どこへ拾っていくんだ?」
「まだ調べているところ」
テオは短く笑った。ほんの小さな笑いだったが、エリアスはそれを心に留めた。
その夜、リリアがサーン家を訪ねてきた。
ミラは玄関で彼女を迎え、いつもより長く抱きしめた。召集については何も言わなかった。リリアも尋ねなかった。
エリアスは工房で、木箱にいくつかの荷物を仕分けしていた。
「本当なのね」と彼女は言った。
彼はうなずいた。
「登録されたよ」
リリアは箱を見た。
「もう荷造りをしているの?」
「母さんは、自分で思っているより持ち物が多いって言ってた」
「たぶん、そのとおりね」
「そんなにあっさり同意しなくてもいいのに」
リリアは作業台に近づいた。そこには、柄のすり減った小さな道具、革の切れ端、エリアスが選り分けた金属の部品がいくつか置かれていた。
「いつ出発するの?」
「まだわからない。士官たちが来るのを待たないと」
彼女はうなずいた。
エリアスは、彼女を安心させるようなことを言いたかった。だが、言葉が見つからなかった。
「君のことは忘れないよ」と、ようやく彼は言った。
リリアは彼を見た。
「自分だけではどうにもできないことを、約束しないで」
「じゃあ、別のことを約束するよ」
「何を?」
「戻ってこられるように努力する」
彼女はかすかに微笑んだ。
「それなら、受け取っておくわ」
二人は近くに立ったまま、抱きしめるべきかどうかもわからずにいた。先に動いたのはリリアだった。一歩近づき、彼の腕に身を包んだ。
エリアスも彼女を抱きしめ返した。
口づけも、大げさな愛の告白もなかった。ただ二人が、炭と鉄と古い木の匂いがする工房にいて、一つの決断が周囲の何も変えないまま、どれほど多くのものを変えてしまうのか理解しようとしていた。
リリアが帰った後、エリアスは再び箱の整理に戻った。
窓のそばでは、ファグリェイロが棚の上に現れた。口には小さな釘をくわえていた。
「やめておけよ」
エリアスが言った。
小さな生き物はぴたりと動きを止めた。
それから、ずいぶんと図々しい落ち着きぶりで、その釘を箱の中に落とした。
エリアスはそれを見つめた。
「贈り物か?」
ファグリェイロは窓から逃げていった。
その日初めて、エリアスは無理なく笑った。
だが、ランプを消して二階へ上がり、眠りにつこうとしたときも、作業台の上の箱は開いたままだった。
中に入っていたのは、いくつかの道具と畳んだ服、そして誰も出所を知らない一本の釘だけだった。
人生のすべてが、こんなにも小さな箱に収まってしまうのだと考えると、不思議な気持ちになった。




