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Terra e Brasa  作者: アナグロム


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第三章 丘の上の約束

「私たちのことよ」


リリアはその二つの言葉を慎重に口にした。まるで一日中胸の内に抱えていて、ようやく今になって、二人の間にそっと置く勇気が出たかのようだった。


エリアスは彼女を見た。


丘はそれほど高くなかった。そこからはブレイデンのほぼ全景を見渡せた。暗い屋根、明かりの灯った窓、まだリボンやランタンで飾られた広場。そしてその先には、レメト川のそばに立つ水車小屋が見える。川面には月が揺らめく小さな欠片となって映っていた。ときおり、どこかの家から笑い声が漏れ、そのあとに扉の閉まる音が続いた。


村にとっては、いつもと変わらない夜だった。


けれどエリアスにとっては、そうではなくなり始めていた。


「私たちのこと?」


彼は聞き返した。


リリアは空になった籠の取っ手を握りしめた。籠は石のそばに置いてあったのに、彼女はまだ手を離さずにいた。まるで、何か手を動かしていなければ落ち着かないかのようだった。


「そうよ」


「何かあったの?」


彼女は鼻から息を吐いた。


「あなたって、いつもそうね」


「どういうこと?」


「誰かが真面目な話をしようとすると、あなたは何か直せる問題がないか探し始めるの」


エリアスは少し考えた。


「役に立つ習慣だよ。誰かが家が燃えていると言ったら、まず火を探すべきだろう」


「もし火なんてなかったら?」


「じゃあ、誰が叫んだのかを探す」


リリアは笑いをこらえようとした。完全にはこらえきれなかったが、その笑みもすぐに消えてしまった。


「エリアス」


彼女の声色に、彼は背筋を伸ばした。


「聞いてるよ」


彼女は村を見つめた。バルトロメウの家の窓では、ランタンの明かりが揺れていた。少し下のほうでは、祭りの歌をまだ誰かが口ずさんでいた。歌詞の大半は、もう忘れてしまったようだったが。


「私たちが初めて会ったときのこと、覚えてる?」


「覚えてるよ」


「私、あなたのことが嫌いだったわ」


「それも覚えてる」


「あなた、私に水の入ったバケツをひっくり返したのよ」


「事故だったんだ」


「鶏を脇に抱えて走っていたときにね」


「あの鶏がパンを盗んだんだ」


「それで通りを走り回る理由になるの?」


「そのときは、正義の問題だと思ったんだ」


リリアは首を振った。今度は本当に笑った。


「あなたって、ほんとうに手に負えなかったわ」


「昔は?」


「今でもよ」


「それは安心した。こんなに長い付き合いのある長所を失うのは悲しいからね」


彼女は小さく笑った。その笑いはすぐに途切れたが、場の空気を少しだけ和らげた。


「もう一つ、覚えていることがあるわ」と彼女は言った。「あなた、次の日に謝りに戻ってきたのよ」


エリアスは眉をひそめた。


「僕が?」


「そう。お母さんが焼いたばかりのパンを持ってきてくれたわ」


「じゃあ、僕はなかなか賢かったんだな。食べ物で謝ったんだから」


「わざと濡らしたわけじゃないって言ってた」


「本当にそうだったよ」


「それから、一緒に鶏を探さないかって聞いてきたの」


「まだ見つかってなかったからね」


「その鶏、あなたの家の庭にいたのよ」


エリアスは口を開いたが、自分に都合のいい返事を見つけられなかった。


「だから、あんなに早く見つかったんだな」


リリアはまた笑った。それから籠を石の上に置いた。


「私、そういうところが好きだったの」


「人を水浸しにするところ?」


「物事を何とかしようとするところよ。どうすればいいのかわからなくてもね」


エリアスは自分の手に目を落とした。指には仕事でできた小さな傷跡がいくつもあった。最近できたものもあれば、あまりに古く、もう皮膚の一部になってしまったようなものもある。今朝はテオと一緒に工房で働いた。午後には広場へベンチを運んだ。祭りの間は、カエルがどんな遊びでも言い争いに変えてしまわないよう、かなりの時間を費やした。


誰かがそんなことを見ていたなんて、考えたこともなかった。


「自分がそういう人間なのか、よくわからないよ」


「そういう人よ」


「じゃあ、君は僕より僕のことをよく知ってるの?」


「そういうこともあるかもしれないわね」


二人の後ろにある木の葉が風に揺れた。枝に忘れられた祭りの飾りの一つが、幹に軽くぶつかった。


リリアは体の前で両手を組んだ。


「ずっと前から、あなたと話したいと思っていたの」


エリアスは、理由を理解するより先に何かが変わったことを感じ取った。彼女が彼の目をまっすぐ見ようとしないこと。短くなる呼吸。言葉と言葉の間に長く伸びる沈黙。


「話していいよ」


「簡単なことじゃないの」


「手伝えることなら、力になるよ」


「あなたにはできないわ」


「わかった」


彼は口を閉じた。


リリアは彼を見つめた。一瞬、諦めてしまいそうに見えた。それでも、彼女は一歩前に踏み出した。


「私、あなたが好きなの、エリアス」


彼は瞬きをした。


その言葉は単純だった。あまりにも単純で、彼は一瞬、それをどう受け止めればいいのかわからなかった。


「僕のことが好きなんだね」


彼は繰り返した。


「そうよ」


「友達として?」


リリアは目を閉じた。


「違うわ。ただの友達としてじゃない」


そのあとに訪れた沈黙は、丘全体を包み込んでしまったかのようだった。


エリアスは村を見やり、それからリリアを見た。遠目には穏やかに見える彼女の表情も、近くで見れば、目をそらすまいと懸命にこらえているのがわかった。


「いつから?」


彼は尋ねた。


「正確にはわからないわ。あなたが祭りに来るのを待つようになった頃かもしれない。あなたの言うことが、たとえくだらないことでも、覚えておくようになった頃かもしれない」


「僕はくだらないことばかり言うよ」


「知ってるわ」


「なかなか面白いのもあるけどね」


「ほんの少しだけね」


彼は微笑んだが、彼女の顔に笑みは返ってこなかった。


「ごめん」と彼は言った。「茶化すつもりじゃないんだ」


「わかってるわ」


リリアは自分の手に目を落とした。


「あなたが何か言わなきゃいけないなんて思っていないわ。私が先に気持ちを伝えたからって、無理に答えてほしいわけじゃない。ただ、これ以上、別の何かであるふりを続けたくなかったの」


エリアスは言葉を探した。いくつも思い浮かんだが、どれもふさわしくない気がした。


彼はリリアが好きだった。一緒に過ごす時間も、彼女のからかいも、何でもない作業を特別な出来事に変えてしまうところも好きだった。広場で彼女に会うことも、姿を見る前にその声を聞くことも好きだった。けれど、そんな気持ちに名前をつけようとしたことはなかった。


おそらく、その必要がなかったからだ。


「知らなかった」と、彼はようやく言った。


「そうだと思ったわ」


「君と一緒にいるのが嫌なわけじゃない。好きだよ。本当に」


彼女は顔を上げた。


「でも?」


エリアスは首の後ろに手をやった。


「それが自分にとってどういう意味なのか、まだわからないんだ」


リリアはゆっくりとうなずいた。失望の色が顔に浮かんだが、それは怒りには変わらなかった。


「いいのよ」


「君に嘘はつきたくない」


「私だって、嘘をついてほしくないわ」


「それに、僕が気にかけていないなんて思ってほしくない」


「あなたが気にかけてくれているのはわかってる」


彼は彼女に一歩近づこうとしたが、近づきすぎる前に足を止めた。


「考える時間をもらってもいい?」


リリアは、ほとんど笑みとは呼べない小さな笑いを漏らした。


「もちろんよ」


「そんなに長くはかけたくない」


「明日までに返事をくれなくてもいいのよ」


「でも、いつまでも待たせたくもない」


彼女は数秒間、彼の顔を見つめた。


「じゃあ、そうしないで」


エリアスはうなずいた。


リリアは籠を手に取った。何かを言いかけたようだったが、代わりに村のほうへ目を向けた。


「お母さんに、どこにいたのか聞かれそうだわ」


「うちの母さんもだよ」


「あなたのお母さんは、今どこにいるか知ってるの?」


「たぶんね。そうでなければ、僕が何か役に立つことをしてると思ってるんじゃないかな」


「実際は?」


「まだ決めてない」


彼女は微笑んだ。今度の笑みは、すぐには消えなかった。


二人は一緒に丘を下り始めた。


触れ合うことはなかった。何もかも元どおりになったふりをする必要はなかったが、だからといって、今夜を別れのようなものにする必要もなかった。二人は並んで歩き、道の石や、前夜の雨が残した小さな水たまりに気を配った。


最初の家に着いたところで、リリアは足を止めた。


「おやすみなさい、エリアス」


「おやすみ」


彼女はためらった。


「来てくれてありがとう」


「君に呼ばれたら、いつだって行くよ」


リリアはその言葉を胸にしまうような顔をした。


「ええ、知ってるわ」


彼女は通りを進み、自分の家の柵の向こうへ姿を消した。


エリアスはしばらくその場に立ち尽くしていた。それから空を見上げた。


雲一つなく、星々はくっきりと輝いていた。そのうちの一つが、エルヴァリン山地の上で瞬いているように見えた。


彼には、自分が何を感じているのかわからなかった。そのことが、自分で認めたい以上に気にかかっていた。工房なら、部品がうまく合わなければ、もう一度寸法を測り、金属を熱し、やり直せばいい。けれど人間相手では、何かを解決してくれる槌などない。


家に帰ると、扉の鍵は開いたままで、台所にはランプが灯っていた。


ミラはテーブルに座り、袖を繕っていた。エリアスが入ってきても、顔を上げなかった。


「遅かったわね」


「話が長くなって」


「そうでしょうね」


エリアスは立ち止まった。


「どういう意味?」


ミラは糸を歯で切り、繕った部分を確かめた。


「今日、リリアがここに来たのよ」


「来たの?」


「籠を持ってね。あなたは丘にいると言っていたわ」


エリアスの顔が熱くなった。


「そんなことを言ったの?」


「言わなくてもわかるわ。あなたはいなかったし、籠は空になって戻ってきたんだから」


彼はテーブルに目を向けた。そこには布をかぶせたパンが一切れ置いてあった。


「僕のために食べ物を残してくれたの?」


「あなたがお腹を空かせて帰ってきたときのためよ」


「お腹が空いてる」


「じゃあ、座りなさい」


エリアスは言われたとおりに座った。ミラは彼の前に器を置き、夕食の残りのシチューをよそった。


しばらくの間、二人は黙って食べた。


「いい子よね、あの子」


ミラが言った。


エリアスは危うくむせるところだった。


「母さん」


「何?」


「始めないでよ」


「何も始めてないわ」


「始めたよ」


ミラは片眉を上げた。


「私はあの子がいい子だと言っただけよ。あなたたちが結婚して、家を建てて、孫を七人も産んでくれるなんて言ってないわ」


「七人?」


「六人じゃ少ないわ。あなたのおばあちゃんには兄弟が八人もいたんだから」


「それは理由にならないよ」


「数字ではあるわ」


エリアスは笑みを隠そうとしながら、また食べ始めた。


ミラはしばらく息子を見つめていた。その表情が和らいだ。


「今日中に全部決める必要はないわ」


彼は顔を上げた。


「わかってる」


「でも、あの子にも自分自身にも正直でいなさい」


エリアスはうなずいた。


「そうするよ」


「頑張りすぎなくていいのよ。あなたは考えすぎて、結局何もするのを忘れてしまうことがあるんだから」


「それは批判に聞こえるけど」


「母親としての所見よ」


「そっちのほうがひどいよ」


ミラはまた繕い仕事に戻った。エリアスはシチューを食べ終え、器を流しまで運んだ。


工房の扉のそばを通りかかったとき、小さな物音が聞こえた。


カリッという音。


それから、もう一度。


彼はテオが釘や小さな道具をしまっている隅を見た。二つの箱の間から、銅色の光がのぞいていた。


ファグリェイロがそこにいた。


小さな動物は前脚の間に何かを抱えていた。エリアスはゆっくり近づいた。


「それを考えるんじゃないぞ」


ファグリェイロは動きを止めた。


二人は互いを見つめた。


その生き物は、口に釘をくわえていた。


「それ、新しいやつだろ」


エリアスは小声で言った。


動物は一歩後ずさった。


「お前のものじゃない」


ファグリェイロはくるりと向きを変え、板の隙間から姿を消した。


エリアスは何もなくなった場所を見つめた。


「少なくとも、この家には自分の欲しいものがはっきりわかってる奴がいるな」


彼がつぶやくと、台所の向こうからミラの笑い声が聞こえた。


その少し後、彼は二階の自室へ上がった。すぐにはランプを消さずに横になり、天井に揺れる影を眺めていた。


リリアのことを考えた。彼女の告白のこと。自分が答えられなかったこと。


村のことも考えた。祭りのこと、そして子供の頃から知っている人々のこと。あまりにも見慣れたものばかりで、これからも永遠にこのままなのだと信じてしまいそうだった。


けれど、その夜、一つのことが変わった。


それは大きな変化ではなかった。城壁が崩れたわけでも、軍勢が国境を越えたわけでも、空から星が一つ消えたわけでもない。


ただ、丘の上で一つの真実が語られただけだった。


エリアスは目を閉じた。


外では、レメト川が人間たちの約束など意に介さず、石の間を流れ続けていた。


翌朝、ブレイデンはいつもより遅く目を覚ました。


祭りの痕跡が、あちこちに残っていた。広場には落ちたリボンが散らばり、ベンチは元の位置からずれ、水車小屋の近くには藁が散乱し、教会の裏には鍋が一つ忘れられていた。最後まで残っていた訪問者たちもすでに村を去り、布や籠、近隣の村々の噂話を携えて帰っていった。


エリアスはテオが工房を開けるのを手伝った。


父親は蝶番を調べているところだった。息子が入ってくると、彼は言った。


「寝不足だな」


「十分寝たよ」


テオは部品越しに息子を見た。


「その答えは、たいてい十分に寝ていないという意味だ」


「それなら、どうして聞いたの?」


「確かめるためだ」


エリアスは作業用のエプロンを手に取った。


最初の一時間、二人はあまり話さずに働いた。テオは刃物を調整し、エリアスは金具を仕分けし、金床を掃除し、残っている釘を整理した。ファグリェイロは姿を見せなかったが、箱の一つがわずかにずれていた。


午前の半ば近く、誰かが戸口を叩いた。


バルトロメウ・ボルジェスだった。


帽子を両手に持ち、エリアスには読み取れない表情を浮かべていた。


「おはよう、テオ」


「バルトロメウ。部品を取りに来たのか?」


「それもあるが、息子さんとも話がしたくてね」


エリアスは顔を上げた。


「僕と?」


「少し時間をもらえるかな」


テオはバルトロメウを見て、それからエリアスを見た。何も尋ねず、ただ仕事に戻った。


バルトロメウは若者に、入口までついてくるよう手で合図した。


「ある機会の話なんだ」と彼は切り出した。


エリアスはエプロンで手を拭いた。


「どんな機会ですか?」


「仕事の話だよ、もちろん」


その言葉が、空気の中に静かに収まった。


「仕事?」


「ああ。何人かと話をしていたんだが、君にとって興味深いかもしれない話が持ち上がってね」


エリアスは、その話がどこへ向かうのか考えようとした。工房のこと、水車小屋のこと、村を通りかかる商人たちのこと、さらには近くの町への旅のことまで思い浮かべた。


「遠いところですか?」


バルトロメウは微笑んだ。


「何をもって遠いと考えるかによるな」


エリアスはブレイデンを横切る街道を見つめた。


初めて、村を出るという可能性が、ただ遠い先の考え事ではなくなった。


それは、一つの問いになった。


そして彼は、どんな答えを望んでいるのか、まだわからなかった。

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