第3.3話 新たなる仮面ライダー END
黒い迷彩服に身を包んだ戦士たちが、一斉に仮面ライダー2号と黒い装甲服の男を迎え撃った。
かつて仮面ライダー部隊の秘密基地だった安全なはずの場所でさえ、今では彼らを待ち受ける罠へと変わっていた。
そのため二人は、下級戦闘員たちをできるだけ早く片づけるために協力して戦った。
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「悪くないな。下級の改造人間たちが相手とはいえ、改造人間たちと互角に戦える普通の人間とは。」
仮面ライダー2号はそう言いながら、黒い装甲服の男の肩を軽く叩いた。
その直後、濃い霧が一帯を覆い、不気味な女の笑い声が響いた。
仮面ライダー2号はベルトの冷却システムの排熱速度を上げ、その霧を吸い込む。
すると、夜行性の昆虫型改造人間が空を飛び回る姿が現れた。
だが次の瞬間、その霧は燃料へと変わり、広範囲で爆発を引き起こした。
黒い装甲服の男は引き寄せられるように木へ叩きつけられ、爆発を免れる。
そこでようやく、楽しみを隠しきれない若き刑事の顔が現れた。
「ありがとう!」
若き刑事は、自分を助けた仮面ライダー2号へ叫んだ。
しかし仮面ライダー2号は、夜の蝶の改造人間との戦いに集中していた。
その時、「気にするな。」
という声が若き刑事の背後から聞こえた。
そこには、四足歩行型爬虫類改造人間の半透明の姿が現れていた。
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一方、まだ列車で街を離れていなかった元仮面ライダー部隊の男子学生は、その爆発に気づき、仮面ライダーたちの援護へ向かうことを決意した。
実験施設に配備されていた兵士たちも、実験兵器第3号の拘束装置に異常が起きていることへ気づき始める。
科学者たちは、実験室から放出される異常な熱エネルギーの数値に驚愕した。
何らかの力が、かつてガスを投与された実験体たちを強く刺激し、激しい恐怖反応を引き起こしているようだった。
仮面ライダー2号もまた、遠くで何かが目覚めようとしている力を感じ取っていた。
やがて警報が鳴り響き、高官と重要な科学者たちへ松都市からの避難命令が下された。
その一方で、若き刑事と仮面ライダー2号は協力し、二体の改造人間同士を互いに攻撃させ、再び爆発を引き起こした。
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要人を避難させる軍用車列は、闇の中を走行していた。
その途中、仮面ライダー2号を助けるため自転車を走らせていた男子学生と鉢合わせになる。
銃声が鳴り響き、その学生は仮面ライダー2号と誤認されて撃たれた。
そして、そのまま路上へ置き去りにされた。
若き刑事は銃声を追って駆けつけ、不運な学生を発見する。
仮面ライダー2号が到着した時には、少年はすでに息を引き取っていた。
しかし彼らには悲しんでいる時間はなかった。
再び武装軍用車両が科学者たちを避難させるため通過してきたからである。
若き刑事は自らの黒い外套で少年の亡骸を覆い、誰かへ向けて無線で合図を送った。
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街の野生動物たちは一斉に走り回り、何かを恐れるように鳴き続けていた。
一人の科学者は、それがかつて秘密組織が松都市の住民へ使用したガスの蓄積による影響だと結論づけた。
初めのうちは影響が現れなくても、何らかの方法で刺激されれば、本来の作用が発現する可能性がある。
秘密組織の目的は、人々へ恐怖を植え付け、支配しやすくすることだったのだろう。
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秘密組織と協定を結んでいた政府にも、松都市で使用されたガスの効果に関する報告が届いた。
国家安全保障機関は非常事態命令を発令し、代々その任務を受け継いできた**国護りの部隊**の招集を開始した。
その命令が発動されたのは、およそ150年ぶりである。
幼い頃から鍛えられてきた新世代の国護りの戦士たちにとって、これが初任務となった。
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一方、仮面ライダー1号は、高い防壁の向こうから伝わる振動を感じ取っていた。
次の瞬間、その防壁はあっけなく破壊される。
改造人間たちは生き延びるため血の闘技場から逃げ出した。
しかし彼らは、一人の緑の装甲をまとった青年の姿を見た瞬間、恐怖のあまり膝をついた。
政府の改造人間たちの血で黒く染まった赤いマフラー。
仮面ライダー1号は、その体がかつて大学裏の山へ墜落した飛行物体を共に追った、あの青年のものであることを悟る。
仮面ライダー1号の必死の呼びかけは、鉄の仮面の下へ閉ざされた自由には届かなかった。
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仮面ライダー2号と若き刑事のオートバイは、政府兵器実験施設の外壁へ到着した。
彼らは非常口から逃げ出してくる改造人間たちを目撃する。
そこが仮面ライダー1号を救出するための突破口となった。
政府の命令を受けた戦闘機部隊が、兵器実験施設へ向かって飛来する。
その頃、政府関係者たちは、まもなく正式に**ショッカー**と名乗る秘密組織への参加を求められていた。
ショッカーに、反抗する者の居場所はない。
ショッカーとは、この国が敗戦する以前から存在していた組織であり、卓越した科学者たちが集う場所だった。
平和と正義を愛する一人の青年を兵器として利用するため、仮面ライダー1号へ変えた組織でもある。
しかしショッカー内部にも、その思想へ賛同しない科学者たちが存在した。
彼らは実験の犠牲者を密かに救い出し、正義を愛する熱血新聞記者の青年を仮面ライダー2号へと生まれ変わらせた。
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一方、仮面ライダー2号と若き刑事は、仮面ライダー1号の赤いマフラーの切れ端を発見した。
二人は手分けして捜索を開始する。
静まり返ったこの実験施設には、もはや彼らしか残っていないようだった。
若き刑事は実験記録と、仮面ライダー1号が苦闘を続ける戦闘映像を見つける。
それを目にした彼は、思わず男泣きした。
その時、大きな衝撃音が響いた。
仮面ライダー2号にも誰と戦っているのかわからない相手と、仮面ライダー1号との激しい戦闘だった。
その音を頼りに、仮面ライダー2号は破壊された旧兵器実験室へたどり着く。
そこには仮面ライダー2号自身にも及ばないほどの力が残されていた。
スピーカーから放送が流れる。
仮面ライダー2号へ仮面ライダー1号を救う道を示したその声は、若き刑事の声だった。
そして彼の傍らには、ライダーたちを救う決意を固めた科学者がいた。
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緑の装甲の下の体は、自由を愛する青年の意識を呼び戻そうとする仮面ライダー1号へ激しい拳を浴びせ続けていた。
「目を覚ませ! もう誰かの支配のために戦うのはやめるんだ!」
その瞬間、仮面ライダー2号の高速ライダーキックが空を裂き、友を傷つける緑の装甲の男の背中へ直撃する。
しかし、まったく効かなかった。
逆に仮面ライダー2号は重い拳を腹へ受け、その場へ倒れ込む。
松都市地区秘密組織の指導者である黒衣の男の声が、実験兵器第3号の鉄の仮面の奥から響いた。
「無駄だ。」
その時、若き刑事と共にいる科学者がスピーカー越しに叫ぶ。
「仮面を攻撃してください! 遠隔操作装置です!」
仮面ライダー1号は、青年を目覚めさせようとして二つの仮面へ衝撃を与える。
「どうせ無駄だ。」
黒衣の男は再び言った。
しかしその直後、仮面ライダー2号の力強い掌打が鉄の仮面へ叩き込まれ、仮面には亀裂が走った。
仮面ライダー1号は緑の装甲の青年から飛び退き、戦いたくない相手の仮面へ向かって跳び蹴りを放つ。
傷だらけの仮面ライダー1号は着地で体勢を崩しかける。
そこへ親友である仮面ライダー2号が駆け寄り、その体を支えた。
緑の装甲の青年が叫び声を上げる。
ベルトは赤く発光し、その体は誰にも制御できなくなった。
驚きの声と笑い声が重なり、松都市地区秘密組織の指導者は別れの言葉を残した。
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兵器実験基地の自爆カウントダウンが始まる。
若き刑事と新たな仲間となった科学者は、急いでその場から脱出した。
仮面ライダー1号は再び青年へ呼びかける。
しかし次の瞬間、その拳が仮面ライダー1号のベルトへ叩き込まれた。
仮面ライダー1号は意識を保つのもやっとだった。
それでも眠り続ける青年へ呼びかけ続ける。
仮面ライダー2号は、仮面ライダー1号に代わって緑の装甲をまとった青年の攻撃を受け止める盾になろうとした。
仮面ライダー2号の目から再び涙があふれる。
自分が囚われていた間、親友が味わってきた苦しみを知ってしまったからだ。
今の自分にできることは、それだけだった。
二人は同時に叫ぶ。
「目を覚ませ、仮面ライダーV3! 不正と戦い、人類の自由を守るために立ち上がれ!」
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巨大な爆発が山全体を揺るがした。
圧倒的な破壊力だった。
新しい朝の光とともに、国護りの部隊の航空機が到着する。
若き刑事は、その名を誰一人知らない部隊の兵士たちから敬礼を受けた。
科学者は、実験施設が爆発する直前、高く跳び上がる緑色の姿を目撃する。
その青年の肩には、仮面ライダー1号と仮面ライダー2号、二人の先輩ライダーが担がれていた。
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つづく




