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第15話 姫さまの実力

 王都に来てから二回目の朝。

 俺は顔を洗って飯食って歯を磨いて――この世界に歯磨き粉とか歯ブラシがあるんだ、ビックリだな――今日は何をしようかと考えていた。

 今日は皆別行動なんだよな。

 アインは依頼、セナは王都の双剣術の道場、藍玉は日向ぼっことそれぞれやりたいことをやっているようだ。

 え?シノザの葉はどうなったのかって?

 バカだな少し考えろよ。

 シノザの葉を浸けたのは昨日の夕方だぞ、結果が出るのは今日の夕方だ。

 なので、昼間は兵士団の訓練でも見てようかと思う。

 兵士団と言うのはこのリファン王国に仕えてる戦力で、兵士団の他にも騎士団がいる。

 兵士団は一般人も入団可能だが、一年中募集しているわけでも騎士団みたいに定期的に人が入ってくる訳でもないので、慢性的な人員不足なのだそうだ。

 兵士団の仕事としては王国領内に出た魔物と盗賊団などの討伐だ。

 まぁ、国が動くほどの魔物とか盗賊団とかはそうそういないから専ら訓練らしいが。

 騎士団っつーのは、成人前の13、4歳くらいの貴族の子息が来る場所だがたまに息女もいることがある。

 ちなみにこの世界の成人年齢は15歳だ。

 騎士団は定期的に人が入ってくるので人員はあまり問題ないが、一人一人の練度が低いらしい。

 まぁ、貴族の餓鬼どもだしな、どうせ甘ったれてんだろう。

 騎士団の主な仕事は王都の治安維持だそうだ。

 まぁそんなことはどうでも良い、説明している間に兵士団の訓練場についた。


「おっす、見学しても?」

「あ、シンゴさん。構いませんよ」


 近くにいた兵士に声をかけ許可を貰うと近くの椅子に座って訓練を眺める。

 兵士たちはおのおのの得物を持って二人一組で向かい合って打ち合っている。

 剣を扱う者、槍を扱う者、ハルバードを扱う者、片手斧を扱う者など様々なやつらがいる。

 しかし、こうやって見ると兵士団も練度はまちまちだな。

 全員が全員低い訳じゃないからまだましかもしれんが。

 あっ、弾かれた剣がこっち飛んできた。

 飛んできた剣は俺が発動している|《自動防御》《オートディフェンス》に当たってバチィッ!と音を立てて弾かれ地面に落ちた。


「す、すいません」

「いや、何ともないから気にするな」

「そ、そうですか。ありがとうございます」

「ほら、早く訓練に戻れ」

「はいっ」


 剣を弾かれた兵士の男は俺に謝罪と感謝を述べて訓練に戻っていった。


「スキルですか?」


 俺に声をかけてきたのは暇姫さまのミカエラだった。

 その傍らにはいつも通りシエテも立っていた。


「姫さまか」

「ミカエラで良いですよ、シンゴさん」

「じゃあ俺もシンゴで良い」

「シンゴ、さっきのはスキルですか?」


 チラリとシエテの方を見ると特に何のリアクションもないのでミカエラと呼んでも構わないのだろう。

 この世界では普通にスキルが認知されている。

 今までそんな描写はなかったが許せ、ご都合主義なんだ。

 といっても俺みたいに自分や他人のステータスを見ることの出来るやつは稀なんだそうだ。

 なら一般人はどうやって自分のステータスやスキルを確認するのかと言うと、成人したら神殿に行って神父さんなどにみてもらうのだそうだ。

 無料で見てくれるらしい。


「あぁそうだ」

「すごいですね、自動で防御してくれるんですね」

「役立ってるよ」

「ところで見ているだけでは退屈では?」


 ミカエラは目を少し輝かせながら俺に問うてくる。

 ってか近いな。


「近い、少し離れろ」

「あっ、すいません」

「気にするな。だがまぁ少し退屈だな」

「でしたら私と手合わせ願えませんか?」

「俺と?」

「はい」

「ミカエラが?」

「はい」

「手合わせを?」

「はい」

「まぁ、ミカエラは強いし構わんが……」


 そう言ってシエテの方を見ると頷いているので構わないのだろう。


「よし、やるか」

「ありがとうございますっ」


 ミカエラは嬉しそうに言うと兵士団長に俺と手合わせをする旨を伝えに行った。

 暫くして戻ってくると俺の腕をとって訓練場中央まで引っ張り、10mほど離れて向かい合って立った。

 そう言えば、俺ミカエラのステータス知らないんだよな。

 強そうだしちょっくら確認してみるか。


「|《能力確認》《ステータスチェック》」


――――――――――――――――――――

ミカエラ・ツヴェル・フォン・リファン


LV.80

HP.380000

MP.260000

攻撃力.75000

防御力.60000

素早さ.59000

魔力.58000


所持スキル

・剛剣の舞 ・神速の舞 ・金剛の舞 ・身体能力強化  ・剛力ex ・武神憑依 ・雀漣扇 蒼剣扇 ・真竜竜人化(封印中) ・竜の咆哮(ドラゴニックハウル)(封印中) ・竜鱗(ドラゴスケイル)(封印中) ・竜爪(ドラゴクロウ)(封印中) ・真竜玉(ニアラオーブ)(封印中) ・真竜砲(ニアラブラスト)(封印中)

――――――――――――――――――――


 うん、えっと……?

 色々と突っ込むところはあると思うが順番にいこう。

 まずレベルは80だな、これは高い方なんだろうなきっとたぶんおそらく。

 各種ステータスはまぁ良いとして。

 スキルだよスキル。

 剛力exはまだ分かる、進化系とかなんだろう。

 でも、封印中って何?!竜人化?!え、何ミカエラは竜人なの?!本人知ってんの?!

 いや、知らなそうだな。

 封印中って書いてあるし神殿とかでも隠されてそうだな。

 何はともあれ手合わせ開始だな。

 あ、スキルの説明は(後書き)を見てね。

 よしっ、デザストルを呼び出して構える。

 回りにいる兵士たちが息を飲んだのが分かる。

 デザストルの力に気圧されているのだろう。

 ミカエラが懐から二つの扇子を取り出し、開かず構える。

 あれ、開かないのか。

 まぁ、いいか。


「始めっ!」


 審判に指名された兵士が声をかけると同時にミカエラがこちらに向かって駆けてくる。

 なかなかの速さだ。

 左から来た扇子を上体を少し後ろにずらしてよけたところにピンポイントで叩き込まれる扇子を弾いて距離をとる。

 が、ミカエラはすぐに肉薄してきて上下左右あらゆる方向から扇子が叩き込まれる。


「ほらほらほらほらぁ!」


 うわぁ、こえぇ。

 手合わせとかでも性格変わるのかよ。

 見てる分にはなんとも思わないが自分がやられると恐ろしいことこの上ない。

 そんなことを考えながらも打ち込まれる扇子を的確に避け、弾く。

 一撃一撃が重く、弾くのに苦労するが出来ない訳ではない。

 これが剛力exの恩恵かよ……。

 そうして俺たちは数時間ほど打ち合いを続けた。

 均衡していたかに思えるパワーバランスはその数時間で俺の方に傾き始めていた。

 体力の差だ。

 レベルが19違うだけでこうも変わってくるのかよ。

 そして、決着はついた。

 ミカエラのスタミナ切れだ。


「くっ、参った」


 ミカエラが降参すると共に回りから拍手の嵐が巻き起こる。

 いつの間にかギャラリーが増えているようだった。


「ほれ」


 膝をついているミカエラに俺が手を差し出す。

 

「えっ、あっ」


 なんか、赤くなって慌ててんな。

 可愛い。


「ほれ」

「ぁぅ、あ、ありがとうございます」


 ミカエラは俺の手を取り俺はミカエラを立ち上がらせる。

 直後スタミナ切れのミカエラがふらついて足をもつれさせて俺の腕の中に倒れてくる。


「おっと、大丈夫か?」

「ひ、ひゃい! ぁぅ」


 自然と手を握ったままミカエラを抱き止める形となってしまった。

 今度は噛んでしまって赤くなってるな。

 うん、可愛い可愛い。

 と、そこへつかつかとシエテが肩を怒らせながら来て、ミカエラを抱っこしてどこかへいってしまった。


「あ、あれ?」


 なんか、シエテ怒ってなかった?

 俺なんかした?

 あり?

 とりあえずその場は解散となり三々五々に散っていく。

 というか、皆がなんか生暖かい目で見てきたので散らした。

 何なんだ全く。

 それからは特に何もなく夕方。

 シノザの葉を確認するときちんと紫になっていたので成功のようだ。

 俺は色素が抜けて真っ白になったシノザの葉を水がら取りだして処分をしてから、小瓶の口をしっかりと閉めてから宝物庫(アイテムボックス)にしまった。

 この中なら酸化の心配はないからな。 

 そして、飯食って歯を磨いてその日は就寝となった。


     ††††††††††††


 王都の皆が寝静まった夜更けに薄暗い廃屋に四人の男女がいた。

 

「準備はできたわぁ」

「すぐにでも決行できる」

「なんや、早かったなぁ」

「警備が緩かったからねぇ」

「然り、ここの王都は警備がザルであった」

「でもま、やり易くて良いんとちゃう?」

「そうだね」

「じゃあ、深夜0時に決行よぉ」

「了解」

「心得た」

「あいよー」


 四人の男女は話を終えると王都の外に王都を囲むように東西南北の位置につき、刻限を待っていた。

ミカエラのスキル説明です


・剛剣の舞…特定のリズムで特定のステップを踏むと自身の攻撃力を10000UPさせる

・神速の舞…特定のリズムで特定のステップを踏むと自身の素早さを10000UPさせる

・金剛の舞…特定のリズムで特定のステップを踏むと自身の防御力を10000UPさせる

・身体能力強化…自身の身体能力を強化する

・剛力ex…腕力を上昇させる通常の剛力のエクストラバージョン。通常の剛力よりも腕力の上がり幅が大きい。

・武神憑依…自身のHPが1000以下になると自動で発動する。下位の武神がミカエラの体に宿り、HPを全回復させ数分間戦ってくれる。

・雀漣扇…扇子の先に(オーラ)を集中させ、その(オーラ)を火属性に変換し打ち出す。

・蒼剣扇…扇子の先に(オーラ)を集中させ、その(オーラ)を水属性に変換し薄く伸ばし剣にする。

・真竜竜人化…真竜竜人化できる。竜人化した後は激しい筋肉痛に教われ、数日動けない。普通の竜人よりも強力。

竜の咆哮(ドラゴニックハウル)…自身の声にに(オーラ)を混ぜ合わせ衝撃波を発生させる。

竜鱗(ドラゴスケイル)…自身の身体に(オーラ)を纏わせ鱗の強度を上げる。

竜爪(ドラゴクロウ)(オーラ)を手に纏い爪状にする。

真竜玉(ニアラオーブ)…持ち主の望み通りの姿に形を帰る宝玉。

真竜砲(ニアラブラスト)…通常の竜のブレスの上位互換。全属性を持つ。


はい。ミカエラのスキルでした。

質問あればどうぞ!


読んでいただきありがとうございます。

明日も投稿するつもりですのでよろしくお願いします!

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