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幕間 藍玉の日常

心情を描くのって難しいですね。



今回は藍玉回です


セナ回やアイン回はもっと話が進んでからにしようかと思います。


もしかしたら書かないかもww


 我の朝一番の仕事はマスターを起こす事だ。

 我が自慢のマスターは朝に弱く、我が起こしてもなかなか起きないのだ。


「マスター、起きろ。おいマスター」

「うぅーん、あと10分ー」


 前足でタシタシとマスターの頭を叩いて起こす。

 因みに我は四足歩行で背中に翼が生えている竜で、東国にいる蛇の様な形をした龍ではない。


「おい!起きろ!」

「分かったよ、起きるから頭噛まないでよ」


 余りにも起きないときは頭をガジガジと噛んで起こしている。

 我がマスターはその程度では傷などつかないしな。


「さっさと準備して朝飯食うぞ」

「分かったから引っ張んなよ」


 マスターがアイテムボックスから取り出したドラゴンローブを着るのを待って、その裾を噛んで引っ張る。

 下では既にセナとアインが起きて待っているだろう。

 セナは我らのなかで一番の早起きだ。

 二番目はアインで我が三番、マスターが四番だ。

 我は準備を終えたマスターの頭に飛んでいき乗っかった。

 我にとってマスターの頭の上が一番の安心できる場所なので定位置になっている。

 そうして二人で階下に降りていくと案の定セナとアインが卓について我とマスターの事を待っていた。


「兄貴おはようっす!藍玉さんもおはようございますっす!」

「おはよー藍玉っち、シンゴっち、今日も眠そうだねー」

「うむ、二人ともおはよう」

「ふぁ~ぁ、眠ぃなぁ」


 まだ眠そうにしているマスターが席につくと我らが座っているところに料理が運ばれてきた。

 運んで来てくれたのは我らが泊まっている宿屋雲雀亭の女将殿だった。


「はははっ、相変わらず眠そうだねぇ」

「女将さんおはようっす!」

「おはよー」

「うむ、おはようなのだ」

「ははっ、セナ坊は朝から元気だねぇ。それに比べてシンゴはまったく……、これでも大型魔獣を倒した男なのかねぇ、ほらしゃきっとしなさい!」


 そう言って女将殿はマスターの背中をバシバシ叩く。


「いたっ、痛いって女将」


 我の爪もブレスもマスターには聞かなかったのだからそんなものが痛いわけはないのだがマスターはノリが良いのでこんな朝の何の事はない他愛ない茶番劇にも付き合ってくれる優しい人だ。


「ほら、そんなことよりも飯食って依頼受けに行くんだろお前ら」


 最近我らは別行動をしている。

 というのもセナのランクを上げるためだ。

 セナのランクはこのパーティ内で一番低く本人もそれに引け目を感じている。

 マスターはそれを知っていてセナのランクが上がるまで我とマスター、セナとアインの二組に別れて別行動をしているのだ。

 マスターはこう見えても人の感情などに敏感なのだ。

 その甲斐あってもうすぐで昇格試験を受けられるようになる。

 そうして、セナのランクが上がったら近くにあるダンジョンに行くことになっているのだ。


「そうっすね、早くランクアップしてダンジョン行きたいっす!」

「そうだねー俺もダンジョンは行ってみたいかなー」

「そうだな、早く食べるとしよう」


 今日のメニューはビッグラビットの肉の煮込みスープにモーモーという白黒の家畜からとれる乳とパンというメニューだった。

 この宿の飯は何でもウマイがな。

 そして、30分程かけてしっかり味わって食べると我々は別行動となった。

 セナとアインは依頼を受けにギルドへ、我とマスターはかねてより依頼していた装備の受け取りと実験だ。


「じゃ、行くか」

「そだねー」

「夕方頃には帰ってくるっす!」

「気を付けるのだぞ」


 そうして別れた我とマスターは依頼していた装備の受け取りへとニルメア鍛冶店へと屋台でサンドウィッチやスープ、串焼きなどを買って食べながら目的地へと向かった。

 10分程歩いただろうか、目的の店が見えてきた。


「……シンゴか、できてるぞ」

「ん、ありがと親っさん」


 ニルメア鍛冶店の店主ニルメアはドワーフだ。

 ドワーフはその手先の器用さや鉱石などを見分ける能力を役立て、鍛冶店や鉱石店などを営んでいることが多い。 

 ニルメアはそのドワーフのなかでも五大名匠と呼ばれる名匠中の名匠の一人、らしい。

 らしい、というのは本人が言ってるだけで証拠が何もないからだ。

 まぁ、嘘をつくメリットなんか無いしその腕も確かなようだから本当なのだろうがな。

 今回マスターがニルメアに依頼したのはエクレイルの皮と牙を用いて作った指貫のグローブと五本の剣だ。

 合計で金貨四枚と値は張るがそれに見会うだけの価値と性能を持つ。

 まず指貫のグローブの方は|《紫電の革手袋》《エクレールグローブ》という名で雷に対する耐性が向上し、敵の攻撃に対して手袋で攻撃を受けると電流を流して怯ませるマジックアイテムだ。

 そして剣の方は|《紫電剣》《エクレールソード》という名で魔力を込めると紫電を発生させ、跳ばしたりできるそれなりに高位のマジックアイテムだ。


「……あと、こっちもできてるぞ」


 そう言ってニルメアが取り出したのはマスター持つ|《紫電剣》《エクレールソード》より一回りほど小さい二降りの剣、双剣だ。


「お、さすが親っさん。仕事早いねぇ」

「マスター、それは?」

「これはセナの合格祝いの双剣だよ」

「成る程、喜ぶのが目に見えるな」

「だろ?」


 マスターはそう言ってニシシと笑うと|《紫電双剣》《エクレールドルヒ》も受け取り、作ってもらった装備を嬉しそうな表情で一頻り眺めるとニルメアに礼を言って店を出て新しい装備の実験のために街の外へと向かった。

 それから日が暮れるまでマスターはあーでもないこーでもないと唸りながら試行錯誤を繰り返しているようだった。

 しばらくして完成したのか


「よし、この剣たちには|《紫電剣群》《エクレールソーズ》の名をつけよう!」


 そう言って物凄く嬉しそうな顔で街へと戻り、四人で食事をしてから就寝するのだった。


(願わくばこんな幸せな日常が続きます様に)


 そう祈りながら我も寝るのだった。

いつも読んで頂きありがとうございます。


次回の投稿は明日11/17(月)の予定です。


誤字や脱字などありましたら気軽にお伝えください。



参考までに

 シンゴがエクレールソーズに付与した魔法や書き込んだプログラムです。


・エンチャント

剣の鋭さを増す|《鋭化》《シャープネス》

物質を硬くする|《硬質化》《ソリッドオブジェクト》

全属性抵抗力を上昇させる|《全属性抵抗力上昇》《オールレジスト》


・プログラミング

発動条件/魔力がなくなったら

発動内容/|《奪魔》《デートラヘレ》

終了条件/魔力が満タンまでたまったら


発動条件/シンゴの「迸れ」の言葉

発動内容/|《雷獣走り》《トゥオーノラオフェン》

終了条件/一度発動したら


発動条件/シンゴの「撃て」の言葉

発動内容/|《紫電砲撃》《エクレールブラスト》

終了条件/シンゴの「ストップ」の言葉


発動条件/シンゴの「発射」の言葉

発動内容/|《紫電弾》《エクレールバレット》

終了条件/10発射ったら


以上です、因みにここでの魔力はMPを指します。

この世界では魔力とMPは分けて考えられてません。

同一視されてます。


エクレールソーズはたまった魔力(mp)を使って紫電を発生させるのでなくなったら魔力の供給が必要です。


トゥオーノラオフェンの感じとしては紫電で獅子を造形して敵にぶつける、みたいな感じです。

エクレールブラストは大砲の弾サイズの紫電を作って敵にぶつけて、その弾を爆散させて範囲攻撃みたいにします。

エクレールバレットは銃弾みたいなのを作って10発射ち出します。

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