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第63話 立ち上がる決意


「……デウス? デウス! 大丈夫なの!?」

「デウス! よかった、立ち上がれるのですわね!」

「デウス……。あれは……国王さまでは……?」

フェリスが血だらけで息絶えてる国王を指さす。


「お父さま……? お父さま! どうして!!」

「僕が殺したんだ……」

発狂寸前のルナに震えた声でデウスが答えた。


「そんな……デウスが? どうして……?」

「王命だ。自分を殺して霊力を補給し、悪魔たちを倒せと。それが皆を護るための最善の一手だと」

「そんな……だからといって……」

「……じゃあ……じゃあどうしろっていうんだ? あぁ!? 他に方法があるのか!? あるんならさっさとやれよ!! お前たちが連携した攻撃ですらあいつらにはかすり傷なんだぞ!!」

「……それは……」

ルナが黙り込む。大好きな父親が死んだ。自分は無力なのだと通告された。ルナの感情はぐちゃぐちゃになった。


「ちょっと! デウス言い過ぎよ! 謝りなさい!!」

「……済まない。感情的になった。僕も国王さまを殺さざるを得なかった自分の弱さを恨んでくやしくてたまらなかったんだ。あたってしまって済まない」

「……そうなのですわね……」

フィリアに怒られたデウスは素直に謝った。


「それにな、ルナ。僕は国王さまにルナを頼むと言われたんだ。そのために国王さまは僕に命をかけてくれた。それを無駄には出来ない」

「……っ」

父親の真意を聞かされたルナは堪えていた涙が溢れ出てきた。


「傷よ塞がれ。痛みよ消えろ」

デウスの言霊によって、フィリアたちの傷がなくなった。


「血は戻ってこないからフラフラするだろうけど、我慢してくれ」

「えぇ、大丈夫よ。ありがとう」

「動けそうですわ」

「まだ倒れるわけにはいきませんからね……」

デウス、フィリア、ルナ、フェリスの4人が並んで立ち上がる。


「おやおやぁー? 復活してんじゃん。まだいたぶられたいのかぁ? そろそろ飽きてきたんだけどなぁ?」

「全くだ。まぁ俺は女の悲鳴がいっぱい聞けるならまだまだ飽きたらねぇけどな?」

「確かに。じゃああの小僧はさっさと殺しとくか!」

「違ぇねぇな!」

悪魔たちはまだまだ余裕な様子で話をしている。


「……作戦は以上だ。理解したか?」

「えぇ!」

「やりますわよ!」

「全員生き残りましょう!」


1度は地に背中をつき這いつくばっていた4人は、悪魔たちを倒して全員生き残るという決意のもとに再び力の暴力に立ち向かっていった。


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