特別話 お正月
みなさん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
デウスたちの世界にもお正月が来たようです。
どんな年越しを迎えたか、ちょっとのぞいてみてください((*´∀`*))
「「「あけましておめでとう!!」」」
デウスとフィリア、そしてルナは部屋で年越しを迎えた。
「去年は色々あったねー!」
「あぁ、大変なことが多かったな」
「本当ですわよね! 人生何があるかわかりませんこと!」
十数年しか生きていないルナがババくさいことを言う。
それにしても……
「なんでみんな布団の中なんだ!!!」
デウスが叫ぶ。3人は年越しの瞬間を自室のベッドの中で、3人揃って迎えた。
「だってくっつかないと寒いじゃないの!」
「デウスもフィリアも、2人とも暖かいのですからくっつきたいのですわ! いいでしょう?」
「あのなぁ……仮にも王女さ……みゃあ!!」
グイッとルナがデウスの頬をつまみ、自分に顔を向けさせた。
「いいですわよね? 文句ありませんこと?」
「は……はい……」
「きゃはは! デウスはルナには敵わないね!」
(お前にもだよ、フィリア)
デウスは口にはしなかったものの、穏やかな気持ちでそう言葉が出てきた。
「デウス、ん!」
フィリアが両手を差し出す。
……ん? なんだ?とデウスが困惑した。
「私も、ん!」
ルナまで手を差し出してきた。
「おい、この手はなんだ……?」
「え? もちろんお正月といえばお年玉よ!」
「私たちにお年玉、くださりますわよね?」
「えっ……」
「もしかしてだけどデウス……準備してないの?」
「そ……そんなはずはありませんわ! ですよね、デウス?」
「うっ……」
フィリアとルナの無垢な目に心が痛むデウス。
「すまない、忘れていたよ。今日どこかに買いに行こうか」
「「えー!!!」」
大ブーイングをうけるデウス。
「嫌よ、今くれないと!」
「そうですわ!」
「そんなこと言われてもなぁ……」
困った顔をするデウス。そんなデウスを見てフィリアとルナがお互いに目配せし、同時にデウスの方を見る。
「それじゃあ、今できるプレゼントでいいよ!」
「そうですわね、今貰えるもので!」
「……僕はそんなもの……」
本気でなんの事か分からないデウス。
「私たちに」
「お年玉として」
「「ちゅーして!!」」
「!?!? はぁ!?」
思いがけぬ発言にデウスはびっくりした。
「「はーやーく!!」」
2人から催促がかかる。しかし……
「無理だ! そんなもん!」
ぷいっとするデウス。
「だよね……」
「予想通りですわ……」
盛大に残念そうにするフィリアとルナ。
そして。
「だったら私たちから……」
「デウスにお年玉ですわ!!」
「!?!?」
デウスの両頬に柔らかい感触のものが触れた。
「……もう! 夜遅いから寝るぞっ!!」
デウスは顔を真っ赤にして布団に潜り隠れた。
「あーっ! デウス照れてるのー??」
「可愛いところもあるのですね、デウス!」
「……うっさい!!」
あははと笑い声の響く部屋。
(こっちの世界に来る前は、毎年神官として一番忙しい時期だったからな。こんなにみんなと笑い合えることなんて無かったな)
「ありがとうな、2人とも」
デウスは2人に聞こえないように布団の中で、そう呟いた。
これからも、神官転生 ー魔力0の元神官は権能=言霊の力で魔導師として異世界を生き抜くーをよろしくお願いしますm(_ _)m




