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第40話 ハンターズギルドにて


「ルナ、まさかと思うが……。ここで寝る……とか言わないよな?」

「もちろんそうですわよ? 2人のそばを離れないというのが父上のご意向ですから」

そうだった。王宮でルナを1人にするのは危険なんだった。


「そっかそっか! じゃあ一緒に寝ましょ!!」

「うん! フィリア、一緒に寝よっ!」

「それじゃあ僕はこのソファーで寝ようかな」

「え、なんで寝にくくない?」

フィリアがなんで?って顔をする。


「さすがに女の子と同じベッドでは寝れないよ」

「なんで? いいじゃん?」

「私と一緒じゃ嫌ですの?」

ルナが泣きそうな顔をしている。王女なんだからさすがにダメだと思うが…


「そうかい、じゃあ一緒に寝かせてもらうけど……寝相が悪くて手が当たったりしても怒るなよ?」

「きゃあ! デウスのエッチ!」

「不敬罪で斬首ですわよ?」

「待て待て、斬首はさすがに待てっ!!」

しっかりいじめられているデウスは、なぜか2人の真ん中で寝ることになったのだった。






翌日。

ぐっすり寝たフィリアとルナ、そしてドキドキしてほとんど眠れなかったデウスの3人は王都のハンターズギルドの前に来ていた。


「大きいね……」

「えぇ。自由に仕事をして自由に生きたい人たちはここに集まってきますからね。中には受付以外にも飲み屋や簡易宿舎もありますのよ」

「ほんとに暮らそうと思えば暮らせそうだな」

「でも……そのぶんガラの悪い人たちも多いらしいですの」

ルナが少し不安そうにしている。


「大丈夫よ! いざとなったらデウスが生贄になってくれるわ!!」

「おいこらフィリアっ!!」

ケラケラと笑いながら3人はハンターズギルドの中に入った。


ドアを空けると中には男性8割に女性2割といったところか。屈強な男や魔法杖を持った女性などが多くいた。


「あそこが受付みたいですわよ!」

ルナが指さした方向に歩いていたときだった。


「あーん? いつからここはガキ共の遠足の場所になったんだー??」

イカついスキンヘッドの男が絡んできた。ほんとにガラの悪いやつがいた。男は舐めまわすようにフィリアとルナを物色している。そんな視線の中、2人は少し吐きそうな顔をしていた。


「おーっ? 女の子たちはかわいいなぁ。どうだい? そんなモヤシ男じゃなくてお兄さんと一緒に遊ばないかい?」

「私、おじさんには興味ありませんの」

「私もよ。デウスがいればいいんだから」

「……んだとこのメスガキがっ!!」

ツーンとした2人の態度に男が激情し、2人に掴みかかろうとした。……その時だった。


「止まれ」

「……あ?」

男の動きが止まる。男は信じられないとでも言いたげに眼球を辛うじて下に向け、改めて自分の身体が動かないことを悟った。


「お前、俺の連れに何しようとした……?」

デウスから白い炎が燃え上がる。

それはデウスの逆鱗に触れた男の敗北を意味していた。


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