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第32話 疑問点の解消


「そういえば、創世神の加護ってなんだ?」

デウスはイークウェスがサラッと話した言葉が気になり質問した。


「あぁ、創世神ファリアさまの加護のことか? 創世神ファリアさまはこの世界を創られた最高神でな。

稀にこの世界に生まれる人間に名前と加護を与えることがあるんだ。

そしてその人間は神の使いとして生まれながらに人々に崇められるようになる。

フォルトゥナさまは創世神ファリアさまに『幸運』の加護とフォルトゥナという名前を授かっているんだよ」


当然、デウスは疑問を持つ。


「それなら、どうしてフォルトゥナは暗殺者なんか差し向けられたんだ? 崇められるのではないのか?」

「ただでさえ王族として生まれたのに、そのうえに創世神の加護まで持っていたら……地位や権力を持ちすぎてしまう。

そのことを危惧した貴族や……もしかしたら王族も、王女さまを危険視しているのかもしれないな」


あまりに複雑な宮中の問題にデウスは頭を抱えた。

それに比べてフィリアはあっけらかんとしている。


「何があってもルナと私たちは友だちだし、護衛なんだから絶対ルナを守るからね!! だから安心してちょうだい!」

「ありがとう……フィリア……」


フィリアに抱きつき崩れ落ちながら泣き出すルナを見て、デウスだけでなくフィリアもルナを必ず守り抜くと決意した。


「そういえばにそういえばで返すようだが……さっき言っていた言霊の力を使う条件?ってなんなんだ?」

イークウェスがデウスに問いかけた。

フィリアとルナもこちらを向く。みんな気になっていたようだ。


「あぁ、説明するよ。 まず言霊である以上、声の届く範囲に敵がいなければならない。これは絶対条件だ」

デウスは続ける。


「そしてさらに、次の3つのうちいずれかを満たしていれば言霊は作用するみたいなんだ。

1つめは視界に入っていること。ルナと出会ったときルナにも動くなの言霊がかかったのはこのためだ。まぁフィリアはかからないようにするみたいな微調整はできるようだけどな。


2つめは一度視認した敵に殺意を向けていること。動きの早い敵でも、一度でも姿を見ていたらその後見えなくても言霊は作用するみたいなんだ。


そして3つ目は敵に殺意を向けられていること。さっきのはこれを使ったんだ。ルナに向けられた殺意を魔法で共有して言霊を使ったから見えてなくても暗殺者を拘束できたんだ」


なるほど……とみんな驚きながら聞いていた。


「じゃあさデウス、もしデウスが四方八方の敵に囲まれても、殺意を向けられていたら1人で全員倒せるってこと??」

「まぁ理論上はな。霊力が枯渇して寿命を削ることになりそうだからそうなりたくないが……」

「寿命!? だめっ! そうならないように私頑張るからっ!」


フィリアがわたわたとしている。もう少しいじめてやりたいがさすがに今日は疲れたからやめておこう。


「フィリア。また結界をはっておいてくれないか?」

「えぇ、もちろんよ!」


フィリアに再び結界をはってもらい、それぞれ部屋に戻って長い夜を終えるのだった。



こんにちは。ここまで読んでいただきありがとうございます!


ここまでで第2章 新たなる出会い が終了となります。

次話からは第2王女フォルトゥナを暗殺しようとした黒幕は誰か?ということを中心に物語が続いていきます。


王都に着いても安息はない。そんなデウスたちのこれからをどうぞ一緒にご覧くださいませ!



よろしければ評価・ブクマ・感想など頂けると喜びます٩(ˊᗜˋ*)و

お時間がありましたらよろしくお願いしますm(_ _)m

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