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ハイスペ佐藤くん、この恋だけはポンコツです〜五月雨式に失礼いたします〜  作者: もふおのしっぽ
第一章

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第95話:【想定外】重なる熱情

一枚ずつ、丁寧に彼女を纏っている布地を解いていく。


 露わになったのは、僕の計算を狂わせるほどに白く、柔らかな曲線。


(……待て。……想定外だ。)


 凛は体のラインを隠すようなゆるっとしたワンピースを好んで着ていた。そのため、凛のスタイルを、標準的な数値モデル(プロトタイプ)としてしか認識していなかったのだ。


 だが、現実に目の前にあるのは、僕のシミュレーションを遥かに凌駕する、たわわな胸の膨らみ。


(……まさか、これほど……大きい、とは……っ!?)


 そのボリューム感に対し、それを支えているレースの面積は、圧倒的に足りていない。


 呼吸に合わせて上下するたび、柔らかな乳房がその繊細な境界線から零れ落ちそうに溢れ、透け感のある生地は、隠すべき場所を隠す機能を完全に放棄している。


「………はぁ」


「…………巧くん? ……あんまり……まじまじと、見ないでください……っ」


 両手で顔を覆い、羞恥心にシーツの上で身を縮める。


 だが、僕の視神経が捉えた情報は、あまりにも非論理的で、かつ攻撃的だった。


「…………これは、どういう設計ですか?」


「え……っ? そ、それは……」


「……この、防御力皆無のレース、サイズが全然あってないよ……。君はこの『消防士に見せるための装備』を仕込んで、今日の忘年会に参加していたのかと思ったら…………っ!!というか、消防士もビックリするよ、こんな急患!仕事に差し支える……」


「うぅ……っ。だ、だってお泊まりの時はちゃんとしたのにしなさいって、お母さんが……っ。……サイズは測ってないので、わかりません……っ!!」


 涙目で訴える彼女の羞恥心と「収まりきらない熱量ボリューム」が僕の独占欲にガソリンを注ぐ。


「……そうか。消防士はこないから、脱がしていい……?」


「巧……くん……っ。……いじ、わる……っ」


 潤んだ瞳で睨む彼女の視線を報酬として受け取り、僕はその溢れんばかりの頂へと、熱い唇を沈めた。


「ひゃんっ……! ……ふふ、なんか巧ちゃま、赤ちゃんみたい。あははっ」


「……なんだ、その余裕。今のうちだけだよ」


 軽口を叩く余裕を奪うべく、僕は唇の旅を再開した。


 胸から腹部、そしてくびれた腰のラインへ。


 さらにその先、熱を帯びた内股の柔肌へと、熱い吐息と共にキスを滑らせていく。


「巧くん、くすぐったい……ん、あぁっ……」


 最初はくすぐったそうに笑っていたが、僕が執拗にその境界線を攻めるにつれ、笑い声は次第に、甘く切実な喘ぎへと変質していった。


 快感の閾値しきいちを乗り越え、身体が艶やかにしなり、シーツの上で身をよじる。


 もっとも熱が溜まった場所にそっと指先を滑り込ませた。


「凛…………ここ熱い」


 わざと耳元で、事実を実況するように囁く。


 凛は顔を林檎のように真っ赤に染め、僕の肩を弱々しく押し返した。


「い、言わないでください……っ、恥ずかしい……さっきから、いじわるぅ」


「恥ずかしがらないで。これは身体が僕を受け入れる為の、何より正しい反応なんだから」


 抗議の声を封じるように、そのもっとも繊細な場所へと顔を寄せた。


「ひぃあああ! そ、そんな所……だ、だめですぅ……っ!!」


 凛の腰が大きく跳ねる。

 湿度を帯びた音が静かな寝室に響いた。


「た、巧くん……本当に、いじわるです……っ」


「ぁああ、変です……っ! からだが、……おかしく……なっちゃう……っ!!」


 凛の指が僕の髪を強く掴み、爪が頭皮を刺激する。


 彼女の防衛本能が完全に崩壊し、甘い湿度と熱に塗りつぶされていく。


「痛くない?」

 

 声にならず、コクコクと頷く。

 僕はそのまま、彼女の喉の奥から漏れる甘い声に突き動かされるように、さらに奥へと這わせた。


「あっ、そこ……気持ち、いいです……」


 それが鼓膜を震わせた瞬間、僕が守ってきた理性の防壁は、音を立てて崩れ去った。


「……ここ?」


 凛の鼓動が速まっているのが聞こえる。


 指先が触れるたび、凛の体は可憐に跳ね、快感に耐えかねてピンと反り返った足首が、僕の視神経を鋭く刺激した。


「あっ……っ、は……。もっ、として……ほしい……っ」


 潤んだ瞳が、僕を真っ直ぐに見上げる。僕は耐えきれず、彼女の開いた唇を深く塞いだ。


 そのさらに奥、もっとも深い場所へとたどり着く。


「…………っ!!」


 凛の体が激しく跳ねる。

 その「特異点」を捉えた。


「い、いや……っ、そこ……っ、すごすぎ……っ……ですぅ」


 反応が激しくなるにつれてより正確に、より残酷に引き上げていく。


 密やかな、けれど重い湿度を帯びた音が響く。


「あ……あぁぁっ……!! 巧……くん……っ、もう……無理……っ!!」


「いいよ、何度でもいって」


 二度目、三度目。


 断続的に訪れる衝撃に、凛の意識が白濁していく。


 ズボンを脱ぎ捨て、ついに自らの「熱源」を露わにした。


「……っ、巧くん……そ、そんなの……そんな大きな……邪悪な棒……入るんですか……っ??」


 震える声で漏らされた、無垢なまでの驚愕。


 その純粋な反応が、僕の内側にある支配欲をこれ以上ないほどに刺激する。


「ははっ、入るかどうか計算で出すのは不可能だね。……凛の身体で、直接確かめてみるしかない」


「あ、ぅ……。でも……っ」


 逃げようとする意識を閉じ込めるように、僕は再び彼女の口内に舌を滑り込ませ、緊張が快感へと溶けていくのを待ってから、僕は耳元で囁いた。

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