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Grave of My Poetry  作者: 敬愛
アレイ

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犬の散歩

花曇りのある日曜日 犬の散歩に出かけたら懐かしい顔に再会したので思わずじっと見つめた 私の家の近所のサイクルショップの旦那さんの娘だ 私と中学校の頃からの知り合いで声をかけようとして随分と古びた自転車に乗っているので不審に思った 彼女も私を見つけて気づいたようなので河川敷で話す事にした


どうやら実家が赤字続きで家計が火の車らしくお父さんは病気で入退院を繰り返していて自分で切り盛りしながら店を守っているらしい 大変なのよ 独身だしとこぼした ふと目に入った年老いたコーギーが愛想良くやけに目が合う こいつは確か二代目だ そうだよね? と聞くとうんと彼女は頷いた


しばらく話し込んだ 随分と綺麗になったものだ 子供の頃は男勝りで喧嘩をしているとすぐに鬼のような形相で割り込んで来て悪たれにビンタを張って泣かせていたものだが 私のダックスフントとやかましく吠え合う彼女の犬 そういう事情で結婚も考える暇も無いと遠くを見つめて軽く目尻を尖らせた 


彼女は少し影を落とした表情で貴方は今は何の仕事をしているの? と聞いて来たのでジャンクショップの店員さと答えた そして何ならうち来る? 自転車のサドル壊れているし痛いじゃん 昨日倉庫の奥に丁度良いのあったから タダで良いよ 売り物じゃないしと店へ向かった


ちょっと店の外で待っててと言った 店長がなんだおい 彼女か? と聞いてきたので いや旧知の友達でそんなもんじゃないっす もし彼女になってくれたら嬉しいけどしがないアルバイトだ これなんだけどどう? とついでにメンテナンスもした自転車を見せると まるで新品みたあいと顔をほころばせた 


ありがとうと言って 相変わらず君は優しいね 良縁に恵まれるように祈ってる じゃあまたどっかで会おうね とサーッと軽快にコーギーの散歩に戻った彼女の後ろ姿を見送って私は風邪気味なのも治りハッピーな足取りで 家で買ってあった初鰹を炙ってつまみに久々に晩酌した

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