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ギルド登録

 朝になった。窓から朝日が差し込んでくる。


「ううっ…………………………」

「ミツボシさまぁ、もう食べれません……こんなに沢山のお肉……私、お腹いっぱいですよ」


 なんの夢を見てるんだコイツは。

 んっ? なんだこれ!? 苦しいぞ!!


 寝ぼけていた意識が次第に理解できるようになると、俺はウィンリーの豊満な双丘に顔をうずめている事に気づいた。


「……ウィンリー、起きろ、朝だ。朝だぞ……」


 俺は双丘から顔を出してウィンリーに囁く。


「ううっ……むにゃむにゃ……おはようございます、ミツボシ様」


 寝ぼけ眼をこすりながら、ウィンリーは目を覚ました。


「お前なんでベッドで寝てないんだよぉ」

「私は誰かと一緒に寝ないと眠れないんです」


 服からふっくらとした柔かい胸が見える。

 俺は眼を抑えながら自分の服を着るように促す。


 俺達は朝食を食べた後に宿を出る。


 そして冒険者ギルドにきた。

 入室と同時に色々と観察してみたが、これまたファンタジー世界の冒険者ギルドのイメージそのまんまの場所だった。

 受付らしき場所には受付嬢がいて、俺達は迷わずそこへ向かう。


「こんにちは」


 受付嬢のお姉さんはマジで可愛いっす。週刊誌の表紙を飾っても不思議じゃないくらい。

 ウィンリーも美人だが、それに負けてない。

 この世界の住人は美男美女が平均的な顔みたいだ。


「冒険者登録したいんだけど、できますか?」

「あっ。はいできますよ」

「じゃ、お願いします」

「では、登録のために準備がありますので、その間にギルドの説明をさせていただきます」


 受付のお姉さんは懇切丁寧に説明してくれた。

 ちなみに名前はミレイユっていうらしい。


「当ギルドは国を越えた組織になります。冒険者の方々に様々な仕事を斡旋しております。仕事は F ~ S、そして特殊と難易度によってランク分けがされております。冒険者様のランクと同じランクの仕事までを請けることができます」


 ランク、ね。なるほど、そうやって仕事を実力に合わせて斡旋するわけか。


「冒険者のランクですが、最初はどの方も Fランクから始めていただきます。ギルドに対しての仕事の成功率とレベルによって昇格していきます」


 最初は誰でもFランクの仕事しかできないのか?


「また、特殊依頼という分類があるのですが、こちらは各ランクの依頼の中で、失敗が続いてしまったものが移行したものになります。また、ギルドの依頼を請ける事に関しまして注意点がございます。依頼はそのランク毎に請けていただくことができますが、死亡してしまった場合、ギルドは一切責任を負いません。全て自己責任でお願いしております。特殊依頼については無事解決していただいた場合には、無条件でランクをひとつ上げさせていただきますし、Sランク以上の方についてもギルドへの貢献度を大幅に加点させていただきます」


 なるほど。ハイリスクハイリターンって事だな。


「質問があるんだが。素材の売買について教えてくれますか? 」


 俺の質問に受付のお姉さんは説明を続けてくれる。


「はい。素材の売買でしたら基本的に全て売買可能です。部位は皮、瞳、牙、肉になります。ただし素材の鮮度や部位によって金額が変動致します」


 ただ、と彼女は続ける。


「あと一点依頼を受けるときの注意点ですが、掲示板に貼ってある依頼の紙を私たちに提出した場合、その依頼は必ず受けないといけのでご注意ください。途中でキャンセルをすることはできませんのでご了承願います」


 依頼の内容は慎重に選ばれないとな。


「依頼については同伴者を連れて依頼を受ける事は可能ですか?」

「はい。受ける事に問題はありません。ただ、依頼料にの配当につきましてはギルドは一切感知できませんので、当人様達で話し合って決めて頂きたいと思います」


 なるほどな。それなら問題ない。

 ふむ、これで一通り説明は終わりか。


「では登録料は銀貨一枚になります。あと、このカードに血を一滴垂らしてください」


 俺は受付のお姉さんに登録料の銀貨を渡すと、お姉さんから銅褐色のカードと針を渡された。

 言われるままに指先をチクリと刺してカードに血を垂らす。


「これで登録は完了です。最初に受けられる依頼は、一番下のFランクのものとなりますので掲示板でご確認下さい」

「買取はどこでできますか?」

「はい、ここの隣の買取窓口になってますので、そちらでお願いします」


 俺は横の窓口に移動する。


「すみません、買取お願いします」

「おう、じゃここに出してくれ」


 冒険者上がりっぽい厳ついおっさんが対応してくれた。

 俺はウォーウルフの肉をアイテムボックスから取り出す。


「ほぉ、こりゃめずらしい。ウォーウルフの肉か。Aランクの魔物だぞ。しかも綺麗に捌いてあるじゃなーか。こりゃあ、おめぇさんが捌いたのか?」

「えぇ、まぁ」


 え、そんなすごい魔物だったの?

 ある程度のランクがあるのかなとは思ってたけどさ。

 厳ついおっさんは関心する。


「いくらくらいになりますか?」

「う~ん、状態も良さそうだし、ウォーウルフの肉はめずらしいからな」


 店主が計算機を取り出し、計算する。


「今回は解体分を引いて、金貨10枚ってとこだな」


 よっしゃ!!

 俺は厳ついおっさんに承諾し、金貨10枚を手に入れ、冒険者ギルドを後にした。

 

 俺とウィンリーは小屋に入るとデッキブラシを持って、手分けして家の掃除をする。

 ある程度綺麗になったところで、ソファーに横たわる。

 今頃、他の勇者は豪華な料理を食べて、ダンジョンの一つや二つを制覇して、贅沢な暮らしをしているんだろうなー。


 はぁーーーーー


 俺は深いため息を吐いた。

 しかし、なぜ俺の職業は「料理」なのだろう?

 地球で料理の仕事をしていたからその関連なのか?

 そんな考えを巡らせていると、疲れのせいか自然と眠りに落ちていた。

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