意外性
「気配には敏感だから。用は何。」
「し忘れた事があったからな。」
言いながら、部屋に入ってきた。
勝手に入られた事に若干眉を寄せるが、居候なのでまぁいいということにした。
「何?」
用事は・・・と言った、リレイアに歩み寄りながら。
リレイアが振り返ったと思ったら顎を掴まれ、羽雪の唇に己のソレを押し当てた。
急なことに頭が着いていけずにいたが、己の中の何かが吸い取られる感覚にハッとした。
そして、リレイアはすぐに離れた。
意味が解らず、リレイアを見ると気付いたのか口を開いた。
「お前の魔力を一部貰っただけだ。」
「そう、言ってからにして欲しかった。」
そう不機嫌そうに言う羽雪を見、リレイアはクスリと小さく笑った。
「初めてだったか?」
「別に。」
顔を逸らして言う羽雪の頬は、若干紅い。
「照れているのか?」
そう言うと、更に赤くなる羽雪。
意外過ぎるその反応に一瞬目を僅かに見開くが、すぐに戻った。
が、次にリレイアが見せた表情は妖しい笑み。
「・・・・・用が済んだなら出て行って。」
なにやら嫌な予感を察知し早々に出て行って貰おうとする羽雪。
リレイアが近付いて来たので後ずさるが、すぐに壁と彼の間に挟まれた。
彼女を囲うように壁に手をつき、逃げられないようにする。
「・・・・・・・・何。」
「さっきのをちゃんとしてやろうと思っただけだが?」
その言葉の意味を即座に理解し、羽雪は冷めかけた頬の熱がまたぶり返した。
「断固拒否。する必要性がない。退いて。」
「私がしたいだけだ。必要性は関係ないだろう?」
色魔かお前は。などと心内で罵るが、言ったところで訳の解らない返答を貰うのは解りきった事なので言わないでおく。
とりあえず、羽雪はそんな悠長に考えていられなくなった。
リレイアから距離を置こうと抵抗したが、両手を壁に縫い止められ何も出来ない。
「えっと・・・某、キスは好きな人とすると決めているのだけど?」
「ならば私のコトを好きになればいい。どの道お前は私の嫁だ。」
また訳の解らない事を・・・いや、正論も混じってはいるが知り合って間もないし、生死を分けるような戦いをしたのが相手では困難だと思う。
それに今リレイアに何を言っても無駄だ。
「無理・・・・ッ!本当にやめろ、冗談抜きで!!」
何故急に羽雪が焦り出したかと言うと、リレイアが体を傾けるのがわかったからだ。
羽雪がモロ焦ってますね。
フフフ、甘かどうかわかりませんが俺的に甘に入ってきた!!
リレイアSです、ドが付くSです。
優しいけど・・・・そこは魔王イメージ。
何故魔力を貰う必要があったかというのはまた近いうちに。




