過保護
「ここまで無反応なのも珍しいよねぇ・・・リレイアや僕に全く興味ないみたいだし。」
そういうネーヴェに、本から目を離し怪訝そうな顔を向ける。
その表情に苦笑しつつ、ネーヴェは答えた。
「偉かったりだったり、顔がよかったりするとね、媚売ってくる奴らが殆どなのですよ。」
「心底どうでもいい。」
一言言い放ち、再び本に目を通した。
あれから数時間かなりの本を読み終えたところ、ネーヴェに食事の時間だという事で呼び出された。
本を読んでいるからいらないと言ったが、引きずられ連れてこられた。
本をさっさと読み終えてしまいたい羽雪は、食事は少量しかとらずに図書館へ直行しようと思ったが、本の読みすぎは毒ということで部屋へ連行された。
「本、読みたい。」
「また明日です。」
スッパリ言い切られ言い返せなかった。
不機嫌そうに眉を寄せていたら、ネーヴェがニッコリ微笑んで言う。
「もう今日はお休みになられて下さい。お疲れでしょう?」
「特には・・・」
「着替えは用意しておきますから、シャワーを浴びてきてください。寝るのはそれからですよ?」
この城には過保護が多いらしい。
動こうとしない羽雪を引きずりシャワールームへと連れて行く。
「着替えはここに置いておきますね。それでは。」
そういって、羽雪を残して部屋から出て行った。
シャワーを浴びる事すら面倒らしいが、後が怖そうなのでとりあえずネーヴェの言葉には従っておく。
とりあえず浴びるだけ浴びて数分で出た。着替えは白に桃色の刺繍が施されたネグリジェ。
(こんなの・・・似合わないと思うけど。)
思うが、他に着るものもないのでそれに着替えた。
ベッドに潜り込むが、全く眠気が来ない。
何度か寝返りを打ち、目を瞑り寝ようとしたが無駄だった・・・しばらくそうしていたら、部屋の前に誰かが立つ気配がした。
起き上がり、ドアを開ける。
「よくわかったな。」
ドアの前にいたのはリレイアだった。




