ごめんなさい
いつもより若干、というより大分声が低いのは気のせいだと思いたい。
羽雪は冷や汗が背を伝うのがわかった。
「王様のご登場ってか?」
「無駄口をたたくな、グレン。羽雪から離れろ。」
「あーぁ、アンタのせいで王様がご立腹だぜ?」
「某?」
責任転嫁はよしてほしい、と言い返したいところだがそうきっぱり言えないのもなんだか虚しい。
とりあえず、先程のは失言だっただろうかと考えてみる。
そうこう考えているうちにグレンは離れたようだ。
自由になったと安心すると同時に、今度はリレイアに手首を掴まれその場を強制退場。
グレンがヒラヒラとニヤつき顔で手を振っているのが目の端に入った。
リレイアは終始無言で、羽雪も何がなんだか解らないし喋るのも面倒なので口を噤んだ。
羽雪の部屋まで来ると、中に入り振り返る。
「何故、あの場にいた?」
リレイアの目は、厳しかった。
燃えるように紅く、鋭い瞳が羽雪を映し出す。
確実に怒っているが、羽雪は酷くいつも通りだった。
「眠れなかったから。歩いていたら、あそこに着いた。」
嘘はついていない、いつもよりは成り立っている文章で言葉を紡いだ。
そんな羽雪を、リレイアは無言で見つめた・・・・・無言の圧力をかけるとも言う。
「ごめんなさい。」
長い沈黙の後、先に口を開いたのは羽雪だった。
無言の圧力は辛い!
羽雪は平気みたいですけども・・・・
そして『ごめんなさい』発言に若干悶えた俺。
正直が一番だよね。
って、いうかサブタイトルまんまだ!!




