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第四話 初めての戦闘

第四話でございます。

それではお楽しみくださいませ。

「みぃつけぇたぁ~」

「!?」

弾かれたようにその場から飛び退く。直後、強い風が吹き、先程まで立っていた地面が抉られていた。

「なんで避けるのかなぁ?悪いのは君達なのに~」

 少年がニヤニヤしながら近づいてくる。話し合い……では何ともなりそうにないな。少年はくるりと後ろを向き、またあの兄妹に近づいていく。

「僕は桜ちゃんと話がしたかったんだよ?それなのにどうして邪魔をするのかなぁ?君が居なければ彼女は僕のものになっていたんだ。それなのに…………それなのに、邪魔すんじゃねぇよぉぉぉ!!!」

 突然叫びだしたかと思うと、少年の周りに風が吹き始めた。まるで少年を包み込むように風が渦巻いている。中心にいる少年が腕を上げるとそれらはだんだんと速さを増していく。

(かま)(いたち)だ……これでお前なんか……」

「お前ら、逃げろ!死ぬぞ!」

 俺は大声で叫んだ。その言葉に兄はやっと気づいたのか妹の手を引いて逃げ始めた。が遅い。

「邪魔する奴は……消えろぉぉ!!」

少年が言葉とともに腕を振り下ろす。すると渦を巻いていた風がかろうじて立っていた兄に向って一直線に向かっていく。

「危ない!」

 気づくと声と共に体が飛び出していた。このまま兄の方を突き飛ばし自分が盾になれば、

その間に彼らは少しでも逃げられるのではないかなどと思っていたが現実は甘くなかった。突き飛ばしたはいいものの、相手の鎌鼬の方が一瞬速かった。ギリギリで兄の背中を鋭い風が切り裂いたのだった。

「くッ……」

 俺の腕にも深い傷が付いていた。そのまま2人で倒れ込む。俺はすぐに兄に声をかけた。

「おい!大丈夫か!?」

「ははは……この怪我じゃ大丈夫なわけがないでしょう……そ、それより妹を助けてあげてください……」

「分かった!絶対に助けてるから、お前も死ぬなよ!」

 そう言って相手に顔を向けると兄が小さな声で、

「あいつは妹の同級生だったんだ……でも、少し前から行方不明になっていたはずなんです。それなのにどうして……?」

「そうだったのか……」

 彼を地面に寝かせると立ち上がって奴を睨みつけた。また気味の悪い笑みが顔に張り付いていた。

「君も邪魔するつもりなの?辞めておいた方がいいと思うなぁ~」

「ふざけんなよ……」

「だって君は何の能力も持ってないんでしょ?それに、そんな怪我してるのに僕に勝てると思ってるの?」

 ここまで言われたが、実際どうやって倒せばいいか分からなかった。頭痛も酷くなってきている。

「畜生……こんな状態じゃなけりゃ、お前なんかボッコボコにしてやってたんだけどな……」

「だからやめときなって――――」

「うるせえなぁ。今頭がめちゃくちゃ痛いんだよ……だから少し黙ってくれねぇか?」

「なッ!?……ふッ、そんなに殺されたいのかい?だったらお望み通り、切り刻んであげるよ!」


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