明日
「…というわけなんですよ。ショータさん」
手短に説明する。
「そうか、やっと元の世界に帰れるのか…」
嬉しそうな顔のショータ。僕はちょっとさみしかったりする。向こうに戻ったらまた勉強とか人付き合いとかしなきゃなんだよね…
「とはいえショータ、明日の戦いに勝利しないと意味ないんだよ。そこは忘れずにね?」
「当然だろ、でも王国軍と魔物達か…どんな戦いになるのかねぇ…」
「まぁ全力で頑張るしかないさ、後、僕のそばから離れないでね?」
「なんでだ?不安なのか?」
「いや、どうやらショータが近くにいないとチェスが発動しないみたいでさ…」
「そうなのか…そういえば俺たちはどこにいればいいんだ?」
「魔王城の魔王の部屋の前の部屋。」
「そんなとこで戦えるのか?」
「相手は大人数っぽいし、狭いところに押し込めてショータの魔法とか僕のチェスや剣で一掃すればいいんじゃないかなーと」
「そうか、分かった」
「ああ、そうだ。後、他の人達にも色々頼まなきゃなぁ…」
「何をだ?」
「まぁさ、この体は僕じゃなくて『エストシア』の体な訳よ。で、僕がこの体で活動してる時に『エストシア』の意識は無いって感じだしさぁ…他の人達に何があったのかとか説明してもらわないといけないじゃん?」
「なんだ、まだ言ってなかったのか?」
「聞かれなかったし?」
「そうかよ…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はぁ…明日かぁ…」
はっきり言って気が重い…今までの戦いはなんかわたわたしてる内に始まって、よくわからない内に終わってたから…こういう前々から分かってる戦いは久しぶりなんだよね…
しかも今回の戦いはこの世界の行く末を決めるやつだときたもんだ。
「…はぁ…」
「何回ため息ついてんだよ。もうジタバタしても仕方ないだろ?気合入れて行こうぜ!」
ショータは前向きだなぁ…それともバカなのかなぁ…
「ありがとう…そうだよね。がんばんなきゃ…」
「そうだ!少なくとも昔のお前はそんな感じだったぞ?押してダメなら扉を壊すって感じだったからな」
…僕そんなだったっけ…?もうあんまり思い出せない…
「だからほら!元気だせよ!な!」
「いつになくテンション高いね?口調も変だし。」
「そうか?」
…明日…明日で全部終わる…いや、始まる…?
………………全ては…明日だ…………………




