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目覚め

「…………んん…あっ!」

どうやら気を失っていたらしい。あいつを早く追いかけなくては…!

「…ってあれ?体が動かない…」

「…起きたか?」

「ショータ…」

「斬ってしまってすまなかった!」

ショータが土下座をする。ショータは何も悪くないのに…

「ううん。ショータは悪くないよ…僕が斬りかかっちゃったんだから…こっちこそごめんなさい。…で、これはどういうこと?ショータ?」

「ユウさんのニセモノならあの後すぐに来た本物のユウさんとセンシンさん達が追っていった。『危ないからついて来ないで欲しい。念のため拘束魔法をかける。すまないが暫く我慢してほしい。』

との事だ」


そっか…本物が来たなら安心かな。

「あれ?ショータはついて行かなかったの?」

「ああ、お前が心配だったからな。」

「…回復魔法かけてあるみたいだし僕は平気なんだけどな〜。」

「それもそうなんだが…やっぱりな…」


ショータは優しい。前からそうだった。

こんな僕と友達になってくれたし、今でも僕の心配をしてくれている。ショータがいてくれてよかった…

「…ありがとね…ショータ…」

「当たり前だ。親友だろ?」


親友…嬉しい言葉のはずなのに、何故か

心の奥で不満を訴えている僕がいた。


…いやいや、これだとなんか僕がショータに恋してるみたいじゃないか。あり得ないから。……あり得ない…よね…?


「なんで1人百面相やってんだ?」

「えっ!?ななっななっななんでもない!」

「どもり過ぎだろ…なんかあったのか?」


あばばばば。近い近い近いっ!


「なんでもないよ!ユウさん達大丈夫かな!」

「大丈夫だろ。ユウさんだし。」


話を逸らす事に成功!後は…


「だよね!…ちょっと寝ようかな!」


話しかけられない状況を作れば…!


「そうか。…床は硬いだろ?使うか?」


そういってショータが指差したのは…

ショータの膝!?なんで進んで膝枕しようとするの!?バカなの!?


「いや…いいよ…」

「遠慮するなって!ほれ。」


拘束魔法のせいで身動きとれない!ここで強く拒否したら変に思われるか…?


「じゃあ失礼するよ…あぁ、なんて硬い膝枕なんだろう!ショータの頭のようだな!全く!悪夢を見そうだよ!」


ここまで罵倒されれば…


「じゃあやめるか…?」


来た!この言葉を待ってた!


でも、僕の口から出たのは…


「えっ…」


明らかに不満そうな声だった。…なぜ…


「全く…素直にして欲しいって言えよ」

「ふん!僕はもう寝るから!」


赤くなった顔と激しく動き続ける心臓を無視して、僕は眠りに落ちた…


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