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秘境迷宮の創造主《クラフター》  作者: 黒狗
2 ‐神々の降臨
42/140

ss:母の思い①

本日は予告通りssとなります。

 私と彼の出会いはお見合いの席だった。

 お見合いと言っても、国が主催したモノだった。

 私の生まれた国、オーレアでは一定の年になった女性はお見合いし、結婚するのが義務化されていた。


 私はその時に彼、■■■■と出会い、私は彼と結婚したのだ。


 彼はこの国の騎士で私よりも一つ年上で、落ち着いた雰囲気の青年だった。

  お見合いで結婚したとは言え、私たちはの生活は楽しかった。

 料理などが一切出来ない私に変わり、よく料理を作ってくれた。楽しい生活が続いていた。


 そして、その数年後、私は最愛の娘を身籠ったのだった。


 娘が出来てたから、全てが楽しかった。

 小さな娘の成長を見るのが楽しかった。

 初めて立った時、初めて言葉を発した時、初めての誕生日。

 全てが本当に幸せだった。


 しかし、戦乱の足音が忍び寄ってくる。

 夫は戦地に赴く機会が増えていった。

 私は娘と二人、夫の帰りを待ったものだ。


 そして、あの運命の日が幕を開ける。


 深夜の突然の警鐘に私たちは跳ね起き、着の身着のまま夜の街道走る。

 何が起こっているのか把握出来ないま、私は娘連れて走る。

 街の各地で炎が上がり、空が赤く染まる。次第に廃墟化していくのが解る中、それでも走る。


 娘を励まし、走る最中、不意に背後に熱を感じる。

 危険を感じ、咄嗟に娘を突飛ばす。


 私のいた場所は強い衝撃とともに瓦礫が飛んできて、私はその場から吹き飛ばされてしまった。

 前後も左右もわからない、咄嗟に突き飛ばしたが 娘は無事なのだろうか?

 私は起き上がり探そうとするも体が動かない。

 あれだけの衝撃とともに吹き飛ばされたのに、体 に痛みが感じる事もない……

 だんだん寒く……なっ……て……

 あの娘は……大……丈夫……


 私の意識は徐々に薄れていく。

 遠くから地響きが聴こえてくるなか、私の意識は 廃墟の闇に溶けていった。




 私はただ娘が心配だった。

 元気な時も、逃げる時も、そして死の間際でも、いや、死んでからでも娘こそが私の宝だった。




 自分が死んだ、という事は認識出来ている。

 だが、今の状況把握出来ない。


 そこは何もない、真っ白な空間だった。

 私の意識は有るものの、体の感覚を感じることが出来ない。

 不意に男の声が聞こえる。


『娘が待っているぞ』


 その言葉に私の意識は一瞬で覚醒する。

 気がつけば私は一人の女性に抱き抱えられていた。

 だが、何故だろう?私はこの女の子を知っている気がする。

 何故だろう? 面影が娘に似ている気がする。

 私の直感……と言って良いのだろうか? それが娘だと訴えている。


 「……おかぁさん……わかる??」

 その声を聞いて、私はこの子が私の最愛の娘だとはっきりと認識した。


 目の前で泣く女の子。その姿は昔、迷子になって私を見つけて泣きじゃくる姿そのもので……

 何故だろう? 悲しい別けでも無いのに私にも涙が出そうになる。

 だが、それは我慢をする。娘には笑っている顔を見せないと。

 私はここが何処か解らないし、現状も解らない。

 周りを見ても、私たち以外は黒く輝く男性と、その横でその輝きを見つめる女性が居るくらいだ。


 私は今の状況が判っていないが、言わないといけない事は解る。


「……ミア……大きくなったのね」


 私は娘に向けて、笑顔で言葉を交わしたのだった。

あの人の視線で振り返っています。

①って事は当然②も有りますが……

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