エピローグ『裏』・下
俺は深部で目の前の扉がゆっくり開くの眺める。
当然ながら、此処に居るのは俺一人だけだ。
今回用意した空間は、ただただ広い漆黒の石畳が続く空間。
周囲360度見渡しても壁面は一切見受けることが出来ない。
この空間は、戦場でもあり、狩猟場でもある。
本来は、俺のプライベートの訓練・実験区として使っている所だ。
あいつ等相手に、迷宮用の決戦場など勿体無い。
シアは一切、戦闘などはできないし、寧ろそれで善いと思っている。
ラヒルデに関しては、高確率での権能に巻き込まれてしまうだろう。
つまり、俺は今から、眼前の五柱の神族を相手取ることになる。
「貴様等、良く此処まで来た……と言いたいところだが、なんだ、そのザマは。それでも戦神の系譜か」
俺は扉をくぐってきた五柱を一瞥すると、ハッキリと侮蔑の言葉を投げる。
見れば、体中は傷だらけ、元々上半身裸だったベルク以外の神族たち、彼等の装備などは既に半壊状態である。
過去トライアルで着た神族たちは正規入場だったはいえ、ここまで大きな怪我も負わずにやってきたのだが。
こいつ等が余りに不甲斐ないため、本来最下層で待機している神獣たち3匹には待機を言い渡した。
恐らく、相手をさせると、神獣だけで勝ててしまいそうだった。
ちなみに、特定の条件下で無いと、神魔は滅びることが無い。
仮に、生命活動が停止すると“封印”状態となり、再び力が溜まるまで眠りに着くのだ。
なので、此処までたどり着くまでに倒されてしまわないか、ヒヤヒヤしてしまった。
「貴様……貴様……っ! よくも、オレを此処まで虚仮にしてくれたなっ!」
ベルクはオレを目にするなり、瞳を血走らせ、顔を醜悪に歪め、オレを睨みつける。
他の四柱も同様のようで、各々、武器を構え、臨戦態勢をとる。
その戦意を確認後、扉は閉まり、その場から姿を消す。
今は戦いの邪魔になるので、少し離れた場所に転移させておいたのだ。
俺はあえて挑発するようにため息をつき、言葉をぶつける。
「いいから、とっとと掛かって来い。少し稽古をつけてやる」
そういいながら、手招きをして挑発する。
「きさまあぁぁぁぁぁっ!」
俺の言葉に、激昂し、ベルクは拳をふりあげ、襲い掛かる。
確かに、その拳から振り下ろされる1撃は強力であろう。
だが、それ以外は全くなっていない。
「……詮、こんなものか。周囲の者の力量を推し量ることも出来ず、力を認めることも出来ない」
このような神に育ってしまったことが哀れなのか。
俺はベルクから目を離すことなく、その攻撃を真正面から捌く。
「なにっ!?」
ベルクの大振りの右拳。
俺はそれを右へ逸らしつつ、空いた左側へと入り込み、背面を強打する。
無論。あの筋肉は伊達ではない。
生半可な攻撃ではダメージを与える事も出来ないだろう。
だが、体勢を崩すだけならば。
「振りが雑すぎる。それでは到底当たることも無いな」
ヤツの耳元にそう呟きながら、その一瞬ですれ違い。お互いが位置を入れ替える。
俺の背後では、今何が起こったのかを理解出来きていないのだろう。体勢を崩され、勢い余って方膝をつくベルクの姿があった。
その様子を皆予想すら出来なかったのだろう。
彼等は武器を構えたまま、彫像のように固まり、立ちすくんでいる。
方や、ベルクの方は、膝をつかされてから、徐々に理解が及ぶと、顔を真っ赤に染め、周囲へと怒鳴り散らした。
「な、何をしているっ! 相手は一柱だっ! 所詮始祖とはいえ、非戦闘系の非力な神だっ! 囲めっ! 囲めっ!」
その言葉に、彼等はわれに帰り、こちらへと武器を構え攻撃を仕掛けてくる。
見たところ、ラヒルデ同様、権能を持っていない従属神のようだ。しかし、彼等とて戦闘系の神。
その動きは素早く、レクス達ならば、数秒ももつ事が出来ないであろう。
「それでも、遅いな」
そういうと、俺は脚に神力を込め、彼等の攻撃を捌きながら距離を取る。
「ばかなっ!」
「そんな筈は無い。相手は製造系の神のはずだっ!」
口々に驚愕の声をあげながらも、各々の武器を振り攻撃を仕掛けようと試みる。
「……はあっ。だから、遅いっていっているだろう」
俺はため息をつきつつ、上空に【魔弾】を展開。
その数は一瞬の間に数千、数万にも登る。
天空に出来た、輝く星空の如く。
彼等は一瞬、それに眼を奪われると、その星々は瞬きながら彼等めがけて高速で飛翔する。
オリジナル術式【降り注ぐ星屑】
俺の魔法使用の欠点を補うべく開発した簡単な魔法である。
ベオに教えている戦闘法の原型ともなった魔法。
遠距離攻撃を持たず、ただ近接戦闘のみを好む者に対してはうってつけの魔法だ。
空から降り注ぐ星々はその数を減らすことなく、まるで豪雨のように彼等へ向かい降り注ぐ。
「ぐぅぅぉおおおおおおおおおっ!?」
俺は身体構造上、一度に大量の神力を放出することが出来ない。
神力の容量は限りなく多いのに、それがまともに一度に使うことが出来ない。
これは俺の放出口から出る神力をそのまま【魔弾】に変換。ただただ叩きつけるという極めてシンプルな術式構造をしている。
神力の貯蔵にモノを言わせているが故に、尽きることは無く、ただひたすらに降り注ぐというわけだ。
しかしながら、これはただの【魔弾】である
1発着弾したところで、一切のダメージは無いだろう。
だが、それが千集まれば? 万になれば? 果たしてどうだろうか?
しかもそれが途切れる事無く振り続くのだ。
その結果、創り出したのがコレだ。
しかし、当然、相手も神。
ただ垂れ流しの【魔弾】でダメージを受けるほどには安い存在ではない。
故に、コレには別の目的があって使っているのだ。
「何故だッ! 何故っ! 削られるっ!?」
「くそっ! くそっ! くそっっっ!!」
彼等は神力を防御に回しているが、降り注ぐ星々は存在している防護障壁を削り取っていく。
それもそのはず。この魔法、防護障壁を破壊することに特化したモノなのだから。
「ムダだ。この【魔弾】には全て『減殺』の効果が乗っている。お前達の障壁はどんどん削られていくぞ」
そう、その言葉通り、この魔法には『減殺』の効果によって相手の障壁を構成している神力を散らしているのだ。
俺自身には効果を付与できないが、俺の体から離れたモノには効果を付与できる。
「っ! だったら、その前にキサマを倒せば言いだけだろうがっ!」
そう吼えながら、ベルクは魔弾が降り注ぐ中、俺を見据えてこちらへ突貫してくる。
しかし、その動きはお世辞にも速いとは言えない。
せめて、人間や俺同様、アーツの要領で神力を使いこなせばいいのだが、彼等を含め、多くの神は“技術を磨く”という事を行わない。
自身の権能を、身体能力を過信しすぎているのだ。
「まぁ……真正面から敗れないと、己が力量すら解らないのか」
俺はそういいながら腕を組むと、避ける事無く、その攻撃を待つ。
「なめてるんじゃねぇぇぇっ! オレのっ! オレの力こそが最強なんだっ!」
俺が構えることすら辞めたため、それを侮蔑と感じたのだろう。
避けようともしない俺の顔めがけ、渾身の力を込めて拳を振り下ろす。
何の工夫も、技術も、そして魂すら篭って居ない。ただの力任せの一撃。
「……なめる必要すらないわな。コレは」
だが、その拳は俺の体に触れることはなかった。
「な……なんだ……ソレは」
ベルクの放った渾身の一撃は、俺の目の前で防がれてしまったのだ。
他ならぬ、虚空に顕れた強大な腕によって。
その腕は、俺を守るべく、盾の役割を果たしている。
黒い輝く鱗状の装甲で覆われ、まるで鋼鉄の塊の様な様相をかもし出している。
そう。この腕こそ、俺が良く創る攻撃手段であり、防御手段。
少し前にもつかった。あのファフニールの複製腕である。
フェリアスくらい速かったり、対神族特化であると役に立たないのだが、コイツら程度であれば十二分に活用できる。
「さて、もう少し相手をしてやろう。掛かって来い」
そう言うと、俺は虚空に更に腕を精製。
俺はその2本の【堅牢外鱗の剛腕】を操作して構えを取る。
空からは延々と降りしきる【魔弾】
前方からは、あらゆるものを弾く【堅牢外鱗の剛腕】
「先ずは、そのふざけた性根を叩き潰す」
彼等はタフさが売りだろう。
そう簡単にギブアップなどして欲しくないものだ。
俺はそう暗く嗤うと、彼等に向けて剛腕を振り下ろすのだった。
「まぁ、このくらいでいいか」
俺はそう答えると、実力差を理解し、打ちひしがれる彼等へ、視線を投げかけた。
あれから数時間。
彼は、攻撃を仕掛けても、全て避けられ、弾かれ、終いには攻撃の威力をそのまま反射され。
攻撃が一切通じないまま、しかし、その両腕や降り注ぐ【魔弾】によって障壁を散らされ、破壊されていった。
すでに、彼等には既に身を守る障壁は存在しておらず。霊的な“核”と呼ばれるものが剥き出しになっている。
この核。物理的なものでなく、霊的な存在であり、同時に、人で言う魂に相当する。
詰まる所、神魔の戦いとは、この核を破壊し、戦闘不能に追い込むことで勝敗が決するのだ。
そして、核を破壊されると、消滅こそしないものの。数百年にもわたって神格の消失という封印状態に追い込まれるのだ。
まぁ、肉体面でも既にボロボロで、取り巻きの4柱は、意識は有るモノの、早々に戦闘不能で倒れており。
最後まで粘った方であるベルクも、自身の権能は一切通ず、俺が操る両腕には単純な力で負けるという状況まで追い込まれていた。
「そんな筈はないんだ……俺は……俺が……俺の力は……」
自尊心を砕かれたベルクは、ブツブツと呟きながら、それでも自分の敗北を認めようとしない。
俺はそんな様子を見ながらも他の4柱へと眼を向ける。
既に立つことはできないようで、彼等も既に封印を受け入れている節がある。
彼等からしても封印はほんの数百年。
永遠にも等しい生の中で、ほんの一瞬である。
「お前たち、何か言い残すことは無いか?」
「へっ……へへ。何もないっすよ。まぁ、暫く昼寝でもさせてもらいますよ」
彼等は封印から戻ればまた自由になる。
ベルクの、戦闘系神群の庇護の下、また自由気ままに暴れようとしているのだろう。
事実、こいつ等の普段の行いを調べさせた所、ベルク同様、人を家畜か何かだと思っているようだ。
「……そうそう。神に神は裁けない。結局、これ以上の……封印以上の罰則なんて存在しないんだから」
彼等もフェリアス等が所有する『神喰い』等は承知はず。
だが、あくまでも魔族から神族への攻撃に適用されるのであって、神族から同属へ類似効果の権能は存在していない。
故に、彼等はあっさりと封印を受け入れ白旗を上げたのだ。
「そうか……それが、末期のセリフか。締まらないな、本当に」
「……へ?」
俺はそう言葉をかけると、権能を、名前と共に封印していた力を解き放つ。
「痛みや苦しみは無い。『死滅:対象・眼前:範囲・一柱』……健やかに終われ」
その言葉と共に、一柱が粒子となって消滅する。
いや、消滅というと語弊がある。
今、彼はその生涯を終えたのだ。
後に残ったのは核となっていたモノのみである。
俺はその神を構成していた核を初期化すると、無色透明になったソレを懐にしまいこむ。
「……な、なんだ……何が起こったんだ!?」
「待てよっ! おい、待てよっ! 今なにしたんだよっ!」
その彼等からしても有り得ない現象に急に動揺が、恐怖が走る。
「特別な事は何もしていない。ただ、処断をしただけだ」
「し、処断って……封印じゃないのかよ! ハレスをどうしたんだよっ!」
明らかに動揺を隠しきれておらず、悲鳴に近い声をあげながら俺に問いただす。
「そうか、ハレスと言うのか。まぁ、次はお前の番だな。別に全員纏めてでも善いんだが、力加減を間違うと危ないんでな。一柱ずつやっていく」
その言葉通り、俺は目の前の一柱に権能を使い、同様に粒子へと変貌させる。
「ふざけるなっ! ふざけるなっ! なんだよっ! 封印じゃないのかよっ! なんだよこれはっ! 人界の家畜を……ゴミ共を手を掛けた罰だけだろっ!」
やはり、こいつ等の性根は曲がっているようだ。
人の命も、神の命も、俺の前では全て等価だというのに。
「……お前、俺の権能は何か知っているか?」
「はぁっ!? 知らないよっ! そんなもんっ!」
やはり、こいつらは何も考えず暴れていたようだ。
「だったら死ぬ前に覚えておけ。俺の権能は“命”。すなわち、“生”と“死”、二つの概念を司る者だ」
「はっ? 死って……死ってなんだよっ! 神は不滅なんだろうがっ! 不死なんだろうがっ!」
ああ、そうか、こいつ等・・本当に何も知らないんだ。
俺は神殺し系等の権能をしっているモノと思っていた。
だが、こいつらは自身の永遠の生に胡坐をかき、定命を嘲笑していたのか。
「覚えておけ。神は不滅でない、不死ではない。人間と同じく、“死”は存在している。権能は“神格の低い全ての存在”に作用する。つまり、俺の権能はほぼ全ての神魔に効果を発揮する」
そう、原則的に神魔の権能は自分よりも格が低い者にしか効果がない。
つまり、始祖神でもある俺の権能が効かない存在というのは、本当に少ないのだ。
「だから、お前たちが遊びと称して殺してきた人間達同様、死を受け入れろ」
「ふざけるなっ! なんでそんな、なんの権利があってお前はそんな事をするんだっ! 人間なんてボロボロ増えるだけだろっ!? 俺達は増えないんだろうがっ!」
絶対者の優越か。
俺からしても耳が痛いことではある。
だが、一切の躊躇いも無い。
真名を名乗るということは、この権能と再び向き合うということなのだから。
「お前がソレを心配する必要はない。だから、安心して……逝け」
そう俺が言うと共に、彼は粒子となり後には核が残る。
そして残りの一柱なのだが、彼は既にこの場から逃走していた。
勿論、それには気がついていた。
だが、あえて見逃したのだ。
「……こで俺から処断されていたほうが、苦しまずに済んだのにな」
俺はそう呟くと、いまだ自分の世界に篭り、ブツブツといっているベルクへと脚を向ける。
哀れだな、増長の結果がコレか。
「一応、頼まれてもいるのでな。『死滅:対象・眼前:範囲・一柱』」
権能の行使と共に、ベルクに死を宣告。そして核を取り出し、ソレを弄くる。
恐らく、まだ残っているはずだ。
「……同時並行、『解析』……みつけた。『分解』『分離』……成功」
予想通り、その核の中、未だ消えず残っていたモノが存在していた。
俺は過去目にした通りにソレを再製させると、元ベルクの核を基準として再構築する。
「でも、これだけではいかんよな……よし」
そう呟くと、俺は手元にある核と、もう1つの魂をとりだした。
既に俺の中ででは逃げた1柱の事はどうでもよくなっていた。
なぜなら・・・・・・・
*******************
「くそくそくそっ! 話しが違うじゃないかっ! なにが『彼はあくまでも創り手だからね』だっ!」
その男はわめき散らすと、門へと脚を進める。
此処へ到達した際。帰還用に門へとマークをつけておいたのだ。
その目印へ向かい、単身転移魔法で逃げてきたのだ。
「此処から逃げ出せば……っ! せめて……せめてっ!」
自身が始めて目の当たりにする“死”
自分には全く無縁のモノだと思っていたソレがすぐ目の前まで迫ってきていた。
だから、初めてソレを目にしたとき、どうしようもない恐怖感が体を襲い、ただひたすらに逃げてきたのだ。
だが、ここにも一柱、“死は傍らにあるもの”を彼等に体感させることが出来る存在がいる。
「全くもって見苦しい。お前も男なら、自分の罪を認めその命で償うべきものを」
その声に振り返ると、そこのは紫の髪をした美しい女性が佇んでいた。
だが、そこから感じる威圧感は通常のモノとは全く違って感じられた。
そう、まるで、先ほどのネクと同じような……
「何ってんだッ! お前もあの神の手下かっ!?」
そう言うと、彼は手に持っていた剣を構え、目の前の女性に切りかかる。
恐怖の影響で既に正常な判断力は失われている。
だから、気がつかない。目の前のソレは、決して戦ってはいけない相手だという事を。
剣が当たる寸前。目の前の女性は霞のように消え去り、その背後より耳元にささやく声が聞こえる。
「全くなってないね。この程度の存在にネク様の手を煩わせる必要なんて……」
その声に反応し、背後を振り向こうとするが、意に反して体は動こうとしない。
「……え?」
そして気がついた。
自分の体から、胸を突き破る形で短剣が生えているのを。
その短剣は、まるで牙のようなカタチの短剣は、彼の核を突き刺すように背後から貫いている。
そして、その言葉を最後に、彼は青白く燃えるように消えていき、その場には白い灰が残るだけだった。
**************
こうして、ベルクとそれに付き従っていた四柱の神族の処罰は終了した。
初めはただの好奇心で観戦し、騒いでいた神族たちだったが、始祖神:ネクの権能を目にすると、ある者は口を閉ざし、あるいは更なる好奇の視線を投げかけた。
だが、一般的に古神と言われる者には一切の動揺は無く。
次に起こるだろう嵐に期待を寄せる。
そして此処にも嵐を呼び起こす者が……。
「流石だねっ! それでこそネク。それでこそ、ボクにとっての死神だよっ!」
『笑っているようで悪いが、アレでよかったのか? 公開処刑に近いものだろう?』
「大丈夫、大丈夫。むしろコレで神魔大戦を引き起こそうとしていた新神一派も考えを改めるだろう。何せ、ベルクがそれを口走った途端にネクが切れるんだからさぁ~」
『だったらいい。再びアレが起こるとどうなるか……目にすることができただろう。それに、いつの間にか、うちの猟犬が力を見せていたようだしな』
「アハハ、彼女も非常識だからね、まぁ、能力に制限がかかってるから自由には使えないんだろうけど」
『それが限界ですよ。軋轢を生まないよう、気をつけて欲しいものですが……』
「そうだねぇ~。ところで、例の計画は進んでるかい?」
『無論。対象を幾つかピックアップして計画は進めいますよ。そちらは?』
「こっちも候補者を絞り込んだとこだね、順調だよ」
『では、もう間もなくですね』
「ああ、ボク達の“神魔戦争”を始めようか」
再び人界を嵐が襲う日も遠く無い。
未だ、ネクはその事を知らない。




