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目指すは深層、まずは腹ごしらえから! 〜現代知識と【拠点創造】で始める、前人未到の大迷宮スロー攻略記〜  作者: 盆ちゃん


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第488話 極上炭水化物・奪還逆走ツアー(16部構成・その4:パンゲア大陸完全平定と、究極のパン・ビュッフェ大宴会)

第488話 極上炭水化物・奪還逆走ツアー(16部構成・その4:パンゲア大陸完全平定と、究極のパン・ビュッフェ大宴会)

ズゴォォォォォォォォォンッ!!

「ガッハッハ! これで最後の一帯だァァッ! 【剛腕絶技・超振動大脱穀】ォォッ!!」

「……不純物はすべて排除した。完璧な収穫だ」

【豊穣なる黄金麦穂と天然酵母のパンゲア大陸】への逆走ツアー開始から一週間。

移動料亭要塞『星海大宴殿』は、星一つ分にも匹敵する広大な黄金の麦畑を、文字通り「根こそぎ」刈り尽くしていた。

立ちはだかる『豊穣の黄金大鎌ハーベスト・マンティス』の群れは極上の出汁と甲殻素材に変わり、大地から無限に湧き出すかと思われた『巨岩の酵母ゴーレム』もすべて天然酵母として回収された。

今や眼下に広がるのは、見渡す限りの平坦で、綺麗に整地された「ただの巨大なパン生地の地層」だけである。

『……トウヤ殿。前方の魔力反応、完全に沈黙した。パンゲア大陸の全域における麦の刈り取りと製粉、および天然酵母の抽出作業、これにて完了だ』

ブリッジのコンソールから、サイラスの淡々とした、しかし確かな達成感を滲ませた声が響く。

「っしゃァァァッ! パンゲア大陸、完全平定(お片付け終了)だぜェッ!!」

トウヤが甲板で黄金の大剣を天に掲げ、開拓者たちから歓声が上がる。

『さらに報告だ。大宴殿の氷室内に新設した【小麦粉専用ストレージ】および【天然酵母タンク】だが……現在の積載率は99.9%。見事にカンストした』

「よし! これで当分の間、パンもピザもうどんもケーキも作り放題だな!」

第一フェーズ:氷室大消化祭りのフィナーレ

麦の収穫を終えたこの一週間、大宴殿の甲板では狂気的なまでの「炭水化物・大消化祭」が繰り広げられていた。

初日の『特大チーズバーガー』、二日目の『神話級ミックスピザ』に始まり、『熟成マンモス肉の極厚カツサンド』や『黄金フカヒレのシチューパン』など、氷室にパンパンに詰まっていた肉やチーズ、極上食材を惜しげもなく使ったパン料理が連日連夜振る舞われた。

その結果。

「サイラス、肉とチーズの在庫はどうなった?」

『……あぁ。全員の恐るべき胃袋のおかげで、限界突破寸前だった肉とチーズのストレージは、適正量(それでも国家の数百年分の備蓄に相当するが)まで見事に減少した。これで氷室の圧迫エラーは解消された』

「完璧な計算だぜ! だが、パンゲア大陸を出発する前に、この一週間で作り上げた最高のパン生地と、俺たちの極上食材を合わせた【集大成の宴】をやらなきゃならねぇよな!」

トウヤの言葉に、甲板に集まった面々が喉を鳴らす。

「今日で最後! パンゲア大陸に別れを告げるフィナーレは、あらゆるパンを並べ尽くした【特大・極上惣菜パン&菓子パン・ビュッフェ】だァァッ!!」

第二フェーズ:究極のパン・ビュッフェの仕込み

甲板の巨大ダイニングキッチンは、もはや宇宙一のベーカリーと化していた。

マリアとルミナが練り上げた極上のパン生地を、トウヤとジン、エリスたちが怒涛の勢いで成形し、具材を詰め込み、ゼノスの空間オーブンや特大の揚げ鍋へと放り込んでいく。

ジュワァァァァァァァッッ!!!

「まずは惣菜パンの王様だ! 熟成マンモス肉を三日間煮込んだ特製カレーを生地で包み、細かく砕いた黄金麦のパン粉を纏わせて揚げる! 【神話級・熟成肉の極上カレーパン】!!」

高温の油で揚げられたカレーパンが、キツネ色に輝きながら次々と網の上に引き上げられる。スパイスの暴力的な香りと、揚げたて特有の香ばしさが宇宙空間に弾けた。

「次は甘いパンだ! 無重力群島で獲った『白糖』と『国宝級シナモン』をこれでもかと巻き込んだ、【星海シナモンロール・特濃シロップ掛け】! さらに、塩砂漠の生ハムとチーズを何層にも重ねて焼き上げた【極上クロックムッシュ】だァッ!」

「トウヤ君! 私も手伝うよぉ! 神の威光でパンをツヤツヤにするよぉ!」

「おっ、神様! ならそっちの『星海甘露シロップと極上卵』の液に、厚切りにした食パンを一晩漬け込んだやつを鉄板で焼いてくれ! バターをたっぷり使うんだぞ!」

「任せてぇ! 【神格・フレンチトースト焼き】!」

ジュゥゥゥゥゥッ……!

神様が鉄板に分厚いパンを乗せると、芳醇なバターとシロップ、そして卵の甘い匂いが爆発的に広がり、見ているだけで脳がとろけそうになる。

第三フェーズ:狂熱のビュッフェ大宴会

「全種類、焼き上がりだ! ビュッフェ・オープン!! 好きなだけ取って、好きなだけ食えェェェッ!!」

トウヤの号令と共に、長大なテーブルに山のように積まれた数百種類のパンに、飢えた獣たち(開拓者と権力者)が群がった。

「うおおおおっ! まずはこのカレーパンじゃあッ! ガブッ!」

エルドリア元皇帝が、揚げたての巨大なカレーパンにかぶりつく。

「あっちぃッ!? だが……むごぉぉぉぉぉぉぉぉっ!! サクサクの生地を突き破ると、中からマグマのように熱い熟成肉のカレーが溢れ出してきよる! スパイスの刺激を、パンの甘みが完璧に受け止め、さらにゴロゴロ入ったマンモスの肉が……ッ! 皇帝の座を捨てて、パン屋になりたいィィッ!!」

「こ、こちらのフレンチトーストもヤバいですわ! ナイフがいらないほどトロトロで……口に入れた瞬間、シロップの甘みと卵のコクがジュワッと……ああっ、溶けますわ! わたくしまで溶けてしまいますわー!」

エリスが、令嬢らしからぬ恍惚とした表情で、シロップまみれのフレンチトーストを頬張る。

「ガッハッハ! 甘いパンを食ったら、しょっぱいパンが食いたくなるな! この生ハムのクロックムッシュ、チーズの塩気とパンの香ばしさが最高にエールに合うぜェッ!」

ガレスが樽ジョッキを呷りながら、惣菜パンと菓子パンの無限ループに突入していく。

「あぁ……胃薬と一緒に食う焼きたてのパン……最高に優しいぜ……」

ケンジは隅の方で、シンプルな【黄金麦の塩バターロール】を涙ぐみながら噛み締めていた。

サクサク、モチモチ、フワフワ。

パンゲア大陸の極上小麦と天然酵母がもたらした「炭水化物の奇跡」は、肉とチーズの重さを完全に中和し、彼らに至福の時を与え続けた。

第四フェーズ:次なる炭水化物『麺』を求めて

「ぷはぁーっ! 食った食った! もう一生分のパンを食った気分だぜ!」

トウヤがエプロンを外し、満足げに腹を叩く。

テーブルの上のパンの山は綺麗に消え去り、権力者たちも腹をさすりながらソファーに沈み込んでいた。

「さて、サイラス。氷室の『小麦粉』はカンストしたし、肉やチーズの在庫もいい感じに減った。だが、俺たちの逆走ツアー(炭水化物祭り)はまだ終わらねぇぞ。次は何処に向かうんだ?」

トウヤの問いに、サイラスがホログラムマップを展開した。

『……あぁ。次の特異点もすでにロックオンしている。パンの次は、これまた貴様らが泣いて喜ぶ「形状」の炭水化物だ』

モニターに映し出されたのは、宇宙空間にぽっかりと口を開けた、底知れぬ巨大な「峡谷キャニオン」。

しかし、その峡谷に吹き荒れる風には、黄金色に輝く「細長い無数の帯」が滝のように流れていた。

「おいおい……! あれって、まさか!」

トウヤが身を乗り出す。

『そのまさかだ。次なる領域――【超重力・黄金麺帯パスタの大峡谷】。峡谷全体が狂った重力場に支配され、そこから生み出されるのは、万トン単位で降り注ぐ「神話級のパスタ」のスコールだ』

「パ、パスタァァァァァッ!?」

エリスがガタッと立ち上がり、両手を握りしめた。

「ピザ、パンと来て、次はパスタですの!? あのツルツルでモチモチの、ソースと絡み合う魅惑の麺ですのね!!」

「カッカッカ! 麺だと!? こりゃあ、氷室に残ってる極上出汁スープや、塩漬けの魚介類が一気に火を噴きそうだな!」

ガレスも戦斧を鳴らして笑う。

「最高だ! パンの次は麺! 炭水化物のフルコースを制覇してやる! サイラス、全機関フルスロットル! パスタの大峡谷へ突撃だァァッ!!」

「「「ウオォォォォォォォォォォォォォッッ!!!!」」」

パンゲア大陸の黄金の麦を刈り尽くし、極上のパンを心ゆくまで堪能した最強の美食家たち。

彼らの膨れ上がった胃袋と終わらぬ食欲を乗せ、移動料亭要塞『星海大宴殿』は次なる狂気の炭水化物エリア――パスタが降り注ぐ重力の峡谷へと、爆音と共に猛進していくのであった。

(その5へ続く)

ここまでお読みいただきありがとうございます!少しでも面白いと感じたら、画面下から【ブックマーク】と【☆☆☆☆☆】の評価をいただけると、執筆の大きなモチベーションになります!尚、こちらの新作「異世界・天下布武 〜魔族を従えた織田信長は、今度こそ本能寺を回避する〜」不定期執筆になりますがよろしく


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